記事の説明
- 大統領選挙後の動き
- ユーロ圏内のコロナ感染拡大が続く中でのECBの発言
- EU離脱協定の不透明性
上記のトレンドをベースに、テクニカル分析で更に詳しく解説していく内容になっているので、是非参考にしていただければと思います。
もくじ
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
先週のユーロドル相場
☆時期大統領にバイデン氏が当選
☆EU離脱協定の不透明性
☆ユーロ圏でのコロナ感染拡大
以上のトレンドで、ユーロドル相場が動きました。まずは1つずつ解説していきます。
EU離脱協定案
大統領選挙が終わり、今年の最後を飾るEU離脱協定が12月31日の移行期間をもって大詰めを迎えています。
その離脱協定案は、漁業、公正な競争、紛争解決の3つの分野で難航している模様です。少し難しい話しになってしまいますが、今日は現在難航している漁業権について軽く説明します。
(何故、漁業権で争っているのか?)
今までは、EU加盟国は漁獲限度を守れば、EUで管理している海域内で漁業をしても良い事になっているが、EU離脱後のイギリスは、イギリス海域を自国で管理をしたい要求を提案しているが、EU側が拒否。
その後のイギリス側は、新たな提案として、3年間は、EU側で海域を管理しても良いが、その間に打開する策を考える要求を提案しても、EU側は認めていません。
(では、何故EUは納得しないのか?)
EU加盟国間のオランダ・フランス等は、地図を見てもらえれば分かると思いますが、海に恵まれていません。その為、海に恵まれているEU加盟国だったイギリス海域で、オランダ・フランス等は操業出来てましたが、EUを離脱すれば、イギリスの海域はイギリスのものなので、オランダ・フランスの漁師達は操業ができなくなるので、経営難になってしまいます。
その為、EUは今まで通りイギリスの海域で操業させて欲しいみたいですが、現在難航。もし、イギリスが納得しなかったら、EU側も、他の離脱案に、それなりの制限をかけますよ!って事で、だいぶ揉めています。
そして、今週の報道では、年内の合意は難しいみたいです。その背景には、コロナ感染拡大で、交渉に影響が及んでいるのがあります。
難しくなってきましたね!ただ、このトレンドも、大統領選挙みたいに最後の最後にならなければわからないトレンドだと思うので、今年いっぱいのユーロドルは、少しリスク回避的に動くかもしれません。
大統領選挙の結末
日曜日に入り、報道でバイデンさんが大統領に就任した事が明らかになりました。
ただ、この報道を聞いたトランプ大統領は、諦める事なく法定で争う姿勢をみせています。
さて!現在トランプ大統領が訴訟を行う理由としては、以下の通りです。
・今回のコロナウイルスでの死者も投票されている可能性があると言う事。
・共和党の立会人が開票作業を十分に監視できていない事。
・ペンシルベニア州の投票受付期限の延長させた事。
他にもまだあり、合計6件の訴訟をトランプ陣営と共和党が取り上げているが、裁判に持ち込めるかどうかは、連邦最高裁判所の判断になりそうです。
もし裁判に持ち込められれば、トランプ大統領が、以前から指名していた保守派のエイミー・バレット判事の判断と他8人の判事の判断で、この大統領選挙の行方が決定される。
ただ重要なのは、裁判に持ち込めるより前の、連邦最高裁での判断が重要で、根拠を示していないトランプ陣営と共和党が上げた訴訟は、正直厳しいような感じがします。
ここまでが、今週のトレンドになります。
ユーロドル 今週の見通し
☆EU離脱協定
☆EUコロナ感染拡大でリスクオフ
☆トランプ大統領の動き
☆コロナ追加対策法案
今週のユーロドルは、先週に引き続き4つのトレンドをメインに相場が動く展開を予想しています。
さて今週のユーロドル相場の予想は、日足がレンジ相場になっているので、方向性はない状態ですが、若干上昇が優勢のように感じます。
また、週足や月足などで分析した結果、上昇率がかなり高いと見ているので、上昇という予想になりました。
まぁ〜続きは、テクニカル分析を見て下さい。
それでは、上記4つのトレンドを解説していきますね!
EU離脱協定
現在、EU離脱協定はかなり難航しているが、ジョンソン首相は、必ず合意させると強調。
私自身も12月末までには、なんだかんだで合意に近い状態まで行くのではないかと予想していますが、報道的にもいまいち方向性がなく、今は、あまりEU離脱協定の内容に付き合う必要はないかと見ています。
ただ、11月末や12月初旬に首脳会議を実施するような報道が入れば、それなりに期待しても良いかなぁという感じですので、情報が入れば、ブログで紹介するつもりです。
ECBに期待
ユーロ圏内でコロナ感染拡大が続く中、ECBの政策内容の変更時期に期待が集まります。
現時点では、ECBがどんな発言をするのかは不明なのでなんとも言えませんが、ここでもう一度、先月のECB関係者の発言内容を解説したいと思います。
(メルシュ専務理事のコメント)
- 金融政策が外科的であったり、個々の企業に信用を拡大したりするものではないため、おそらくより多くの財政投入が必要であることを考慮しなければならない。
- 12月の理事会で追加経済刺激策について決定する用意があるが、副作用についても精査する必要がある。
要するに、インフレ率の目標が遠のくので、あまり導入したくないが、今は財政政策が必要になってきているかもしれないという言い方でしょう。
(デギンドス副総裁のコメント)
- 景気回復に合わせて財政刺激策を段階的に廃止することが非常に重要だが、早期の刺激策縮小はさらに大きな後退を招く恐れがある。
こちらのコメントも殆ど同じですね。
ただ、ECB理事会が先月の発言で、政策変更は12月の会合まで見送りとしているので、この状況下の中、それでもECBが政策変更をしない場合、ユーロ売りになると思うので、今後のECBの発言には警戒する必要があります。
コロナ追加対策法案
米上院共和党トップのマコネルさんが、大統領選挙後の落ち着いた頃合いを見て、少なくとも12月末までに、コロナ追加対策法案を実現させると発言がありました。 まぁ〜この報道は、今週の報道と言うよりは、今後の米ドル買い示唆として注目して行こうと思います。ただ、いつ法案が成立するかは12月末とアバウトな報道しかしていないので、急に法案が通る場合もあるので、注意して下さい。
トランプ大統領の動き
今週早々、トランプ大統領が不正投票の件に対して、抗議する為のチームを作っているみたいですね!
私自身、トランプ大統領を支持していますが、流石に厳しいと思いますし、今は逆にトランプ氏が大統領の座にしがみ付く行為が、ドル売りのリスク回避になってしまっています。
今後のユーロドルのリスク要因
ユーロ売り
- EU離脱協定の難航
- ECBの政策変更なし
ユーロ買い
- ECBの政策変更あり
- トランプ大統領の訴訟問題
- バイデン氏の当選
ユーロドル テクニカル分析
ここからは、上記のトレンドをベースに、テクニカル分析で更に具体的に解説していきたいと思います。
ユーロドル 日足
現在日足はレンジ相場に入っていて、トランプ大統領のリスク回避・バイデンの当選により、米ドル売り/ユーロ買いになり、1.9の位置で上昇が一服しています。
ここからの展開としては、日足では分析しづらいですが、週足を見ると上昇しやすい展開になっていて、将来的には1.2を越す上昇になると予想しています。
その事から、日足も上目線で見ていき、ボリンジャーバンドのミドルバンドをポイントに、ロングエントリーを仕掛けていこうと思います。
当然、このタイミングでロングエントリーはNGで、ちゃんと落下してくる展開を待ち、ミドルバンドに上手くローソク足が引っかかるのを確認した上で、ロングエントリーをしてみようと思います。
それ以外は様子見です。
ユーロドル 1時間足
1時間足は上昇の第二段階に突入しています。
このアップトレンドラインを下抜ければ、レンジ相場に入る展開となり、アップトレンドラインに乗り続けている間は、ひたすら上昇だと思います。
まとめ
大統領選挙に目が行き過ぎていたばかりに、すっかりワクチンのことを忘れていました。
多分大統領選挙のリスク回避の売りが溜まっていた時に、リスクオンに入ったので、予想外の上昇になってしまいました。
来週からはワクチンの事にも触れていこうと思います。
では、ありがとうございました。