来週のEUのメインテーマ
以上のメインテーマでユーロ円相場を予想していき、その他のトレンドも含め、テクニカル分析でより具体的に解説していく記事になっている為、是非参考にしてみて下さい。
もくじ
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ユーロ円 来週の見通し
以上をテーマに、私が予想した来週のユーロ円相場を上昇するとした理由を解説して行こうと思います。尚、アメリカ関連のトレンドは、ドル円相場のブログを見てください。
EU離脱協定が大きなポイント
来週、どの通貨ペアも注目しているEU離脱協定の結果が報告されそうですので、注目が集まるでしょう。
今の所は、厳しいように思える報道ばかりですが、当初は合意なしでも離脱すると強気だったジョンソン首相も、以降期間が迫ると焦りが出てきたのか、それともイギリスの現状の厳しさを認識し始めたのか、この協定を合意に持ち込む為に積極的な協議を望み始めました。
個人的にも根拠はあまりないですが、EU離脱協定は、成立すると思っています。もし、根拠があるとすれば、イギリスが合意をしなかったら、イギリス自体苦しい思いをする事になるからです。
ただ、来週合意するかどうかは分かりません。もしかしたら、来週も見送りになる可能性もあり得ますし、合意する可能性もあります。テクニカル分析でも日足を見れば分かりますが、今週は、ワクチン期待で上昇した後は、調整落下なのか、EU離脱協定を見守る為のポジション取りなのかは分かりませんが、少し揉み合っているので、見守るしかないですね!
でも、何故こんなにも協議が長引いているのか?散々ブログで解説してきましたが、改めて超簡単に解説していきます。
- ブレグジット問題がユーロより
アイルランドと北アイルランドは、現在国境は存在しますが、物理的な壁や検問所と言った物がありません。国境線がなくても良いように、EU加盟国に入った理由の一つかもしれません。
ただ最大の理由としては、この2国間は、昔相当仲が悪い国でしたし、今でもアイルランド内にテロリストが隠れているという情報もあり、その理由がある中、武装した検問所を作ったり、壁で境界線を作れば、また内戦が起きる可能性があります。
その事は、EUもイギリスも避けたいので、EUは、イギリス本土と北アイルランドの間に、境界線を引けば、アイルランドと北アイルランドに国境を引かないで済む!という考え!
当然イギリスは反対ですよね!何故、イギリス領土に境界線を引かなければならないのか!ってなると思います。
また、現在アイルランドと北アイルランドは単一市場の為、国が違っても自由に行き来する事ができ、経済的にもアイルランドが上回っているので、北アイルランドに仕事がなくても、国境がなければ、アイルランドに入って仕事をする事も可能。
その状況の中で、イギリスが離脱すれば、当然経済的にも厳しい北アイルランド人は困る話。そこでEUは、離脱した後も北アイルランドを単一市場にと提案!
これにもイギリスは否定的!理由は、イギリスが北アイルランドに物資を輸入すれば、そこには、さっき言ったように、無駄に境界線、つまり検問所を引いてあるだけで、北アイルランドから先は検問所がありません。
そうなれば、北アイルランドに物資が届いたとしても、単一市場なので警備がなく、何かの間違いでアイルランドに行ってしまう可能性があります。
アイルランドならまだしも、海を越え、フランスやイタリアとかに行ってしまう場合も否定できない。
この事を考えれば、当然イギリス側は嫌がるのは当たり前ですよね!でも、それを改善するとなれば、北アイルランドとアイルランドに検問所を設置しなければならなくなり、内戦の引き金になってしまい、どうするの?と言ったかんじでしょう。
また、イギリスが離脱した時に、EU側の離脱条件として、移行期間中の北アイルランドはEU側のルールに従ってもらうとの条件を成立させてしまっているから厄介な話。
まぁ〜経済もやばいし、単一市場にして貰っているので、EU側の条件に従わざるを得ないと思うし、北アイルランド側の方からも、その事を望んでいる可能性もあります。
2. 漁業権もユーロより
今までは、EU加盟国は漁獲限度を守れば、EUで管理している海域内で漁業をしても良い事になっているが、EU離脱後のイギリスは、イギリス海域を自国で管理をしたい要求を提案しているが、EU側が拒否。
その後のイギリス側は、新たな提案として、3年間は、EU側で海域を管理しても良いが、その間に打開する策を考える要求を提案しても、EU側は認めていません。
(では、何故EUは納得しないのか?)
EU加盟国間のオランダ・フランス等は、地図を見てもらえれば分かると思いますが、海に恵まれていません。その為、海に恵まれているEU加盟国だったイギリス海域で、オランダ・フランス等は操業出来てましたが、EUを離脱すれば、イギリスの海域はイギリスのものなので、オランダ・フランスの漁師達は操業ができなくなるので、経営難になってしまいます。
その為、EUは今まで通りイギリスの海域で操業させて欲しいみたいですが、現在難航。もし、イギリスが納得しなかったら、EU側も、他の離脱案に、それなりの制限をかけますよ!って事で、だいぶ揉めています。
他にも色々な問題があるみたいですが、報道的には、以上の問題が協議を長引かせている原因です。
ECB理事会がインフレ目標を再設定
ECB理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が、インフレ目標修正の可能性について話すとの見通しを示した。現在のECBの目標は、2021年の半ばまでとなっているものの、この期間を終了する前に、再設定をする可能性を示した。
まぁ〜この時期に、インヘレ目標を再設定をするぐらいだから、下方修正で間違いないと見ています。こうなるとユーロ売りになる可能性がありますが、市場がどこまで注目しているかにもよります。
コロナワクチンに期待
今週、米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックの共同開発されている新型コロナウイルス感染症ワクチンが、12月にもワクチンを摂取できると発表された。
まずは、福祉施設の高齢者・医療従事者・救急隊員等への接種から始めるみたいで、来年1月末までには接種完了を目指見たいで、一般人には、早ければ4月には全国民が接種できると報道が入っています。
また米ファイザーに続き、米モデルナを始めとするその他の製薬会社も、来年3月末〜4月上旬までには、ワクチン接種を希望する全ての米国民に十分な量のワクチンを提供できる可能性も強くなってきているので、そちらにも期待したい所ではあります。
現在のECB政策内容
新型コロナウイルス感染の拡大と、ロックダウンの影響で、移動制限による景気悪化を受け、ECBは年内に金融緩和を拡大する見通し。
(緩和内容は)
- 1兆3500億ユーロのパンデミック緊急購入プログラムを継続し、2021年の6月まで延長。
- 今年12月の経済状況を確認後、更に経済状況が悪化していれば再度調整する予定。
ユーロ テクニカル分析
次に、上記のファンダメンルズ分析を、テクニカル分析でより具体的に解説していきます。
ユーロ円 日足
現在日足は4波or2波を予想。コロナ感染状況が良くないユーロであっても、落下が限定的な印象があり、また落下が限定的な理由として、EU離脱協定が期待されているのかなぁというイメージで見ているので、様子見、あるいは今後の方向性を探る為の4波or2波と予想しています。
まぁ〜来週のEU離脱協定の協議と、インフレ目標の変更内容に注目しましょう。
もしかすると、大落下の可能性もあるので注意して下さい。
ユーロ円 1時間足
現在1時間足は、三角持ち合いになっていますが、サポートラインがはっきりしていないので、下値の位置を123.5円とざっくり予想しつつ、確認できるまで様子見です。
おそらく、ダウントレンドラインを上抜ければ、5波or3波開始といった感じです。
まとめ
さぁ!来週は、EU離脱協定とインフレ目標再設定の2択に注目しましょう。どちらに転ぶかは分かりませんが、上昇に期待したいです。
ユーロ 今後のリスク要因
ユーロ買い
- コロナワクチンに期待
- EU離脱協定の合意
- ECBの財政政策
ユーロ売り
- 12月のECB金融緩和拡大示唆
- コロナウイルス感染拡大の影響
では、ありがとうございました。