豪経済指標も、あまり大きく数値が跳ね上がった結果が出ない今の豪ドル円は、注目が集まったRBA理事会も終了した事で、買い材料がなくなり、少しずつ落下気味に動いている事から、来週の豪ドル円相場を、下目線に切り替えてトレードしていきたいと思います。
その理由を、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきますので、是非、参考にしてみてください。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 来週の見通し
(来週の方向性)
- 日足チャートで、エリオット波動C波になった事で、落下を予想しています。
(来週のテーマ)
- わRBA理事会のコメント
- アメリカ経済次第
- 今日までの豪ドル
以上3つのテーマで解説していきます。
RBA理事会 (落下要因)
今週、豪ドルの1つの落下原因となったRBA理事会ですが、市場はオーストラリア経済の今日まで良好である事を背景に、利上げ時期の明確化に期待していました。
しかしRBA理事会は、利上げ時期について、明確化の発言・又は2024年まで利上げはしないという事で、ここまで上昇気味に動いていた豪ドルも、この発言で、短期的な豪ドル売りが優勢になっています。
もちろん、経済指標がパンデミック前の水準に戻った事で、結果も鈍化し、豪ドルの上値が重い時期が数週間続きましたが、RBA理事会の発言が発端となり、日足に明確な落下シグナルが点灯し始めました。
日経225の落下 (落下要因)
今週豪ドル円が落下しているもう一つの要因として日経225が落下した事です。当然為替にも影響し、ドル円とクロス円共に吊られるように落下しています。
日経が下がった理由としては、高値に市場が警戒した事で、決済売りが発生したのが原因でしょう。ひょっとしたら、日本国内のコロナ感染の影響が出ているかもしれませんね!
今後の報道に注目していきましょう。
米2兆ドル経済対策 (上昇要因)
豪ドル円は落下しているのに、豪ドルドルの落下が鈍い原因に、米2兆ドル経済対策の影響が大きいと思っています。
今週、経済対策に関心がないマコネル共和党上院が、条件付きで2兆ドルインフラ経済対策に合意するという報道で、ダウ先物が上昇。
為替も、現在米ドル売りで、豪ドルドルの落下が重い展開になっています。
簡単に言えば、円売りに支えられていると言った方が分かりやすいかと思います。
経済指標
来週、注目される経済指標は以下の通り
(前回) (予想)
- 4/14 NZ中銀政策金利
- 4/15 豪雇用統計 (雇用) 8.87 3.5
(失業率) 5.8 5.7
- 米小売売上高 -3.0 5.2
- 4/16 中国 小売売上高 28
- 中国 実質GDP 6.5 18.2
ファンダメンタルズ分析 まとめ
現状のオーストラリア経済は良好。ただ、経済指標がパンデミック前の水準に戻った事で、結果も鈍化。そして今週、注目を集めたRBA理事会も、経済状況が良好ながらも、豪ドル高の影響で、金利を上げづらく、2024年まで利上げをしないという発言から豪ドルが売られる場面がありました。
以上の事から、今後豪ドルだけを見ると、売りが優勢になってくると予想。まぁ〜今の所、調整落下という見方で良いでしょう。
一方アメリカは、パンデミック前の水準には、未だ低い状態ですが、米経済の回復が市場の関心をひいているので、今後ある程度の米ドル買いが発生する見方でいます。
ただ、今はバイデン大統領の経済対策で、ダウ先物が上昇している為、米ドルが買われづらく、豪ドル売りも限定的。
それでも、米経済回復も材料視されているので、イメージとしてはジリジリ豪ドルが売られていくような感じで見ています。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で更に詳しく解説して行きます。
豪ドル円 日足
現在日足はエリオット波動B波を予想しています。当然現状のオーストラリア経済は良好で、未だに買い材料が強い状況で、落下しづらい展開ではあるものの、豪ドル買いが増加する事がない状況とも言えます。
その為、現在のレジスタンスラインである84.5円でショートエントリーが優勢になってくるのかなぁという感じで見ています。
ただ現在クロス円自体がドル円に吊られて、短期的に何度も上値トライをしているので、そこだけ警戒しときたいですね。
まぁ〜とりあえず、来週は、悪くて84.5のレジスタンスライン辺りでの揉み合い、良くてエリオット波動C波の落下という見方でいます。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足はエリオット波動B波を予想しているので、来週は短期的な上昇スタートが見込まれます。
ただ上記で示した通り、84.5円付近でのショートが増加している事だけに、上値が重い展開になると思うので、注意しながらロングエントリーして下さい。
まとめ
来週は豪雇用統計があります。RBA理事会が利上げを2024年までしないと発言しているので、やや雇用統計の結果に反応が薄くなりやすい感じがしますが、一応注目して行きましょう。また、2兆ドルインフラ経済対策の行方にも注目です。
それと、現状としては豪ドルが買われているのではなく、円が大きく売られている為、豪ドル円が乱高下しています。その辺を理解した上で、来週のトレードに生かしてもらえればと思います。
では、ありがとうございました。