オーストラリア経済が堅調ながら、豪経済指標だけでは動かなくなってきたいまの豪ドル円。
逆に、FRB量的緩和縮小の可能性が少なからず出てきた事で、米ドル買い/豪ドル売りの展開に。
- では、ここから落下するの?
- 豪経済が堅調なら、豪ドル買いの継続では?
こんな疑問も含め、ほび太なりのファンダメンルズ分析とテクニカル分析で、来週の豪ドル円相場を解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
- 日足では、エリオット波動5波が終了しているので、上昇の可能性は今の所は薄い。
- ただ短期足を見ると、落下対象というよりは、レンジ相場に入っていると予想。
(来週のテーマ)
以上2つのテーマで解説します。
FRB量的緩和の行方
今週FOMC議事録が開催され、やはり量的緩和の話題となりましたが、結構驚きの展開となりました。
FOMC議事録前のメンバーの発言では、量的緩和の縮小は、時期尚早と発言していましたが、一部のFRBメンバーがこんな発言をしました。
FOMCが設定する目標に向けて経済の急速な進展が継続すれば、ある時点の会合で、資産買い入れペースの調整を巡る討議を開始することが適切になる可能性がある。
by FISCO
テーパリングの開始は、遅いよりも早い方が良い。
突然ではなく、徐々に縮小していく方が良い。
FOMCでは、全員一致の量的緩和継続と思っていましたが、以外な発言となりましたね。
それでも殆どのメンバーの答えは、
- 量的緩和を縮小する程、米経済の進展が見られない。
と発言している為、現状は量的緩和を縮小する可能性は、まだ低いという段階。
ですが、もし協議となれば、ダウ先物の上昇継続はリスクがあると見て、米ドル売りは減少する見方でいます。また、この時点でリスク回避に動いている可能性がある為、正確には、米ドル買いの継続という言い方が適切かな!
まぁ〜協議の結果がでるまでは、リスク回避に動き続けるような感じがするので、注目していきましょう。
RBA量的緩和の行方にも注目
米量的緩和の影響で、リスク回避気味で動いている豪ドル円ですが、豪量的緩和縮小の行方にも注目していきましょう。
1ヶ月以上先のRBA理事会になりますが、その時に量的緩和について協議されると思うので、その間の豪経済指標が、非常に注目されると見ています。特に豪雇用統計ですね!こちらに注目していきましょう。
前回のRBA理事会の内容です。
- 2024年まで利上げをする可能性は薄い
- 7月の理事会で、将来の債権購入について検討
- CPIと雇用に向けて、更なる債権購入の用意がある。
ファンダメンルズ分析 まとめ
(豪ドル円 上昇要因)
- 米量的緩和継続の可能性が高い。
- 米インフラ経済対策に期待
- 豪経済が堅調で、豪ドル売りが限定的
(豪ドル円 落下要因)
- 米量的緩和縮小の可能性があり、株価の下落で米ドル買いが強まる。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で来週の豪ドル円相場の予想を解説していきます。
豪ドル円 日足
現在日足はエリオット波動5波が完全に終わっていると見て、一先ず上昇という考えは外しています。
後は、短い時間足で見ていきましょう。
豪ドル円 1時間足
現在1時間は、エリオット波動5波が終了し、調整をしないまま揉み合っている状況。
ここからの展開としては、アップトレンドラインからは外れているので、上昇は考えていません。残りは、チャネルライン内で落下していくか、またはレジサポラインでのレンジ相場の展開になるかのどちらかでしょう。
因みに、4時間足でみると現在の揉み合いをエリオット波動2波と予想している私は、どちらかと言えば、チャネルライン内で動いて欲しい所ではありますが、ここは慎重にトレードしていきたい局面です。
まとめ
米量的緩和の影響で、若干豪ドル売りの展開。過剰な豪ドル買いだったので、落下してもおかしくはない場面ですが、堅調なオーストラリア経済の事や、RBAも7月に量的緩和縮小する可能性がある事を考えると、84円のサポートラインで7月まで動いていても良い感じもします。
ただ調整落下として考えると、82.5円もしくは81円代まで落下するのかなぁという感じで見ています。
今後のイベント
では、ありがとうございました。