ニュージーランド(RBNZ)が、利下げの可能性を除外した事により、オーストラリア(RBA)も、同じ内容を公表するのではないかと、今から豪ドル買いになるかと思いきや、結局は、85円のレジスタンスラインで抵抗された今週の豪ドル円。
また、バイデン大統領が公表した6兆ドル規模の予算案も、同じく85円のレジスタンスラインで抵抗された事により、更に上昇する可能性を失った豪ドル円。
- 来週もしつこい上昇が続くの?
- 来週のメイン材料はなに?
以上の疑問も含め、来週の豪ドル円相場を、ほび太なりのファンダメルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
- 引き続き、日足は84円〜85円でのレンジ相場を予想していきます。
- ただし、三角持ち合いになる可能性もあるので、トレンドラインをしっかり把握しとく必要があります。
- 詳しくは、テクニカル分析を見て
(来週のテーマ)
- 米6兆ドル予算案のリスクオンでの円売りが、いつ終わるのか?
- 1.7兆ドルインフラ経済対策の行方に注目。
- 豪政策金利に注目。
- 経済指標に注目。
以上4つのテーマで解説していきます。
6兆ドル予算案
今週バイデン大統領が6兆ドル規模の予算案を発表。この報道で、円売りとなり豪ドル円が上昇。
ただ公表しただけで、成立した訳ではないので、ここからの展開としては、共和党との対立から、若干様子見の展開になるかもしれません。
それでも、民主党の方針は、共和党抜きでも成立させる方針なので、成立する可能性は高いとみていますので、今後の報道に注目していきましょう。
因みに成立した場合、円売りから豪ドル円が上昇する展開となると予想。
1.7兆ドルインフラ経済対策
今週の注目所の一つである、今月末には結果が出る予定の米1.7兆ドルインフラ経済対策です。
ただ、以前バイデン大統領が挙げた1.7兆経済対策に対し、共和党は9500億前後の経済対策を提案している為、両者の間に未だ隔たりがある状態。
それでも、予算案を共和党抜きでも成立する方針なので、こちらのインフラ経済対策も、自力で1.7兆ドルを維持して成立させるでしょう。
という事で、豪ドル円も上昇要因となるので、報道に注目していきましょう。
豪政策金利
来週発表となる豪政策金利に注目が集まります。
世界的にも唯一経済回復を見せている豪経済ですが、今後世界から遅れをとる可能性があると報道されていますね。
原因は、賃金の低さではないでしょうか?理由さておき、賃金が低いと雇用の伸びも鈍化してきますし、転職も増加し失業率も部分的に上がってしまいます。勝手な解釈ですが。笑
なので、賃金の低さの改善策は、雇用統計の更なる改善であり、豪企業の更なる景気回復だと思っています。
そう言った意味でも、現行の量的緩和でサポートが当面継続する予想でいますし、現状も縮小する報道もないので、現行の量的緩和の継続は間違いないでしょう。
ただ、ニュージーランド(RBNZ)もタカ派の発言をしているので、もしかしたら、RBA理事会もタカ派の考えを発言をするかもしれません。(注意)
とりあえず、来週のRBA理事会に注目です。また前回のRBA理事会の政策内容を、もう一度載せましたので確認してみてください。
- 2024年まで利上げをする可能性は薄い
- 7月の理事会で、将来の債権購入について検討
- CPIと雇用に向けて、更なる債権購入の用意がある。
まぁ〜賃金の弱さだけは豪ドル売りの展開になりますが、その他の経済状況は、依然堅調なオーストラリア経済なので、大きく落下する事もないかなと予想しています。
オーストラリアでクラスター
あまり大きな報道ではありませんが、コロナ新規感染者が10人いた事を発表。この報道で、短期的な落下となりました。NZ中央銀行の政策金利の発表もあったので、どれだけの豪ドル売りとなったかは分かりませんでしたが、少し警戒していきましょう。
経済指標
来週、重要度の高い経済指標をまとめました。
(前回) (予想)
- 6/1 米ISM製造業指数 60.7 61
- 豪政策金利
- 6/2 豪実質GDP(第1) 3.1
- 6/3 米ADP雇用者数 74.2 70
- 米ISM非製造業指数 62.7 63
- 6/4 豪貿易収支
- 米雇用統計(雇用者数) 26.6 66.3
(失業率) 6.1% 5.9%
やはり注目が集まるのは、米雇用統計ではないでしょうか!今週バイデン大統領が6兆ドル規模の予算案を公表し、ドル買いというよりも、円売りとなった為、米雇用統計が改善された場合、円売りで豪ドル円も上昇する可能性もあり、また米ドル買いで、豪ドル円が落下する可能性もありますので、少し分かりづらいですが、通常は米ドル買いになるので、豪ドルが売られやすくなり、経済指標だけをみると、ショート優勢という感じで見ています。
ファンダメンタルズ分析 まとめ
(豪ドル円 上昇要因)
- 米6兆ドル予算案の報道で、円売り/豪ドル買い。
- 1.7兆ドルインフラ経済対策に期待。
(豪ドル円 落下要因)
さて、現状豪ドル買いとなりそうな報道ばかりですが、あくまでもテクニカル分析上では、85円で抵抗されています。その点を踏まえ、来週のトレードで活用してもらえればと思います。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからはテクニカル分析で解説します。
豪ドル円 日足
現在日足は、84円〜85円のレンジ相場継続中。上記でもかきましたが、6兆ドル予算案・RBNZのタカ派発言も虚しく、85円で抵抗されている為、上昇の可能性は、かなり薄くなってきました。
ただ、その判断は来週の後半まで待ちましょう。理由は、もちろん経済指標や現在のリスクオン材料が多いからです。
ちなみに、アップトレンドラインを引いてみると、三角持ち合いにもなっているので、こちらの形にも注目していきましょう。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動ではカウントできない為、チャネルライン内での値動きをオススメ。
ただ時間足を変えて、4時間足で見ると、エリオット波動4波を予想している為、ここからもう一段の上昇を予想しています。
ただし、85円の強力なレジスタンスラインには注意していきましょう。
まとめ
材料がやたら出てきています。笑
6兆ドル予算案・1.7兆ドルインフラ経済対策・豪量的緩和・米量的緩和・RBA理事会・米雇用統計などなど。
少しファンダメタルズ分析では判断が難しくなってきていますが、いよいよ豪ドル円が大きく動き出しそうな感じもしているので、チャンスを逃さないようにして下さい。
では、ありがとうございました。