今週は、またまたサプライズ発表となった米雇用統計の悪化で、再び米ドル売り/豪ドル買いの展開になりましたが、来週からは再来週に控えるFOMCに焦点を合わせた相場状況になりそうです。
- という事は、豪ドル買いが優勢になるの?
- 更に、豪ドルドルの上昇となるの?
- 来週のテーマはないの?
以上の疑問も含め、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で、来週の豪ドルドル相場の予想を解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドルドル 来週の見通し
(来週の方向)
- 引き続き、0.77〜0.782のレンジ相場を予想していきますが、日足のアップトレンドラインから外れているので、上昇はないと見て、レンジ相場or落下目線で見ていきます。
(来週のテーマ)
- 再来週のFOMCに注目が集まる。
- 1.7兆ドルインフラ経済対策に期待。
- 6兆ドル予算案の行方
- 経済指標
以上4つのテーマで解説していきます。
米雇用統計の悪化で米ドル売り
米雇用統計の悪化で、今の所は短期的な米ドル売り/豪ドル買いとなっていますが、この影響が少なくとも、再来週に控えるFOMCまで続くと見られます。
そのFOMCでは、量的緩和の行方に注目が集まっていますが、米雇用統計の悪化で量的緩和の継続は濃厚と判断している市場は、米ドル売りに集中しているかもしれません。
ただし、以前から大半のFRBメンバーが、
- 資産購入ペース縮小の協議は適切な時に開始。
- 現状のFRBの政策を変更すべきではない。
- 変更する時期は、9月・10月・11月と多くある。
- 時期尚早。
と!発言を繰り返し言っているので、市場もそこまで期待していないような感じがします。
また、量的緩和が継続されても、今後のポジティブなガイダンスが流れる可能性があります。例えば、9月以降本格的な量的緩和の縮小について協議をするとか。このような発言が出れば、米ドル売りが制御されるでしょう。
という事で、量的緩和の継続が市場の間で、織り込んでいれば、米ドル売りは限定的と見ているので、来週の豪ドルドルの動きに注目です。
勢いがなくなってきた豪ドル
自国の経済指標では、動きが限定的になってきた豪ドル。後は、先程お伝えした米経済の動き次第となりますが、それでも過去1ヶ月間の相場状況から、85円を抜くのは厳しそうな感じがしています。(今の所は)
結局の所は、豪ドル買いが集中しているから、売り手がいなく、相場が動かないのが現状なんでしょう。
という事で、一旦落下して、豪ドル売りを誘い込まない限りは、豪ドル買いによる上昇はないかなぁとみている相場状況です。
米経済対策に注目
豪ドルの動きが鈍いと言いながらも、気になる米1.7兆ドルインフラ経済対策の行方と、6兆ドル予算案の行方。
この指標は、公表された当時は豪ドル買いに動いていたので、成立されれば材料視されない限りは豪ドル買いとなるでしょう。
という事で、この指標にも注目していきましょう。
米経済指標
来週注目を集める経済指標をまとめました。
- 6/8 米貿易収支
- 6/10 ECB理事会
- 米消費者物価指数
来週は中国経済指標がありますが、最近あまり動かないので外します。また、豪経済指標も重要視されそうな指標がないので、上記の経済指標に注目していきましょう。
ECB理事会には注意
上記の経済指標の中で、特に気にする指標がECB理事会です。もちろん米経済指標も気にする必要がもありますが、ECB理事会に関しては、量的緩和の意見が割れているので、ラガルド総裁の発言次第ではユーロ売りの発展になりそうです。
その結果、どの通貨を買われるかは不透明。
候補としては、米ドル買い・円買い・豪ドル買いのどちらかでしょう。
ECB理事会に関しては、ユーロ円のブログを見てください。
豪ドルドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。尚、今回は4時間足のみの解説になるので、よろしくお願いします。
豪ドルドル 4時間足
現在4時間足は、0.77〜0.782までのレンジ相場内での動きになっています。
また、レンジ相場でも、三角持ち合いになっている感じもするので、これをエリオット波動B波と捉えても良いかもしれません。ただし、再びレンジ相場になる可能性があるので、ここは慎重にお願いします。
どちらにしても、日足のアップトレンドラインからは大きく外れているので、後はレンジ相場or落下という見方が一般的ではないでしょうか。
とりあえずは、FOMCに向けた米ドル売りの限度を一度見てからエントリーが硬いかなぁと思っています。
まとめ
FOMCや米1.7兆ドルインフラ経済対策、それから6兆ドル予算案の行方で、相場がどんな動きをするのか?よりも、豪ドル買いが鈍くなってきているのが、ポイントだと思っています。
上記で説明した通り、豪ドル買いに集中しているので動かなくなったという理由も、現状の相場状況では根拠として成立します。
そのくらい気になっているので、もしかしたら、現在のファンダメンタルズ分析は関係なしに、豪ドルドルが落下するかもしれませんので注意して下さい。
では、ありがとうございました。