またまた、サプライズ発表となった金曜日の米雇用統計。中々、米経済が落ち着きませんね。この落ち着かない米経済に、現在安全通貨である豪ドルに逃げるのは当然ですね。
ただ、豪ドルに限らず、NZドルやユーロも、買いが集中し過ぎていて、中々動かなくなっているのも事実。
- それなら、豪ドル売りが優勢になるの?
- 今週のファンダメンタルズを分析する限り、米ドルが売られやすいと思うが…?
- 来週の豪ドル円のテーマは?
以上の疑問を含め、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で、来週の豪ドル円相場を解説していきます。
尚、今週のテクニカル分析では、4時間足と1時間足を使って解説していくので、よろしくお願いします。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
- 日足・4時間足での上昇は、一服しているので、現状は引き続きレンジ相場内での動きになりそうです。
(来週のテーマ)
- 米雇用統計の悪化で米ドル売り。
- 勢いがなくなった豪ドル。
- 1.7兆ドルインフラ経済対策・6兆ドル予算案に引き続き注目。
- 経済指標
以上4つのテーマで解説します。
米雇用統計の悪化で米ドル売り
米雇用統計の悪化で、今の所は短期的な米ドル売り/豪ドル買いとなっていますが、この影響が少なくとも、再来週に控えるFOMCまで続くと見られます。
そのFOMCでは、量的緩和の行方に注目が集まっていますが、米雇用統計の悪化で量的緩和の継続は濃厚と判断している市場は、米ドル売りに集中しているかもしれません。
ただし、以前から大半のFRBメンバーが、
- 資産購入ペース縮小の協議は適切な時に開始。
- 現状のFRBの政策を変更すべきではない。
- 変更する時期は、9月・10月・11月と多くある。
- 時期尚早。
と!発言を繰り返し言っているので、市場もそこまで期待していないような感じがします。
また、量的緩和が継続されても、今後のポジティブなガイダンスが流れる可能性があります。例えば、9月以降本格的な量的緩和の縮小について協議をするとか。このような発言が出れば、米ドル売りが制御されるでしょう。
という事で、量的緩和の継続が市場の間で、織り込んでいれば、米ドル売りは限定的と見ているので、来週の豪ドル円の動きに注目です。
勢いがなくなってきた豪ドル
自国の経済指標では、動きが限定的になってきた豪ドル。後は、先程お伝えした米経済の動き次第となりますが、それでも過去1ヶ月間の相場状況から、85円を抜くのは厳しそうな感じがしています。(今の所は)
結局の所は、豪ドル買いが集中しているから、売り手がいなく、相場が動かないのが現状なんでしょう。
という事で、一旦落下して、豪ドル売りを誘い込まない限りは、豪ドル買いによる上昇はないかなぁとみている相場状況です。
米経済対策に注目
豪ドルの動きが鈍いと言いながらも、気になる米1.7兆ドルインフラ経済対策の行方と、6兆ドル予算案の行方。
この指標は、公表された当時は豪ドル買いに動いていたので、成立されれば材料視されない限りは豪ドル買いとなるでしょう。
という事で、この指標にも注目していきましょう。
米経済指標
来週注目を集める経済指標をまとめました。
来週は中国経済指標がありますが、最近あまり動かないので外します。また、豪経済指標も重要視されそうな指標がないので、上記の経済指標に注目していきましょう。
ECB理事会には注意
上記の経済指標の中で、特に気にする指標がECB理事会です。もちろん米経済指標も気にする必要がもありますが、ECB理事会に関しては、量的緩和の意見が割れているので、ラガルド総裁の発言次第ではユーロ売りの発展になりそうです。
その結果、どの通貨を買われるかは不透明。
候補としては、米ドル買い・円買い・豪ドル買いのどちらかでしょう。
ECB理事会に関しては、ユーロ円のブログで解説していきます。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
また、今回のテクニカル分析は、4時間足と1時間足を使い解説していきます。
豪ドル円 4時間足
現在豪ドル円は、エリオット波動5波が終了していて、三角持ち合いのレンジ相場に入っています。これは、日足でも同じ事が言えます。
ここから、どちらに動くかは分からないですが、少なくともファンダメンタルズ分析上では、同じ経済報道の繰り返し。量的緩和の行方がどうのこうの?と…笑
なので、若干材料視されていない感じがあると思い、豪ドル売りに転じる予想を、個人的にはしています。
まぁ〜外れるまでは、様子見ですね。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動2波or ABC波後のニュートラル状態なので、月曜日から急いでトレードする必要のない状況です。
まとめ
最近、オーストラリア国内のコロナ感染報道が頻繁に出ています。また、今回デルタという強力なウイルスが発見されたみたいですね。
こちらの報道は、豪ドル売り対象の材料なので上記の材料を含め注目していきましょう。
では、ありがとうございました。