ADP雇用者数の進展により、急騰したドル円でしたが、結局は米雇用統計の失業率の増加を材料視した動きとなり、落下してクローズとなりました。
7月から約半年にかけて、為替のテーマはテーパリングと金利の利上げの内容で、相場が動いていきます。なので雇用統計の悪化で、テーパリングの時期を見直される可能性があるドル円は、現時点で不利ですね!
となると、先にテーパリングを行う国はどこなのか?金利利上げを行う国はどこなのか?それ次第で、ドル円の方向性はかなり変わってきます。
という事で、その予想を、ほび太なりのファンダメンルズ分析とテクニカル分析で、来週のドル円相場の予想と一緒にお伝えしたいと思います。
尚、7月に入りましたので、週足も公開していますので、相場の環境認識に活用してください。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
- 引き続き、日足はエリオット波動5波が継続中なので上目線。
- ただし、雇用統計の悪化によるリスク回避の動きには警戒。
(来週のテーマ)
- 米テーパリングの行方
- オセアニア国・ユーロのテーパリングの行方
以上2つのテーマで解説していきます。
テーパリング協議
米各連銀総裁から、今週に入りテーパリングについてコメントしています。以下の通り
(ブルード・セントルイス総裁)
- テーパリングについての協議が必要
(カプラン米ダラス総裁)
- 市場に警鐘を鳴らす為にも、テーパリング協議は良い事。
- テーパリング協議は、遅いよりも早い方が良い。
テーパリング協議については、リスクオンの材料となるでしょう。
ただ、今回の米雇用統計の悪化により、テーパリングにネガティブ反応になっていますし、また9月のテーパリング協議では、時期を見直す可能性も出てきたとの市場の反応も有り。
ただ、テーパリングの対象は、あくまでも消費者物価指数や、その他物価価格の上昇からくるインフレ懸念が評価対象。
どちらかと言えば、今回の米雇用統計の悪化は、利上げに対する遅れが懸念されるリスク要因になるべきと見ています。
まぁ〜どちらにしても、今回のドル円の落下は、アメリカ経済は思っていた程、回復していないという判断ではないでしょうか?
テーパリング・利上げ
- 金利利上げを、2022年終盤か2023年の序盤になる。
- テーパリングについては、2022年の序盤にテーパリングを開始する。
以上の内容を公表。
IMFは、予想として公開しているのか?それとも、FRBよりもIMFが基準になるのかは不明ですが、今回明確な時期を公表しているので、この予想を基準として、9月あるいは、それまでの間のFRBメンバーの発言を注視していこうと思います。
各国のテーパリング時期
さて、米雇用統計の悪化により、早期テーパリングや早期利上げが遠のいた印象のある今週の相場展開。
一方、テーパリング期待が徐々に高まってきているオセアニア国とユーロに、今後は注目が集まってくると予想しています。
特に来週開催される豪政策金利は、先月の豪雇用統計の進展や各金融大手銀行のポジティブ予想などにより期待されている為、注目所です。
ロウ総裁からは、未だ前回のガイダンスとほぼ同じ内容を、繰り返し発言されていますが、とは言え、変更の可能性も十分に有り得ますので、来週は豪ドルドルの上昇が予想されます。
という事は、ドル円の落下を後押しする可能性もある為、警戒していきましょう。
ファンダメンルズ分析 まとめ
アメリカ経済に対するテーパリングと利上げ期待が薄れたきた、一方、今度はオセアニア国とユーロのテーパリングと利上げ期待に注目が集まります。
来週からは、この2つの国の報道に注目していきましょう。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ドル円 週足
現在週足は、エリオット波動C波を予想。112円の厚いレジスタンスラインで反発されている感じがします。
さて、現状は長めの陽線ヒゲが出てきているので、もしかするとC波が終了している可能性があります。
その場合、一度108円もしくは107円まで下がり、波動もニュートラルの状態になると見ています。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動5波が継続。チャネルラインを完全に割るまでは上昇目線です。
またこのチャネルラインは、週足のエリオット波動C波になるので、このラインを基準にエントリーしていきましょう。
ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動4波を予想。米雇用統計の影響で、落下しなくても良い所まで落ちてしまった為、エリオット波動5波で上昇したとしても、高値更新する可能性は薄いと見ています。
まとめ