ロウ総裁の慎重な発言、それからデルタ感染拡大の影響で、期待が薄くなってきたオーストラリア経済に対し、豪ドル売りの展開。逃げる先は、やはり円という事で、現在ドル円の落下を含め、豪ドル円も落下。
その事から、来週も引き続き豪ドル円の落下を予想していきます。
では対米ドルは?と思うかもですが、テーパリングの期待は薄れたものの、経済指標の進展により、米経済が回復していると市場が判断しているので、現状米ドル買いになっています。
という事で、以上の内容を含めながら、来週にの豪ドル円相場の見通しを、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
- 日足はエリオットB波を予想しているので、引き続き落下目線を予想。
- 1時間足はエリオット波動4波を予想とし、もう一段階の落下を予想。
(来週のテーマ)
- 引き続きロウ総裁の発言が豪ドル売りに。
- デルタ感染拡大に警戒
以上2つのテーマで解説していきます。
RBA理事会に失望
まずはRBA理事会の内容ですが、結果的に、国債購入を継続する段階で、金融緩和の縮小と見ていいものなのか、少し慎重的な発言にしか聞こえない、今回のロウ総裁の発言。
- 9月上旬に、現在の債券購入プログラムが完了した後も、国債の購入は継続。
- 少なくとも、週に40億ドル購入。
- 予想以上の景気回復に対し、週あたりの購入額を調整。
- 11月は、更に購入額を見直し。
- インヘレ率が持続的に2〜3%の範囲内に留まるまで利上げをしない。
- 少なくとも2024年までは、その目標は満たされない。
また、その後の発言で、
- 週間40億豪ドルへのの債券購入ペース削減は支援策を引き揚げるものではない
つまり、この債権購入の縮小は、量的緩和の縮小ではないと言っているのでしょう。
どちらにしても、景気が回復しているのなら、ポジティブな発言をしても良いのかなぁという市場の考えが、豪ドル売りを誘っているのでしょう。
豪雇用統計の進展
豪雇用統計 (前回) (結果)
- 雇用者数 11.5 2.91
- 失業率 5.1 4.9
前回より失業率が下がってきています。残念ながら雇用者数は減少してしまいましたが、それでも、ロウ総裁が気にしている目標失業率4%に近づいてきたのは、良い材料になりますね。
後は、雇用者数が安定的になれば、もしかしたら早期量的緩和の縮小にもつながる可能性があります。
ただし、それでも豪ドル売りが継続しています。これに関しては、豪経済の進展に限界と感じた大口投資家の決済売りが響いているように感じていますし、米経済の回復も豪ドル売りを誘発しているようにも思います。
デルタ感染拡大に警戒
シドニー・メルボルンなどの主要都市にデルタ感染が拡大している事で、4週目のロックダウンに突入。
今後警戒するのは、ロックダウンを発動した事で、どこまで経済に悪影響を及ぼすかです。
また市場は、この警戒から現在豪ドル売りの展開に!
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
豪ドル円 日足
現在日足はエリオット波動B波を予想。引き続きチャネルライン内で相場が動く予想をしています。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足はエリオット波動4波を予想していますので、チャネルライン通りに進めていき、落下目標を81円とします。
まとめ
引き続き、豪ドル円は落下していくと予想していますので、ショートを優先にエントリーしていきましょう。
また、来週は材料が一服し、静かな相場展開となりそうです。その為、来週、唯一注目を集めるECB理事会で、豪ドル円も若干吊られる可能性がある為、注意していきましょう。
では、ありがとうございました。