落下が濃厚とみているドル円ですが、来週は重要経済指標が重なる週となるので、積極的なショートエントリーは控えた方が良いでしょう。
それでも、上限が111円近辺と予想しているので、仮に経済指標の進展があれば、上昇した所を戻り売りで攻めていこうと思う相場内容です。
それでは、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で、来週のドル円相場の予想を解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
(来週のテーマ)
- FOMCの慎重姿勢で米ドル売り
- 1.2兆ドルインフラ経済対策の行方
- 経済指標
以上3つのテーマで解説していきます。
FOMCの慎重姿勢
今週行われたFOMCでのパウエル議長のハト派発言で、リスク回避の円買い。
この発言で、当初9月にテーパリングを開始するのでは?という市場の予想が、
- デルタ変異株の警戒から一旦様子を見る。
- 経済回復の決定的な結果が出ていない事から、時期尚早
との事で、9月ではなく12月にテーパリングを正式決定するのでは?という予想に変わっています。
となれば、一旦ドル円の上昇はおわずけとなり、落下が優勢になる見方でいます。
ただ、来週発表となる経済指標に、進展が見られれば、また変更されるかもしれないので、まだまだ期待感がありそうです。
ここで、パウエル議長の発言をご紹介。
- 債券購入の調整を見直した。
- 資産購入の変更は、データ次第。
- 実質的な進展は見られていない。
- デルタによる経済影響は、今の所見られない。
- 別の感染を受ける可能性があり、しばらく待って確認する必要がある。
- インフレは時間とともに低下。
- インフレが目標を持続的に上回った場合は手段をとる。
- 資産購入ペース縮小の、特定の時期はなく、まだ決定も行われていない。
- 有意義な会合だったが、資産購入ペース縮小の時期は決定せず。
やはりこの発言から、テーパリングを考え始めてから、縮小する判断データがないのは事実。それどころか、経済指標に進展が見られていないので、正直厳しいとは思っていました。
という事で、まずは8月の経済指標の結果に注目していきましょう。
1.2兆ドルインフラ経済対策に期待
上院民主党と下院共和党で審議が行われ、賛成67票、反対32票で合意となりました。上下院の超党派を見方につけた事が要因みたいです。
ただ今回の合意は、インフラ経済対策の内容が初段回での合意であり、ここから更に踏み込んだ内容を賛成議員で審議するみたいです。
その結果次第では、インフラ経済対策が正式に合意されるみたいです。
注目していきましょう。
経済指標
来週の注目材料は、アメリカ重要経済指標となり、特に、毎度ではありますが、米雇用統計に注目が集まる予想です。
(予想) (前回)
(失業率) 5.7% 5.9%
- 8/2 ISM製造業指数 60.6 60.6
- 8/4 ADP雇用者数 69.2
- ISM非製造業指数 61 60.1
- 8/5 米貿易収支 -705 -712
- 8/6 米雇用統計 (雇用者数) 77.6 85
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。今日は、来週から8月に入るので、週足も掲載してありますので、環境認識として参考にして貰えればと思います。
ドル円 週足
現在の週足の相場内容です。2017年〜今日まで、ずーっとこのチャネルラインで動いている為、おそらくどこかで、ズドーン!と相場が動くと見ています。
ドル円 日足
現在日足はエリオット波動B波です。上昇しても111円手前と見ていますが、ライン的には、今の所落下基調で厳しそう。
という事で、落下優勢で見ていきましょう。
ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動B波を予想しているので、ここから少なくとも110円までは、到達する見方でいます。
経済指標の期待でしょうか?とりあえず、来週月曜日以降は上昇傾向になる予想です。
まとめ
ドル円に上昇する根拠が見つかりません。あっても1.2兆ドルインフラ経済対策だけです。米テーパリングの期待も、ひとまず落ち着いているので、ここからは落下すると予想です。
ですが、短期では経済指標が待ち構えているので、積極的なショートは、ひとまず控え、チャンスがあれば、ショート参戦をオススメします。
では、ありがとうございました。