一度はパウエル議長の慎重姿勢で、テーパリングが遅れる見方とされましたが、米雇用統計の力強い進展があり、再度9月のテーパリング実施が浮上してきました。
その結果、今後の期待から、米ドル買い圧力が増すとは思いますが、テクニカル分析上、円も買われているのも事実です。
今の所、引き続きドル円を下目線でみていますが、今後のポイントは、円が買われやすいか?売られやすいか?を見極める必要があります。
という事で、上記の内容も含め、来週のドル円相場を、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ドル円 来週の見通し
(来週の方向性)
(来週のテーマ)
- 円の動向
- テーパリングの行方
- 経済指標
- 1.2兆ドルインフラ経済対策
以上3つのテーマで解説していきます。
円の方向性
ドル円を見る限り、テクニカル分析上では円の売り圧力は減少していると思っているので、引き続きドル円は落下しやすい通貨ペアとの見方。
ただ怖いのは、9月のテーパリング実施が現実的になった時のドル円の反応です。
来週は、金曜のドル円の上昇がどこまで続くかを、しっかり見ていきたいですね。
テーパリングに関しては、8月の米雇用統計が進展しただけで、FRBメンバーは、9月の米雇用統計も、テーパリング実施に向けた大事なデータと言っているので、第一段階を突破しただけと判断。
また、これだけでパウエル議長は反応を示さないと見ているので、再びドル円は落下の流れになりやすいと見ています。
本番は、9月の米雇用統計の結果でしょう。そこで、ある程度のドル円の方向がはっきりすると思います。
問題は、円買いの原因。日経の落下?コロナ感染拡大の影響?他国のコロナ感染拡大の影響で、リスク回避の円買い?
もし上記が原因だとすれば、今後の経済の影響も考え、円買いは中期に渡り買われやすくなるのかなぁと思っています。
テーパリングの行方
先程も書いた通り、9月の米雇用統計である程度の判断が付きやすくなると思っているので、そこまでは、パウエル議長の発言等に注目していきましょう。
またFRBメンバーの発言や、各連銀総裁の発言なんかにも注目ですね。
(ウォーラーFRB理事)
- 9月のテーパリングに賛成
- 9月までのテーパリング発表の準備は出来ている。
- 8月・9月の雇用統計の進歩状況が重要。
(カプラン・ダラス連銀総裁)
- すぐに段階的な資産購入ペース縮小開始を要請。
経済指標指標
来週は、重なった重要経済指標はありませんが、11日の米消費者物価指数には要注意です。
(前回) (予想)
8/11 米消費者物価指数 0.9% 0.5%
やはり前回と同様、鈍化してきたのでしょうか?このまま鈍化し続ければ、こちらの指標もテーパリング実施に向けた重要なデータとなるので、テーパリングの行方が不透明となるでしょう。
つまりドル円の落下対象で、米ドル売りの反応になるでしょう。
1.2兆ドルインフラ経済対策
こちらの法案にも注目。なかなか決まらないインフラ経済対策ですが、結局決まると思っているので、じっくり待ちましょう。
こちらの法案が成立すれば、米ドル売りの反応になるので、クロス円の上昇対象です。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ドル円 日足
現在日足は、引き続きエリオット波動B波と予想しています。
ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動C波を予想。もしチャネルラインを上抜けするとすれば、アップトレンドに沿った上昇が予想されます。
ただ、やはり日足のエリオット波動Bという事もあり、ここから再度落下を予想します。
まとめ
引き続き、テーパリングが材料になりますので、来週は米消費者物価指数の結果、それから米雇用統計後のパウエル議長の発言に注目です。
では、ありがとうございました。