今週は、ECB理事会でのタカ派的な発言と、予定通りの資産購入ペースの縮小を実施した事により、ユーロ経済の安定が表面化してきた内容でした。
コロナ感染状況は依然増加傾向にあるかもしれませんが、ここから減少傾向になれば、今後のユーロ円の上昇が期待出来そう。
来週は、ユーロ経済指標以外は、基本的に材料不足な為、FOMC会合に焦点を合わせた相場展開になるでしょう。
それでは、FOMC会合に焦点を合わせた来週のユーロ円相場の見通しを、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ユーロ円 来週の見通し
(来週の方向)
(来週のテーマ)
- ECB理事会の内容
- 経済指標に注目
- FOMC会合に注目
以上のテーマで解説します。
ECB理事会
今週発表となったECB政策金利ですが、市場の予想通り、緩和措置を行なってきました。
PEPP購入ペースを減速。
内容的にも、かなりシンプルな公表だったので、それ程の反応は示しませんでしたが、代わりに、ラガルド総裁の声明文に注目が集まる結果となりました。内容は以下の通り。
- PEPP購入の債券は、少なくとも2023年末まで再投資する。
- 今後3ヶ月間、緩和措置を微調整する。ただし、これはテーパリングではない。
- また、必要であれば、あらゆる手段を調整する用意がある。
- 労働市場は、急速に改善。そのため、経済は大規模に再開し、年末にはコロナ危機の水準を回復するだろう。
- ただ、次の政策については議論をしていない。
- PEPPに関しては、12月理事会で包括的な議論を行う予定。
今後数ヶ月のコロナ感染状況にもよりますが、内容的には、かなりタカ派スタンスな発言だったので、景気後退は今のユーロにはない考えみたいですね。
まぁ〜コロナ感染状況が一気に悪化しない限りは、ユーロ円の上昇が期待出来そうな内容でした。
FOMC会合
市場の目線は、間違いなくFOMC会合の結果だけに絞ってきています。
もちろん、米消費者物価指数や米小売売上高の発表がありますが、あくまでもFOMC会合待ちの相場展開になるでしょう。
さて、そのFOMC会合の新たな情報は、現在ありません。ただし、
- 各連銀総裁や一部のFRBメンバーが、現状の資産購入ペースに不満。
- 米雇用統計が予想以上に悪化した事。
- 現在のコロナ感染者数が28万人と増加傾向にある事。
上記3つの問題に、パウエル議長はどんな判断を下すかになります。
どちらにしても、米雇用統計が進展していれば、コロナ感染者数が多くても、今回のFOMC会合でのテーパリング実施が明確になっていた分、予想以上の悪化で、一気に不透明な展開になってしまった事に残念ですね。
という事で、来週は引き続きFOMC会合の情報収集に全力を注いでください。笑
経済指標
ECB理事会が終了したこともあり、それなりに注目度の薄い反応になりやすい経済指標ですが、まだFOMC会合がある為、米消費者物価指数の反応には注意して下さい。
ユーロ円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ユーロ円 日足
現在日足は、エリオット波動B波を予想。将来的に、ここから大きく落下する予定でいます。
ただ、もう少し様子見してから、ショートエントリーをしていきましょう。
その判断としては、1時間足の方が見やすいので、来週は1時間足をメインにトレードしていきましょう。
ユーロ円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動4波を予想していますので、もう1段階の落下が予想されます。
ただ大きな目線で見れば、このチャネルライン自体が、エリオット波動Bの調整落下になるので、最終的にはエリオット波動Cで上昇する見方でいます。
まとめ
以外にも、ECB理事会でどんなに良い発言をしても、ほび太の予想は落下目線です。
ただ、今回日足で落下目線を予想しましたが、もう少し丁寧な言い方をすれば、中期的な調整落下と解釈してくれれば良いと思います。
ですが、まずは短期的な上昇が先になるので、そこまではしっかり見ていきましょう。
では、ありがとうございました。