ほび太のシンプルFX

この記事は、1週間分の各通貨ペアのトレード情報を紹介した解説ブログになります。なるべく初心者の方にも分かりやすいように説明しているので、是非参考にして下さい。

豪ドルドルの見通し(豪政策金利に注目)

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短期中期の豪ドルドルの見通しをお届け。

短期的な見通しは、3/1に発表となる豪CPIと3/7に発表となる豪政策金利に注目が集まります。現状の豪インフレ率は、7.8%の高水準の為、市場は豪金利ターミナルレートを3.35%〜4.1%まで引き上げる予想をしています。この場合、0.75%まで引き上げる事になるので、今後も豪ドル買いとなりやすい状況。ただ市場は、米短期金利の上昇期待を材料視しているので、米ドル買い圧力が今後も継続される事から、豪ドルドルは落下していく見通しです。その米金利の重要データなる米雇用統計が、3/10に発表となります。こちらに是非注目していきましょう。

中期的な見通しとしては、やはり米金利ターミナルレートの引き上げ観測が高まっている事で、米ドル買い継続が見込まれます。それでも、豪政策金利も引き上げられるので、一気に落下する事なく徐々に落下していく見方でいます。

ただし、ダークホースは日銀の動きだと思います。新総裁の黒田氏が、今後どのような政策を打ち出すかに注目が集まってくるでしょう。

それでは、短期、中期的な豪ドルドル相場の見通しを、ほび太が解説していきます。

はじめに

月収なんとか20万をキープしている6年目の凡人トレーダーほび太がお届けする、日足と4時間足、それから1時間足を使った短中期トレード予想ブログをほぼ毎日更新。

ファンダメンタルズとテクニカルの両方を分析して、各通貨ペアの今後の見通しを公開していきますので、是非、参考にしてみて下さい。

豪ドルドル ファンダメンタルズ分析

政策金利

                                (前回)    (予想)    (結果)

  • 米CPI                 -0,1%    0.5%     0.5%

       (前年比)               6.5%    6.2%     6.5%

  • 米小売売上高       -1.1%  1.7%     3.0%

2/21

  • 米PMI2月           46.9       47.3      47.8

消費者物価指数や米小売売上高、そして2/21に発表された米PMIの予想以上の結果に、一段と米金利上昇が強くなってきた現在の米経済。この結果に、市場が予想する米ターミナルレートに少し変化が出ていますね。

  • 3/22のFOMC、5.0%〜5.25%を予想している人が72%
  • 5/3のFOMC、5.25%〜5.5%を予想している人が57.6%
  • 6/14のFOMC、5.50〜5.75%を予想している人が28.2%

注目する所は、やはり5月と6月のターミナルレート予想です。この数値が上下に触れる事で、現在の米ドル買いに大きな変化が出てくるでしょう。

いずれにしても経済指標次第となり、直近の3/10に発表となる米雇用統計の失業率の結果次第で、ターミナルレートに変化が出てくるでしょう。そのくらい注目が集まる指標になっています。

政策金利

豪CPIが7.8%の高インフレになった事で、ロウ総裁は、今後、数ヶ月に更なる利上げが必要と発言。豪雇用統計では、失業率が3.5%〜3.7%まで上昇したものの、ロウ総裁は声明で、金利を引き上げる以上は失業率の悪化は仕方がないというニュアンスで発言をしているので、今の所は問題ないでしょう。

さて、この発言に市場が予想する豪ターミナルレートを3.35%〜4.1%に引き上げ予想。現在の金利が3.35%なので、4.1%まで引き上げるとなると、今後3回追加利上げする事になります。

この内容で、豪ドルも買われやすい状況になっていますが、米ドル買いの圧力で、豪ドルドルが落下している現状となっています。

日銀

豪ドルドルの上昇要因である日銀の動きにも注目していきましょう。

4月にも新総裁に就任する植田氏に注目が集まっています。

現在、物価上昇率(CPIコア指数)は4%と、目標値2%を遥かに超える中、植田氏が総裁となった場合のリスクを、エコノミクストが以下の予想しています。

まずは、短期マイナス金利については、当分の間-0.1%の現状維持を予想しています。

ただし、リスク材料として挙げられているのが、イールドカーブコントロール(YCC)の撤廃です。エコノミクスト40人に予想してもらった所、YCCの撤廃を予想している人が70%もいて、YCCの撤廃は、遅かれ早かれ撤廃されると発言されているみたいです。

いずれにしても、4月と6月の日銀政策決定会合で、何らかの金融引き締めを行い、7月で実施すると、エコノミクストは予想しています。

さて、現状の日本のインフレ率は4.3%と徐々に高まってきていますね。今の所、相場には殆ど影響はしていませんが、重要なのは、インフレ率上昇が継続する事で、日銀の発言等に変化が出る事です。

引き続き、発言に注目していきましょう。

経済指標

直近の経済指標は以下の通り。上記でもお伝えした通り、豪経済指標、及び米雇用統計に注目が集まる見通しです。

                                         (前回)    (予想)

2/28

  • 豪小売売上高             -3.9%     1.6%

3/1

  • GDP第4四半期       0.6%      0.7%

                      (前年比)        5.9%     2.8%

  • 豪CPI1月                     8.4%     8.0%

3/2

  • 米ISM 2月                  47.4%
3/3
  • 日本雇用統計(失業率)   2.5%    2.5%

3/4

  • 米ISM非                     55.2%     54.2%

3/7

3/8

  • 米ADP                       10.6万
  • 米貿易収支                -674億

3/9

  • 日本GDP(速報値)        0.2%

                    第4四半期     
3/10

  • 日銀政策決定会合      -0.1%
  • 米雇用統計

                      (雇用者数)   51.7万                              

                          (失業率)     3.4%

                       (平均時給)    4.4%

豪ドルドル テクニカル分析

ここからはテクニカル分析で解説していきます。

豪ドルドル 日足

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現在日足は、エリオット波動A波の上昇が終わり、これからエリオット波動B波のダウントレンドにはいる予想です。

ただし、方向転換を確定付けさせるレジスタンスラインを、一瞬でも抜けておらず、そのレジスタンスラインから、再度落下圧力が加わっています。おそらく、米金利が上昇している間は、このレジスタンスラインを起点に落下が継続すり見通し。

ただ、上記のファンダメンタルズ分析を見る限り、豪ドルも買われやすい状況なので、徐々に落下していく、じれったい相場になるかもしれませんね。

仮に、エリオット波動C波の上昇となった場合、米経済の鈍化、もしくは日銀の金融緩和修正が予想されるでしょう。

豪ドルドル 4時間足

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現在4時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想。0.685付近のサポートラインを抜けた事で、落下が加速しています。

目標到達付近は、0.665のサポートラインまで落下する見通しですが、ダウントレンドラインにも意識しながら、落下幅を見ていきましょう。

1時間足も、4時間足の形状と変わらない為、省略します。

まとめ

短期金利の上昇が予想され、豪ドル買いにもなりやすいですが、短期的、中期的に見ても、米短期金利上昇を材料視されているので、米ドル買いが強く、この先、豪ドルドルが落下していくでしょう。

ただし、日銀次第で、米ドル売り円買いとなった場合、米ドル買いの圧力が弱まり、豪ドルドルの上昇となるかもしれません。という事で、米経済に目を向けながらも、日銀の動きや発言等には警戒していきましょう。

では、ありがとうございました。

ほび太より

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