ほび太のシンプルFX

この記事は、1週間分の各通貨ペアのトレード情報を紹介した解説ブログになります。なるべく初心者の方にも分かりやすいように説明しているので、是非参考にして下さい。

豪ドル円の見通し(豪CPIとRBA理事会に注目)

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短期的、中期的な豪ドル円の見通しをお届け。

短期的な見通しとしては、豪CPI1月とRBA理事会に注目が集まります。現在、豪インフレ率は7.8%と高インフレの中、先日ロウ総裁は、今後数ヶ月で追加利上げを行う方針を明らかにしています。また、中国との関係も改善されてきている事から、豪ドルが買われやすい状況です。

中期的に見ても、豪ドルが買われやすい状況ですが、日足で見ると、豪ドル円の上昇が鈍いですよね。おそらく豪ドルの買われ過ぎ、もしくは日銀の動きを警戒しているかのどちらかだと思います。

その日足は、現在エリオット波動B波を予想。ここからエリオット波動C波のダウントレンドに入っていく予想をしています。ただし、方向転換はしていないので、まだ上昇の余地がある事だけはお伝えしときます。その要因は、米短期金利の上昇期待の影響で円売りに繋がっているからです。

それでは、短期的、中期的の豪ドル円の見通しを、ほび太が解説します。

はじめに

月収なんとか20万をキープしている6年目の凡人トレーダーほび太がお届けする、日足と4時間足、それから1時間足を使った短中期トレード予想ブログをほぼ毎日更新。

ファンダメンタルズとテクニカルの両方を分析して、各通貨ペアの今後の見通しを公開していきますので、是非、参考にしてみて下さい。

ドル円 ファンダメンタルズ分析

政策金利

豪CPIが7.8%の高インフレになった事で、ロウ総裁は、今後、数ヶ月に更なる利上げが必要と発言。豪雇用統計では、失業率が3.5%〜3.7%まで上昇したものの、ロウ総裁は声明で、金利を引き上げる以上は失業率の悪化は仕方がないというニュアンスで発言をしているので、今の所は問題ないでしょう。

さて、この発言に市場が予想する豪ターミナルレートを3.35%〜4.1%に引き上げ予想。現在の金利が3.35%なので、4.1%まで引き上げるとなると、今後3回追加利上げする事になります。この内容で、豪ドルも買われやすい状況になっていますが、豪ドル円の上昇が鈍いですね。その原因となっているのが、先ほども冒頭でお伝えした、豪ドルの買われ過ぎ、もしくは日銀の金融緩和修正の期待が、上昇を抑えている可能性があります。

日銀

その日銀の動きですが、4月にも新総裁に就任する植田氏に注目が集まっていることで、円買い圧力がかかり、豪ドル円の上値を抑えている状況です。

現在、物価上昇率(CPIコア指数)は4%と、目標値2%を遥かに超える中、植田氏が総裁となった場合のリスクを、エコノミクストが以下の予想しています。

まず短期マイナス金利については、当分の間-0.1%の現状維持を予想しています。

ただし、リスク材料として挙げられているのが、イールドカーブコントロール(YCC)の撤廃です。エコノミクスト40人に予想してもらった所、YCCの撤廃を予想している人が70%もいて、YCCの撤廃は、遅かれ早かれ撤廃されると発言されているみたいです。

いずれにしても、4月と6月の日銀政策決定会合で、何らかの金融引き締めを行い、7月で実施すると、エコノミクストは予想しています。

さて、現状の日本のインフレ率は4.3%と徐々に高まってきていますね。今の所、相場には殆ど影響はしていませんが、重要なのは、インフレ率上昇が継続する事で、日銀の発言等に変化が出る事です。

引き続き、発言に注目していきましょう。

政策金利

ドル円の上昇が鈍くても、やはり中期的な材料としては、米短期金利の上昇期待がメイン材料となっているので、引き続き豪ドル円は上昇しやすい局面です。米短期金利の内容は、以下の通りです。

                                (前回)    (予想)    (結果)

  • 米CPI                -0,1%     0.5%     0.5%

       (前年比)              6.5%     6.2%     6.5%

  • 米小売売上高    -1.1%     1.7%     3.0%

2/21

  • 米PMI2月           46.9       47.3      47.8

消費者物価指数や米小売売上高、そして2/21に発表された米PMIの予想以上の結果に、一段と米金利上昇が強くなってきた現在の米経済。この結果に、市場が予想する米ターミナルレートに少し変化が出ていますね。

  • 3/22のFOMC、5.0%〜5.25%を予想している人が72%
  • 5/3のFOMC、5.25%〜5.5%を予想している人が57.6%
  • 6/14のFOMC、5.50〜5.75%を予想している人が28.2%

注目する所は、やはり5月と6月のターミナルレート予想です。この数値が上下に触れる事で、現在の米ドル買いに大きな変化が出てくるでしょう。

いずれにしても経済指標次第となり、直近の3/10に発表となる米雇用統計の失業率の結果次第で、ターミナルレートに変化が出てくるでしょう。そのくらい注目が集まる指標になっています。

豪中関係

もう一つの豪ドル円の上昇要因として、豪中関係の進展が材料視されているようです。

2月に入り、中国政府が中国鉄鋼大手4社に向け、オーストラリア産石炭約140トンの輸入を許可した報道がありましたね。その他、オーストラリア産の綿花を中国に輸出。綿花については、22年から約2万トンを輸出しているみたいです。

オーストラリアと中国の関係は、かなり改善されてきている事から、相場では豪ドル買いとなっています。

経済指標

直近の経済指標は以下の通り。上記でもお伝えした通り、豪経済指標、及び米雇用統計に注目が集まる見通しです。

                                         (前回)    (予想)

2/28

  • 豪小売売上高             -3.9%     1.6%

3/1

  • GDP第4四半期       0.6%      0.7%

                      (前年比)        5.9%     2.8%

  • 豪CPI1月                     8.4%     8.0%

3/2

  • 米ISM 2月                  47.4%

3/3

  • 日本雇用統計(失業率)   2.5%    2.5%

3/4

  • 米ISM非                     55.2%     54.2%

3/7

3/8

  • 米ADP                       10.6万
  • 米貿易収支                -674億

3/9

  • 日本GDP(速報値)        0.2%

                    第4四半期     
3/10

  • 日銀政策決定会合      -0.1%
  • 米雇用統計

                      (雇用者数)   51.7万                              

                          (失業率)     3.4%

                       (平均時給)    4.4%

 ドル円 テクニカル分析

ここからは、テクニカル分析で解説します。

ドル円 日足

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現在日足は、エリオット波動B波のアップトレンドを予想しています。88円付近にサポートライがありますが、このラインを抜けていない以上は、上昇余地があるので、一概に落下すると断言できませんが、この上昇がB波だった場合、将来的にサポートラインを下抜け、大きく落下すると見ています。

ドル円 4時間足

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現在4時間足は、エリオット波動4波のアップトレンドを予想。先程の日足で見た、方向転換ポイントとなる87円のサポートラインで、上昇に切り替えられていますね。つまり、この上昇が豪政策金利の引き上げ期待の上昇と、豪中関係改善期待の上昇になります。これをチャネルラインを引いて、しばらくは上昇を優勢に見ていきましょう。C波の落下後に4波にならない可能性もあるので、落下する根拠が出るまでショートはオススメしません。

ドル円 1時間足

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現在1時間足は、波動はなく、アップトレンドラインに沿って上昇しています。一時93円まで上昇しましたが、レジスタンスラインで押し戻され、現在は、92円のレジスタンスラインで抵抗されている状態です。

短期的に上昇するのか、それとも落下するのか、いまいち方向性に欠ける相場になっていますが、このまま、92円のレジスタンスラインで抵抗されるようでしたら、92円でショートエントリーをして、90円付近まで落下予想を立てるシナリオでも良いかと見ています。

まとめ

ここまで上昇材料があるにも関わらず、豪ドル円の上昇が鈍いとなると、少し落下を意識しても良いかと思っています。その落下要因となる材料が、現在の所、日銀の金融緩和の修正だと思います。日本のインフレ率も無視できない状態の中、植田総裁は、どんな政策を公表するのかに注目が集まってきますね。

では、ありがとうございました。