短期中期的なNZドル円の見通しをお届け。
短期的に、米金利鈍化が影響して円買いの流れになっている現在のNZドル円。今月、0.25%の米利上げ観測がされたにも関らず、NZドル円の上昇が鈍い事から、今後、上昇の可能性は低いと見ています。
中期的にも見ても、上昇が一服し、テクニカル上、ここから調整落下に入ると見ています。
ただ、その前に、NZ経済の動きを把握しときましょう。来月NZ政策金利の発表ですよね。そちらに注目です。
それでは、短期中期的なNZドル円の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
NZドル円 ファンダメンタルズ分析
短期中期的に注目するファンダメンタルズは、以下の3種類。米金利鈍化が見えてきた事で、ショート優勢になっている現状、NZ中銀(RBNZ)は、どのような政策を実行するかに注目。また、今後の見通しとして、ある程度の経済指標を把握しときましょう。
米金利
3月のFOMCが終わり、市場が予想するターミナルレートは、少なくとも7月以降、米金利の現状維持、もしくは利下げの見通しが予想されています。
ただ、短期的に市場が予想する米ターミナルレートは不安定。5月の政策金利は、4.75%〜5%の現状維持が7割を超えたり5割まで下がったりと、また5%〜5.25%の利上げ予想が3割まで低下後、5割まで上昇してきたりと、市場も迷いだしています。
ただ、一貫として言えるのは、5.25%〜5.5%までの利上げを可能性が低いと言える事と、今月0.25%の利上げをFRBが実施しても、NZドル円の上昇が鈍い事。つまり、上昇材料が無くなったという事です。なので、ショート優勢で見ていきたいと思います。
NZ中銀政策金利
現在のNZ政策金利は4.75%の10会合連続の利上げの中、インフル率が高すぎる事から、今後更に利上げが必要になる事を示唆した2月の政策金利以降、インフレ指標はどんな感じで動いたのでしょうか?まずはその辺の把握からですね。
消費者物価指数は、今年初めて4/5に発表となります。前回の前年比7.2%から鈍化するか、またはそれ以上の結果になるかに注目。
NZ雇用統計に関しては、2月のNZ中銀政策金利後は発表されていないので、この指標については材料にならないですね。
NZ小売売上高に関しては、2月にサイクロンでNZ経済が低下、その影響が小売売上高に反映された為、2月の小売売上高は、かなりのマイナスの結果となっています。この被害から1ヶ月以上経過している現在、どこまで回復しているかに注目ですが、この指標も次回の政策金利までは発表がないので、ここも材料にならないですね。
という事で、唯一政策金利前に発表されるNZ消費者物価指数の結果に注目が集まるでしょう。ちなみに、先程も言いましたが、サイクロンの影響で、かなり悪化している予想です。仮に悪化している場合、政策金利はどのように動くのかに注目です。
経済指標
直近の重要経済指標は以下の通り。特に、NZ消費者物価指数に注目が集まります。先程も言いましたが、4/5に発表されるNZ中銀政策金利の大事なデータとなるので注目。また、米雇用統計と米消費者物価指数、それから米小売売上高と発表が続きますが、この経済指標が悪化した場合、米金利の鈍化は確定したかなぁと言った感じで、今後見ていきます。
4/3
- 日銀短観 第1四半期
- 米ISM製造業指数
4/5
- NZ中銀政策金利
- 米ADP
- 米貿易収支
- 米ISM非製造業指数
4/7
- 米雇用統計
4/12
- 米消費者物価指数
- 米生産物価指数
4/13
- 米小売売上高
- 米ミシガン大学信頼感指数(速報値)
4/20
- NZ消費者物価指数
NZドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説。
NZドル円 日足
現在日足は、エリオット波動B波のダウントレンドを予想。ダウントレンドラインに沿って落下するか、もしくは85円のレジスタンスラインを上限に、将来的に落下を予想していきます。
NZドル円 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想しています。とりあえず、チャネルライン通りに進んで落下していく見通しですが、81円のサポートラインが強ければ、このチャネルラインを上抜き、再度81円と85円内で相場が動いていく見通し。その後は、再度落下を試していくでしょう。
NZドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想しています。4時間足と同様、チャネルラインに沿って落下していく予想ですが、現在アップトレンドラインが存在。もしかしたら、80円のサポートラインでのロングエントリーが増加し、チャネルラインを抜ける可能性があるので注意。その場合、4時間足でお伝えしている通り、85円まで上昇する可能性が強いので注意して下さい。
では、ありがとうございました。
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