短期・中期的なドル円の見通しをお届け。
ドル円は、引き続きFRB・日銀の動きに注目が集まっており、現在、短期・中期的に上昇トレンドが継続。ただ138円のレジスタンスラインで、テクニカル上、落下を予想していきます。
その詳しい解説を、ドル円相場の見通しで、ほび太ぁ解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
アメリカ経済状況
まずは、米経済の状況から見ていきましょう。もちろん、メイン材料はFRBの動きです。
FOMC
5/4に発表となるFOMCに注目が集まります。現在、5月に米金利0.25%引き上げが濃厚となっている事で、ドル買いが先行しドル円が上昇。
さて、FOMCでは、何らかシグナルが出る事から、早くも6月のFOMCに注目が集まっています。ですが、現在市場が予想するターミナルレートは、66%の確率で5%〜5.25%の現状維持が予想されています。加えて、前回のFOMC議事録では、現状維持を求めるFRBメンバーがいた事から、そろそろ現状維持が濃厚になってくるかもしれません。そうなると、ドル買いが落ち着くかも。もちろん、経済指標次第になるので注意して下さい。
ただし、6月も利上げを実施する可能性が強くなれば、サプライズとしてドル円が上昇する予想なので注意して下さい。
次に中期的には、米金利の現状維持、もしくは利下げが先行する予想で、現時点ではドル円が落下する予想でいます。また、IMFが予想する今年以降の米経済成長率が下がっている為、ドル円の落下対象になります。
という事で、米経済だけで考えれば、ここから米ドル売りが先行してきそうな展開となり、ドル円の落下が予想されます。
米銀行の破綻
最近ニュースで、何かと報道されていますが、米銀行が破綻しています。FOMCで、米金利を利上げした影響で、アメリカ国内の米通貨が少なくなり、加えて、国民がドル高の影響で、銀行からお金を引き出しまくった事で、銀行にお金がなくなり、潰れていく現象が増えています。
では、銀行を破綻させないようにするにはどうすれば良いか?簡単です。米金利の利上げを停止すれば良いのです。今後、これがリスク回避となり、FRBがこの流れを脅威に感じた場合は、利上げを停止、あるいは利下げを実施するかもしれません。引き続き、報道に警戒していきましょう。
米経済指標
米金利の動向については、以下の指標に注目。
5/4
- FOMC
- 米貿易収支3月
5/5
- 米雇用統計
5/10
5/11
- 米生産者物価指数
5/16
- 米小売売上高
5/18
- 米フィラデルフィア連銀景況指数
まずは、この辺の経済指標に注目。驚いているのが、米消費者物価指数が前回よりも、予想が上回っている事です。米消費者物価指数が、良い結果となれば、6月のFOMCでは、さらなる利上げが期待されると思うので注目。また、米雇用統計の結果にも注目していきましょう。
日本経済状況
円のメイン材料は、日銀の動向です。そちらの注目しながら見ていきましょう。
日銀
4/27に開催された日銀決定会合では、植田総裁が、改めて金融緩和維持を表明。植田総裁は、現行の金融緩和の効果が、どれ程効果があるのか、1年以上のデータを収集して、効果を確かめたいとした発言から、その1年間は、現行の金融緩和の変更はないと、市場は判断したみたいです。
従って、市場が注目していたYCCが撤廃される可能性は短期的に見込めず、また、引き続きマイナス金利が維持される事から、短期的に円売りが加速しています。ただし中期的には、日本のインフレ率を無視できない事から、再度、金融緩和が変更される可能性があるかもしれませんね。
という事で、日銀の動向だけでいうと、短期的にも、また中期的にも円売りとなっている現在のドル円です。
日本経済指標
日本の経済指標自体は、そこまで注目される事はありませんが、先程の日銀の動向に大きく関わる事から、日本経済指標をチェックしていく必要があるでしょう。
5/17
- 日本GDP(速報値)
- 日本鉱工業生産(速報値)
5/18
- 日本通関ベース貿易収支4月
5/19
- 日本消費者物価指数
5/30
- 日本雇用統計
ここまで、ファンダメンタルズで解説してきましたが、短期的には、米金利利上げ観測でドル買いになっている一方で、日本は、現行の金融緩和を継続する事を公表した事で円売り。つまりドル円は、短期的に上昇する見通し。中期的には、今後、米金利が鈍化していく事で、ドル買いが縮小になる一方で、日本金融緩和の変更がなければ、ドル円の落下は限定的となり、日本金融緩和の変更があれば、ドル円が、ある程度落下する予想をしていきます。ただ、米金利が鈍化したとしても、米経済指標の結果が底堅ければ、ドル円の落下は限定的になりやすいかなぁという見方もあります。その予想を、テクニカル分析で判断したいと思います。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、エリオット波動を使ったテクニカル分析で解説します。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動4波のダウントレンド、もしくはエリオット波動2波のダウントレンドを予想。
どちらの波動だとしても、138円のレジスタンスラインを超える事なく落下する予想です。ただし、アップトレンドライン次第で、138円のレジスタンスラインを超える可能性があるので注意。
さて、ダウントレンドの場合のターゲットは、125円もしくは112円と言った所ですが、112円まで落下すると予想した場合、ファンダメンタルズ分析的にも、そこまで落下するには厳しい面があります
なので、まずは125円のサポートラインが押し目買いポイントとして見ていきましょう。
ドル円 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動B波のダウントレンドを予想。138円のレジスタンスラインを上限に、アップトレンドラインを下回り、125円のサポートラインをターゲットに落下する予想でいます。
ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。数ヶ月間、138円のレジスタンスラインと130円のサポートラインを行ったり来たりで、波動的にはABC波の繰り返しになっています。ただ、日足や4時間足でも落下予想となっているため、1時間足でも138円のレジスタンスラインを上限に落下する予想をしていきたいと思います。
ただし、アップトレンドラインの強さが不透明なので、そこに注意しながら、落下目線で見ていきます。また、落下目線で見ながら、一度アップトレンドラインに従ってトレードするのも良い考えだと思ういます。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。