豪ドル円の見通しをお届け。
始めに、ほび太が分析した豪ドル円のテクニカル分析結果は以下の通りです。
次に、豪ドル円のリスク材料を紹介
(上昇材料)
(落下材料)
- 米金利、年内2回の利下げへ
- 日銀、年内1回の利下げへ
- 大統領はトランプ氏に リスク回避へ
続いて、直近の注目材料を紹介します。
先週は、かなり大きな落下となり、日足チャートの形が、明らかに下方向に向いている現在の豪ドル円相場。その原因となったのが、 日銀為替介入、日銀の利上げ観測期待、米利下げ観測期待、トランプ氏の大統領当選観測などのリスク回避材料が、円買いの流れを作りました。
さて、ここからどういう展開となるのか?とりあえず、直近の99円のサポートラインに注目していきましょう。
それでは、上記の内容を基に、豪ドル円相場の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
豪ドル円のリスク材料
長期的には下方向、短期的には、大きな落下後の買い戻しを予想。ただ基本的には、買い戻された後の戻り売りを意識したい現状の豪ドル円相場なので、上昇材料を意識した上で、どのタイミングでショートポジションを持つかを判断していきましょう。
それでは、上記の内容を加味した上で解説していきます。
豪経済は堅調なまま
世界各国でインフレ率鈍化傾向が進み、各中銀も、それとなくインフレが目標値に近づいてきているみたいな利下げ示唆発言がある中、豪経済だけは、少なからず利上げ観測期待が未だ健在。流石に、世界でインフレ率が鈍化傾向となっている今、ここから豪経済だけが利上げを実施する可能性は低いので、おそらく豪経済も、徐々にインフレが鈍化してくる可能性が強いと思います。ただ、この時期に、17%の利上げ観測期待があると言う事は、それなりに豪経済は堅調と判断している為、豪経済の材料だけで見た場合、短期的に買い戻される可能性が強い通貨ペアだと思っています。
日銀利上げなし?
河野デジタル大臣や茂木幹事長による政治的な圧力が加わり、市場では、7月30日の日銀政策決定会合で利上げを実施する期待が浮上。
ただ消費者物価指数は、未だ3%台に乗せられず2.8%という結果になっている事と、賃上げ率が上昇したにも関わらず、消費の上昇率の鈍さに、日銀では利上げには慎重姿勢の様子。
市場とは違い、日銀は7月の会合での利上げには、あまり積極的ではないように見える事から、政治家の利上げ要求だけが材料視された事で、過度な円買いが進んでいる感じがします。
その為、もし利上げを実施しない場合、あるいは、0.1%程度の利上げであれば、再び円売りとなり、豪ドル円は上昇する形となります。
米金利は現状維持か?
雇用統計・CPIなどのインフレ指標が鈍感している中、FRBが注目していたPCEデフレーターは、FRBが期待していた2.5%以下の結果で終わる事ができず、2.5%の結果となりました。その事から、7月のFOMCは現状維持が優勢となっています。
さて、ここから米経済は鈍感して行くのでしょうか?ほび太の予想では、今後一年でみた場合は、鈍感して行くと思いますが、今年後半の雇用やCPIは、再び3月・4月の水準まで戻る可能性が十分にあります。
雇用者数
- 12月 結果21.6予想16.8前回19.9
- 1月 結果35.3予想18.0前回21.6
- 2月 結果27.5予想20.0前回35.3
- 3月 結果30.3予想20.1前回27.5
- 4月 結果17.5予想24.0前回30.3
- 5月 結果27.2予想19.0前回17.5
- 6月 結果20.6予想19.0前回27.2
失業率
- 12月 結果3.7%予想3.8%前回3.7%
- 1月 結果3.7%予想3.8%前回3.7%
- 2月 結果3.9%予想3.7%前回3.7%
- 3月 結果3.8%予想3.9%前回3.9%
- 4月 結果3.9%予想3.8%前回3.8%
- 5月 結果4.0%予想3.9%前回3.9%
- 6月 結果4.1%予想4.0%前回4.0%
(CPI前年比)
- 12月 結果3.4%予想3.2%前回3.1%
- 1月 結果3.1%予想2.9%前回3.4%
- 2月 結果3.2%予想3.1%前回3.1%
- 3月 結果3.5%予想3.4%前回3.2%
- 4月 結果3.4%予想3.4%前回3.5%
- 5月 結果3.3%予想3.4%前回3.4%
- 6月 結果3.0%予想3.1%前回3.3%
特にCPIは、3.0%から中々2%台に落下しにくいように見え、もしかしたら、再び3.3%辺りまで上昇する可能性があります。
市場は、年内3回の利下げ予想をしていて、もちろん相場にも織り込まれている現状ですが、ほび太としては、流石に3回はなく、1回・2回の利下げを実施する予想でみているので、再び豪ドル円は上昇する予想でみています。
オーストラリアと日本の金利差
大きな落下となった豪ドル円ですが、やはりオーストラリアと日本の金利差によるスワップ狙いをする投資家はいるはずです。その金利については、7/30の日銀政策決定会合と8/6の豪政策金利に注目が集まります。
さて、現状の豪政策金利は4.35%の高金利であり、上記でお伝えしましたが、堅調な豪経済が、利下げを実施する可能性は低いため、おそらく4.35%のまま。一方、日銀についても、上記でお伝えしている通り、現状維持、もしくは、追加利上げの0.1%であり、8/6以降の両国の金利差は4.25%です。
間違いなく、スワップ狙いの豪ドル買いは、今後も発生すると思うので、豪ドル円の買い戻しに注目したいですね。
次に落下材料を紹介していきます。
米金利、年内2回の利下げへ
短期的には、米経済の更なる鈍感を否定していますが、やはり、ここから将来的に鈍化傾向をたどる事は間違いないと思うので、9月と12月のFOMCに向け、ドル売りが加速する可能性があります。その為、先週までの豪ドル円の落下は、方向転換の合図と見て、短期的に上昇したところを戻り売りでトレードする戦略が優勢である事を予想していきます。
日銀、年内1回の利下げへ
7月の日銀政策決定会合で、金利を据え置いた場合でも、将来的には年内1回の利下げが濃厚とみているため、利上げ幅にもよりますが、徐々に円買いが優勢になっくる事を予想します。
大統領はトランプ氏 リスク回避へ
トランプ大統領が4年前に行った政策は、主に関税が印象的です。関税の対象になった国と言えば中国ですよね。その影響で、貿易国相手のオーストラリアに大きな影響が出てくるので、トランプ氏の当選後は、ドル買い・豪ドル売り・円買いとなる予想。当選後のトランプ大統領の行動に警戒したいです。
上記の内容が、現実的となれば、クロス円全般的に落下する見通しでいます。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
豪ドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。ただし、99円のサポートラインで買い戻される可能性があるので警戒です。
ほび太としては、買い戻しが十分あると思うので、短期的にはロング優勢です。
ただし、やはりファンダメンタル的にも、買い戻しからの戻り売り狙いがあると見ているため、おそらく104円を上限に、戻り売りが発生する予想でいます。
豪ドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。99円のサポートラインからの買い戻しが発生した場合、104円のレジスタンスラインが有力なので、もし104円まで上昇してきた場合、積極的にショートエントリーをしたい場面です。
その他、103円のレジスタンスラインも気になるので、もし103円付近でストップした場合、十分可能性があるので、ここのラインでもショートエントリーを仕掛けたい場面です。
豪ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想。チャネルライン内で相場が動いている限り、ダウントレンドが継続する見通しですが、99円のサポートラインからの買い戻しに注目。買い戻された場合は、チャネルラインから外れ、103円もしくは104円まで到達し、その後は、再び落下し、将来的には99円のサポートラインを下回る予想で見ていきたいと思います。
では、ありがとうございました。
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