ドル円の見通しをお届けします。
はじめに、ほび太が分析したテクニカル分析結果は以下の通り。
次に、ドル円のリスク材料は以下の通り
(上昇材料)
- 日銀 金融緩和継続を示唆
- 米CPIで米経済の強さを再確認
(落下材料)
- 米利下げ観測は根強い
- 一応注視しよう日銀利上げ観測
- トランプ氏が大統領になったら?
以上のテーマで、記事を進めていきます。
続いて、ドル円に関連した直近の経済指標をチェックしていきましょう。
現在のドル円相場は、短期的には上昇目線で、中長期的には落下目線で観ていきます。
先日は、米雇用統計の悪化で、米経済の弱さを確認できた事からドル売りの展開。また、日銀が国債買い入れの減額を実施した事に加え、政策金利を0.25%引き上げを実施。更には年内の利上げを示唆した事により円買いの展開に。それだけではなく、日本財務省が5.5兆円のドル売り介入を行った事が、今回、大きくドル円が落下した原因となりました。
まぁ、8月という事もあり、投資家の夏季休暇で参加者が減少した事も一つの原因ですが、それにしても急激な落下でしたね。今後のドル円の短期的な買い戻しに注目。
それでは、上記の内容を基に、ドル円相場の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ドル円のリスク材料
さぁ、ドル円の買い戻しに注目です。確かに、今回は上記の内容で落下はしましたが、それにしても材料が重なりすぎて急激な落下だった為、ある程度の買い戻しに期待。ただ、中長期的には下目線。そこら辺を加味した上で読んでもらえたらと思います。
では、まずは上昇材料から紹介。
日銀 金融緩和継続を示唆
7月末の日銀政策決定会合は、タカ派姿勢が目立ちましたね。以下の通り。
- 0.25%の利上げを実施
- 大規模な国債買い入れを減額
- 年内の利上げを示唆
また、一部メディアでは、9月もしくは10月にも、0.5%の利上げがあるとの報道も。(ここは、少し注目していきましょう。)
ですが、先程もお伝えした通り、材料が重なり過ぎてドル円が急激な落下となってしまい、急激な変動を嫌う日銀関係者は、年内、現行の金融緩和を継続する事を示唆しました。もしかしたら、為替を落ち着かせる為のホラ発言かもしれません。
どちらにしても、この発言をきっかけに、ドル円の買い戻しの展開になったのは間違いなく、8月までは、短期的に上昇目線となりそうな感じがしています。
米CPIで米経済の強さを再確認
7月に発表された米経済指標は、全体的に米経済が鈍化している事を確認できた月となりましたが、それでも8月の米経済指標は、再度上昇傾向に進むと、心理的に思っていたトレーダーは多かったのではないでしょうか?
ですが、米雇用統計8月の結果は、米経済鈍化傾向に進んでいる事を明確にする結果となりました。ただ、それでも米雇用統計だけで判断するのは早いと思うので、来週、発表となる米CPIに注目です。米CPI が強い結果となった場合は、改めて、米経済の弱さを再認識していく必要があり、中期的なドル売りの勢いは失速すると思います。
次に、落下材料を紹介します。
米利下げ観測は根強い
中長期的には、米経済が、今後、弱くなっていくという方向を認識している市場。
現在の市場は、年内の米金利を4.25%-4.5%に設定。現行の5.25%-5.5%が、4.25%-4.5%になるという事は、1%引き下げる見通しという事になります。
流石に、過度な予想だと思いますが、それだけ、今後の米経済は弱くなっていくという予想を、市場が認識している為、中期的にドル円は落下していく予想で見ていきたいと思います。
一応注視しよう日銀利上げ観測
為替を落ち着かせようと、日銀関係者が、年内、現行の金融緩和を維持するような発言をしましたが、日銀政策決定会合での植田総裁のタカ派発言が本当だとすれば、中期的にドル円は落下していく予想をしていきます。
ただ、年内、日銀が利上げをしなくても、米経済が鈍化していきドル円が落下するような事があれば、日銀による利上げは実施されないでしょう。
今後は、この材料が焦点となりそうです。
トランプ氏が大統領になったら?
ハリス副大統領と大統領選挙で争う事になったトランプ氏ですが、現在の世論調査では、ハリス副大統領がリードしている状況。
さて、現在の世論調査はあまり信用できず、最後は、どれだけ有権者を獲得できるかとなるので、実際の所は11月になってみたいと分からないのが正直です。
仮説として、トランプ氏が大統領となった場合、為替はどんな反応をするのでしょうか?まずは、トランプ氏が大統領となった場合の政策内容を、ほび太なりに予想しました。
- 利下げをFRBに要求。
- 移民を減少させ、堅調な米経済を鈍化させ、ドル高からドル安にさせる。
- 中国からの輸出品に関税をかけ、米国と中国の関係が悪化。
- ユーロ圏にも関税をかける。
ざっくり言うと、こんな感じだと思います。正直、この内容から見れば、ドル円は落下しますよね。従って、トランプ氏が大統領になった場合は、ドル円は長期的に落下する見通しでいます。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。152.5円と146.5円の各サポートラインを大きく下回っているので、上昇目線が消え、ここからは落下目線で見ていきます。
とは言え、急激な落下だった為、ある程度の買い戻しから、まだショートエントリーはNGですね。ある程度の買い戻しを待ちましょう。
では、どこからショートエントリーした方が良いかですが、152.5円付近からですね。まずは、そこまでの上昇待ちとなります。
ドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想。146.5円のサポートラインから、追加のドル買いが入り、ドル円は152円まで上昇する予想でいます。
もしかすると、152円を上抜け、155円まで上昇するかもしれません。
どちらにしても、短期的には上昇目線です。
ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動4波のダウントレンドか、もしくはエリオット波動C波のアップトレンドを予想。
どちらにしても、更に上昇する予想。2つの矢印で示しているのでご参考までに!
ストップポイントは、やはり152円、155円付近ではないでしょうか!
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。