ドル円の見通しをお届けします。
はじめに、ほび太が分析したドル円のテクニカル分析は以下の通り。
続いて、ドル円のリスク材料は以下の通り
(落下材料)
(上昇材料)
次に、ドル円に関連した直近の経済指標は以下の通り
- 9/5 米ISM非製造業指数
- 9/6 米雇用統計
- 9/11 米CPI
- 9/12 米PPI
現在のドル円は、中期・長期的に下方向を予想。その理由は、米金利の低下や日銀による金利上げ観測拡大、あとはトランプショックによるリスク回避による円買いなど。
一方、短期では、20円程落下した事もあり、一度買い戻しの展開になっていますが、やはり狙うのは戻り売りなので、そこを見逃さないようにトレードする事が、9月でポジションをとる時のポイントになってきます。
それでは、上記の内容を基に、ドル円の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ドル円のリスク材料
まずは、ファンダメンタル分析で、ドル円の見通しを解説していきます。では、まず落下材料から紹介していきます。
米金利低下へ
こちらの材料は、長期的な材料です。
市場が予想する年内の米金利は、現時点で4.25%から4.5%を予想。現在の米金利が5.5%なので、年内は1%以上の低下する予想ですね。
さて米CPIを見ると、3%を下回った事から、ここから更にインフレ率が下がると市場が予想しています。また、失業率も今年初となる4.3%まで上昇していましたからね。ようやく、米経済が鈍化している事が、長期的にみても明確になっているので、まずは、中期的な目線で、ドル円を落下目線で見ていきましょう。
米経済悪化
短期目線の材料となります。
米雇用統計の結果は、雇用者数以外、全て良かったもののドル円が落下しましたね。おそらく、9月は予想以上の結果になると予想した結果、意外にも弱かった事が原因と思っています。または、米雇用統計の先行指標であるJOLT求人件数とADP雇用者数の結果が悪かったので、米雇用統計の結果も悪いと見通して、ショートエントリーのタイミングを狙っていたのでしょうか?
いずれにしろ、ドル売り展開の流れとなります。
タカ派姿勢継続の日銀
こちらの材料は、中期的な目線です。
8月のドル円は急落となり、その原因となったのが、悪化した米経済指標の結果が公表された同時期というタイミングで、植田総裁が、政策変更示唆の発言をしたのがきっかけ。その後、内田副総裁が現行の金融緩和を維持と発言した為、日利上げ観測は後退したかと思いましたが、8月23日の財政金融委員会での発言では、今後も追加利上げが妥当と植田総裁は発言。
この事から年内の日銀は、少なくとも0.25%の利上げを実施する事が、より明確なものとなりました。
では、日本経済視点から見た場合は?というと、やはり注目すべき指標は、日本CPIだと思います。なんだかんだで2.8%と高インフレに近づいています。仮に、インフレ率が3%となった場合、0.25%の引き上げでは終わらず、0.5%の引き上げが予想されてくるかと思います。
期待していきましょう。
トランプショック
こちらの材料は、長期的な目線です。
11月5日の米大統領選挙に注目が集まります。
現状、トランプ氏とハリス副大統領のどちらかが時期大統領となりますが、現世論調査では、ハリス副大統領が48%の支持率、トランプ氏が46%の支持率となっています。ですが、やはりトランプ氏が優勢と見ているので、もしトランプ氏が大統領となった場合の話をしていきます。
現状、トランプ氏が大統領になった場合、以下の政策が実施される予定です。
ざっくりですが、基本的には、アメリカ第一が優先される政策となっている為、ドル買いの流れになるでしょう。そして、相変わらず中国には、かなり厳しい政策を実施する事から、オセアニア通貨が売られ、リスク回避の円買いに繋がる可能性があります。加えて、中国経済の悪化で、米経済も多少悪化する可能性もある事から、もし、トランプ大統領が誕生した場合、ドル円は、どちらかと言うと、落下する予想でいます。米金利も、今後は低下していく流れですからね。
注目していきましょう。
続いて、上昇材料を紹介します。
エンキャリートレード継続
こちらの材料は、短期的な材料です。
8月に大きな急落となったドル円ですが、144円から、円キャリートレードを目的としたトレーダーが、再び入ってきた感じがします。長期的な目線で行けば、間違いなくドル円は下方向ですが、ロングエントリーしとけば利益がでる円キャリートレードは、引き続き魅力ですね。
年内米利下げ観測に注目
こちらの材料は、短期的な材料です。
現在、年内米利下げ観測期待は5.5%から4.5%の1.0%低下予想の事から、今後、中長期的に、ある程度のドル円の落下が予想されます。ただ、9月の米経済指標次第では、年内利下げ幅が後退する可能性がある事から、短期的にドル円の買い戻しの可能性があります。
買い戻しの流れを見ると、4.5%の利下げ予想は、相場に折り込み済みとなっている可能性が強く、どれだけ、年内の利下げ観測が後退するかにより、ドル円の買い戻し量が違ってくるでしょう。
ドル円が落下しても、日銀は利上げか?
日銀の利上げ目的は、現状の円安を、少しでも円高方向にするための手段ですが、実際、日銀が利上げしなくても、米経済が鈍化している事が明確になっている今、自然に円高方向に向かうと思っていますが、それでも、日銀は利上げを実施するのかが気になる所です。
ただ、現状、日銀が利上げを示唆しているので、ここで利上げを見送る姿勢を出した場合、自然に円高になるとは言え、再び円安に向かい、しばらく高止まりしてしまう可能性がある為、トレーダーとしては、日銀による利上げに期待したい所ですね。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
ドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動B波の調整波を予想。おそらく下髭をつけて、140円に到達後、レンジ相場内で揉み合う予想をしていきます。ただ、将来的には矢印のように下方向を攻める予想でいる為、149円を上限に中長期的な落下を予想していきます。
ドル円 4時間足
現在の4時間足は、日足同様、エリオット波動B波の修正波を予想します。おそらく、140円に到達した後、再び上昇して142円〜147円付近のレンジ相場内に戻り、しばらくはウロウロする予想でいます。
ダウントレンドラインを引いていますが、高値切り下げ位置を見ているので、上昇した時の上限の目安として見ていきましょう。
ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動5波のダウントレンドを予想します。144円で戻り売りが発生し、ここを起点に140円まで落下する展開を予想していきます。
140円に到達後、エリオット波動A波のアップトレンドになる予想でいます。
ダウントレンドラインを引いていますが、高値切り下げ位置を見ているので、上昇した時の上限の目安として見ていきましょう。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。