ドル円の見通しをお届けします。
はじめに、ドル円のリスク材料を紹介。
(上昇材料)
- 米利下げ観測が後退
- ホルムズ海峡閉鎖危機
- 日銀 年内据え置き
(下落材料)
- 米関税リスクでドル売り
現在のドル円は、中長期に米金利低下と関税リスクでドル売りの展開が継続。また、日銀の利上げ観測が長い目で期待されている事もあり、ジリジリ円買いに繋がっています。という事で、中長期には下目線が継続。
一方、短期的には、米利下げ観測の後退で、関税リスクに反発するように米ドル買いとなっています。また、日銀の不安定な発言も円売りに繋がっていて、短期的には上昇目線で見ていきたい場面。おまけに、ホルムズ海峡閉鎖危機で、米ドルが買われやすい場面でもあります。
それでは、上記の内容を基に、ドル円相場の見通しを、ほび太が解説します。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ドル円 リスク材料
短期的には、上昇目線で見ていきたい場面です。そのポイントになるのが、米金利の動向と関税発動の有無です。また、ホルムズ海峡閉鎖の行方にも注目。日銀については、新たな報道が入っていないので円売り継続と言った内容で解説していきます。それでは、上昇材料から解説していきます。
米利下げ観測が後退
中長期的には、去年-0.5%引き下げた事により利益確定売りでドル円が下落。今後も、市場の予想は米経済が鈍化していくと見ている為、中長期的に下落が優勢で見ています。
ただ、短期的に6月の雇用統計の結果を受け、意外にも米経済は堅調かな?という反応から米ドルの買い戻しとなっています。フェドウォッチを見ると、年内3回の利下げ予想から2回の利下げ予想に低下。おそらく、対中関税緩和で景気が回復してきたのでしょう。
今後の米経済指標次第で変わってくると思うので何とも言えませんが、まずは、短期的な上昇目線で見ていきたい思います。
ホルムズ海峡閉鎖危機
イラン側の対抗処置として、ホルムズ海峡付近に機雷を設置する可能性があると報道。 イラン革命防衛隊は2日、「もし攻撃が続くならば、ペルシャ湾に安定したエネルギー市場は存在しなくなる」「私たちはまだ戦争状態にある」と、まだ戦争は終わっていない!勝手に終わらすな的な発言ですね。
この影響で、原油価格が再び上昇。ドル円も、リスク回避の米ドル買いとなっています。
ホルムズ海峡閉鎖危機が緩和してくれば、米ドル売りになると見ていますが、しばらくは米ドル買いになるでしょう。
日銀 年内据え置き
日銀短観第二四半期の結果は、予想以上の結果になった事を受け、一部エコノミストからは、年内の追加利上げの可能性を示唆。また、関税を回避できない場合、更なる物価上昇の可能性がある事から、消費物価指数も上昇する可能性も、利上げ予想の要因になっているのかもしれません。
ブルームバーグが6月に行ったエコノミスト調査では、次の利上げ時期について、来年1月が最多の34%で、次いで10月が30%、9月が9%などとなった。年内利上げを見送るとの予想は約48%となり、前回会合前の4月調査の29%からさらに増加した。
まぁ、物価上昇だけで見た場合は、利上げの可能性があるかと思いますが、それに伴った消費が追いついていないのが現状の日本です。
個人的には、利上げの可能性は低いと見ていますが、どちらにしても、エコノミストが予想している年内の利上げまで十分時間があるので、現時点で円買いになる可能性は低いでしょう。
という事で、10月あたりまでは円売りが継続する見方でいます。
続いて、下落材料を紹介します。
米関税リスクでドル売り
9日に相互関税を表明するトランプ大統領。現時点では、世界に対し10%の一律関税を発動させているが、9日には相互関税で10%の追加関税を課せられる事になる。
また、日本に対しては、追加で自動車関税を30%〜40%課す可能性がある事から、ドリ売りが優勢となっています。
なお、相互関税の発動日時は8/1となります。
さぁ、先日、アメリカでは減税法案が通ったばかりなので、その減税した分のお金を関税収入で賄うので、相互関税は、延長なしで予定通りに実行されると思います。従って、短期的なドル売りは、もしかしたら、引き続き継続されるかもしれません。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動D波の上昇、もしくはA波の上昇を予想。
D波だった場合は、148円付近のレジスタンスラインを上抜けないで下落する予想です。その際は、C波の140円のサポートラインを下抜ける予想をしていますが、ファンダメンタル的に下抜ける程なのか?と思っている為、ほび太的には、A波の上昇をイメージしています。ただ、ここから上昇するとしても151円あたりが限界かな?と思っています。
ドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動B波の上昇を予想。146円あたりまで上昇するかもしれませんが、その後は下落する予想です。ただ、145円を上回った場合、145円がレジサポとなり、そこを起点に上昇するかもしれないので、145円のレジサポラインに注目しましょう。
ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動C波、もしくは5波の上昇目線を予想。もう一段の上昇に期待。アップトレンドラインを引いていますが、144円を下回った時点で下落目線に切り替えていきましょう。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。