カナダドル円の見通しをお届けします。
はじめに、ほび太が予想したカナダドル円のテクニカル分析結果は以下の通り
つづいて、カナダドル円のリスク材料を紹介。
(上昇材料)
- 米利下げ観測後退
- トランプ復活で米ドル買い
- 日本CPIの低下で利上げ後退へ
(落下材料)
- カナダ インフレ率低下へ
- トランプショック
現在のカナダドル円は、長期的には、引き続き下目線を予想。短期的には上目線を予想。
さて、日本経済は、利上げ観測期待が後退し、米経済は、利下げ観測が後退した事で、再び円が売られている状況。カナダ経済が鈍化してきた事で、カナダドル売りからカナダドル円の上昇が鈍いものの、強烈な円売りになっている事で、上を試す展開が続いています。ただ、日足チャートでは、テクニカル的に下目線です。中長期的に下目線で見た場合、どのようなリスクが出てくるのか?そちらも含めて考えていきましょう。
それでは、上記の内容を基に、ほび太がカナダドル円相場の見通しを解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
カナダドル円 リスク材料
冒頭でもお伝えしましたが、ファンダメンタル的に上目線となっていますが、テクニカル上、日足チャートでは下目線です。それが予想通りであれば、ここからどのようなリスク材料で、下目線に切り替わるのかも含め、考えていきましょう。
それでは、ここまでの経済状況と、今後の経済見通しを解説していきます。まずは、上昇材料から紹介していきます。
米利下げ観測後退
米CPI・米PCEデフレーターの結果に伸びがなく、鈍化傾向にある事から、今後、徐々にインフレ率が低下する印象のある米経済。しかし、直近の雇用統計の伸びが、今後のインフレ率に影響を与える可能性がある事から、市場は、年内の米金利を4%から4.25%、もしくは4.5%まで後退する予想となっています。この影響が、米ドル買いに繋がっています。
サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、段階的な利下げを示唆。 カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁・ ダラス地区連銀のローガン総裁・ ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、慎重に利下げしていく事を示唆。 ただし、いずれも雇用に伸びがあれば、利下げは慎重に!雇用が悪ければ、利下げペースを早める可能性がある発言しているので、まだ不透明の段階と言えるでしょう。
さぁ、10月の指標に注目していきましょう。
トランプ復活で米ドル買い
トランプ氏が時期大統領になる事が濃厚である事から、為替では、早くも米ドル買いに動いています。
トランプ氏の政策と言えば、移民拡大阻止・移民強制送還・減税など、結果的に見れば、インフレ率を抑えていきながら、雇用を維持する政策を計画しています。
その事から、トランプ氏に期待する市場の反応から、現在、米ドル買いの展開となっています。大統領に就任されれば、更に米ドル買いの動きとなるでしょう。
日本CPIの低下で利上げ後退へ
日本CPIの低下の影響もあり、日銀では不安定な経済と判断。その判断が、今年の利上げ期待を後退させる形となりました。
また、植田総裁は、利上げについては時間があると発言している為、今は、賃上げ率の上昇が重要視しているみたいなので、今年の利上げは無さそうですね。この影響で円売りが加速。
来年、3月・4月に期待していきましょう。
続いて、下落材料を紹介します。
カナダ インフレ率低下へ
カナダCPIが2%以下になった事をうけ、カナダ中央銀行は、政策金利を4.25%から3.75%の0.5%引き下げを実施。
会見でのマックレム総裁の発言は以下。
- インフレが目標の2%に戻ったため、より大幅措置を講じた。インフレを目標近辺に維持したい。
0.5%引き下げを実施しましたが、相場に反応はありませんでした。完全に織り込んでいたのでしょう。
さて、今後のカナダ経済の見通しは、12月のカナダ政策金利で、追加利下げとなる0.25%引き下げが予想されています。こちらについては、完全に相場に織り込まれているみたいなので反応は限定的とみています。ただ、一部エコノミストでは、0.5%引き下げる可能性がある見たいなので、カナダドル売りに注意していきましょう。
マックレム総裁は、12月の政策金利については、今日から12月までの指標結果により判断するみたいなので注目です。
トランプショック
トランプ氏が大統領に就任された場合、始めは米ドル買いに動く為、カナダドル円は上昇する予想でいますが、他国に関税をかける事で、カナダドルが売られる可能性が高いです。
また、移民の強制送還を行う事でインフレ率が低下し、米金利が大幅に引き下げられる可能性があります。その事から、ある程度、ドル売りになる可能性もある為、中長期的に米ドル売りになる可能性が高いとみています。
カナダドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
基本的に、短期的に上昇目線ですが、落下しても良い場面でもあるので注意して下さい。
カナダドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動B波の修正波を予想。前回の落下では、大幅な急落という事もあり、ある程度の買い戻しも想定していましたが、109円で何回も止められていたので、109円を上回る展開は想像が出来なかったです。
仕切り直しとして、まずは、中長期的な下目線を現状維持したまま、現状の高値110.5円、112円、113円のレジスタンスラインに注目。
カナダドル円 4時間足
現在の4時間足は、2つシナリオがあるので注意。
1つ目は、109円のサポートラインで、押し目買いとなり、110円を上抜け、110円がサポートラインとなり、その後は上昇。この上昇をエリオット波動3波のアップトレンドとして見ていきましょう。
2つ目は、先週高値を付けた110.5円から、落下していく予想です。この落下をエリオット波動5波のダウントレンドとして見ていきましょう。
カナダドル円 1時間足
現在の1時間足は、4時間足同様、2つシナリオがあります。
1つ目は、109円のサポートラインから押し目買いが発生し、その後、上昇していく予想。この上昇をエリオット波動5波として見ていきましょう。
2つ目は、110円付近のレジスタンスラインで戻り売りが発生し、落下していく予想です。これをエリオット波動2波・3波のダウントレンドとして見ていきましょう。
では、ありがとうございました。
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