カナダドル円の見通しをお届け。
はじめに、ほび太が分析したカナダドル円相場のテクニカル分析結果は以下の通り。
続いて、カナダドル円の注目材料を紹介。
続いて、カナダドル円のリスク材料を紹介
(上昇材料)
- 米経済鈍化でも円売りに
- カナダ政策金利に注目
- 日本経済の低迷が続く
落下材料はありません。ただ、カナダ政策金利前に短期的なカナダドル円の落下に注意です。
現在のカナダドル円は、日本とカナダの金利差により、引き続きカナダドル買いになる見通し。6月5日に発表するカナダ政策金利は-0.25%の利下げ予想ですが、仮に利下げしてカナダドル円が落下したとしても、押し目買いの買い場になるかもしれないので注目していきましょう。他、米経済指標にも注目ですね。
それでは、上記の内容を基に、ほび太がカナダドル円相場の見通しを解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
カナダドル円 リスク材料
6月5日は、カナダ政策金利の発表があります。市場の予想では、-0.25%引き下げの金利4.75%になる見通しでいます。ただ、依然、カナダドル円は、リスク回避の円買いになることなく上昇しているので、もしかしたら、既に織り込んでる?なんて予想もできたり。
もちろん、発表前には短期的に落下するので注意したい所ではありますが、本題は、利下げした後のカナダドル円の方向性です。そちらを紹介していきます。
米経済鈍化でも円売りに
4月の米経済の成績結果は、前回よりも低下している指標が多い印象があります。第1四半期最初の経済指標なだけに、ここから米経済は鈍化していく可能性は十分にあり得る展開です。
さて、となると、とうぜん米経済指標の結果が徐々に鈍化傾向となれば、ドル円では円買いになると思われますが、やはり日米金利差の影響が大きい為、指標が悪くても金利差を縮めない限り、ドル円は上昇していく見通しになります。それほど、現状の円に魅力がないという事です。
では、カナダドル円の場合はどんな影響があるかと言うと、ドル買いが継続した場合は、もちろん円売りになっているのでカナダドル円は上昇するでしょう。逆にドル売りとなった場合、円を買う根拠がないので、米ドル売りカナダドル買いになると思います。
という事で、現段階では、カナダ金利が低下しない限り、米ドル買いでも米ドル売りでも、カナダドル円は上昇する予想です。ただ、米ドル売りになった場合、流石に上昇が鈍くなると思うので、そこは注意ですね。
カナダ政策金利に注目
6月5日に発表されるカナダ政策金利に注目しましょう。
第4四半期〜第1四半期4月にかけ、経済指標の結果から、明らかに鈍化してきている現状のカナダ経済。特に、直近のカナダCPIの結果は2.9%と3.0%を下回っている状況です。ただ、3.0%を下回っているものの、前回の2.8%を上回っている3月のCPIから、もしかしたら4月のCPIの結果も、更に2.9%を上回るのかなぁと憶測してしまいますが、現段階での市場の予想は、政策金利5.00%から-0.25%低下した4.75%となる見通しでいるみたいです。
さて、ECB理事会とほぼ同時期にカナダ政策金利も、今回利下げとなりますが、ほび太の予想は、押し目買いを仕掛けたい場面です。もしかしたら、すでに織り込んでいる可能性がありますが、やはり、利下げする事で、短期的なカナダドル売りが発生すると思います。その時に、カナダドル買いを仕掛けたいですね。
また、日本とカナダの金利差を考えた場合、-0.25%引き下げても、まだかなりの金利差がありますからね。
あと、おそらくですが、政策金利発表後に、長期的に金利を維持していくと発言があった場合は、カナダドル買い材料発言となる為、カナダドル円の上昇に期待したい所です。
日本経済の低迷が続く
マイナス金利解除、賃上げ率上昇、1年以内に利上げ、今年の日銀はひと味違うタカ派姿勢となっていますが、あまりにも、外国との金利差から、日銀のタカ派姿勢も虚しく円売りが継続している現在の相場。
少しは円買いになるよう期待していますが、肝心の日本経済が低迷しているので、以前のようなテクニカルで落下シグナルが出ても通用しないのが現状ですね。特に、4月の日本CPIは、現状2.5%と前回よりも-0.2%低下しています。
日本消費者物価指数
(前年比)
1月 結果2.2%予想2.0%前回2.6%
2月 結果2.8%予想2.9%前回2.2%
3月 結果2.7%予想2.9%前回2.8%
4月 結果2.5%予想2.5%前回2.7%
また、GDP第1四半期もかなり低下しましたね。
日本GDP
(前月比)
第4 結果0.1%予想0.3%前回-0.1%
第1 結果-0.5%予想-0.4%前回0.1%
(GDPデフレータ・前年比)第4 結果3.9%予想3.8%前回3.8%
第1 結果3.6%予想3.3%前回3.9%
さぁ、この状況で円を買う理由があるのでしょうか?。去年までインフレ率が上昇し堅調な経済から積極的な利上げをしていたなら分かりますが…
という事で、引き続き円売りを予想しています。カナダ政策金利で利下げしてもカナダドル円での円売りが継続する見通しでいます。
カナダドル円 テクニカル分析
ここからはテクニカル分析で解説していきます。
カナダドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続中。112円のサポートラインで押し目買いになっています。今後、落下した際には、再び押し目買いとなるか、それとも、そのまま落下していくかは、112円のサポートラインがポイントになるでしょう。
カナダドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続中。アップトレンドラインから外れない限り、5波の上昇が継続する予想。
日足と同様に、112円のサポートラインがポイントになってきます。
他、画像には記していませんが、114円のサポートラインにも注目しましょう。
カナダドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続中。2通りの方向性を矢印で示しました。やはり、短期的に114円のサポートラインが大きなポイントになるかと思います。落下・上昇の有無は、114円で見抜いていきましょう。
では、ありがとうございました。
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