ドル円の見通しをお届けします。
はじめに、ほび太が予想したドル円のテクニカル分析結果は、以下の通りです。
続いて、ドル円のリスク材料を紹介
(落下材料)
- 米金利の低下
- 利上げする?日銀
(上昇材料)
- 米利下げ観測速度の遅れあり?
- 日銀ハト派姿勢
現在のドル円相場は、中長期的に下目線で、短期的にはやや方向性に迷う展開なので、テクニカル重視でみていきましょう。
それにしても、140円からの買い戻しが印象的でしたね。FOMCを見る限りはハト派な感じがしましたし、フェドウォッチでも、依然、年内あと1%引き下げ予想となっていますが、短期的に上昇する形となりました。
少し、過度な相場になっていた所を、利下げ観測後退の噂が流れ、ドル円の買い戻しに繋がったと思っています。ただ、市場の予想は、利下げ観測が後退していない状況なので、引き続き、買い戻された所を売る戦略を継続していきましょう。
それでは、上記の内容を基に、ほび太が、ドル円相場の見通しをお届けしていきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ドル円 リスク材料
先ほどもお伝えしましたが、ドル円は、中長期的に落下目線で、短期的にも下目線ですが、もかしたら、短期的に上目線が継続するかもしれませんので、それらを踏まえ、ほび太のファンダメンタル分析を紹介します。
まずは、落下材料から紹介します。
米金利の低下
9/18に米政策金利(FOMC)が発表され、現行の米金利は5.00%となり、0.5%引き下げる事を決定しました。
パウエル議長の会見は、今後もインフレ率が低下すれば、躊躇なく金利を引き下げる一方、 経済が堅調でインフレが続くなら、政策をよりゆっくりと縮小すると発言。いわいるどちらでもなく、 適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりできるとの事です。
さて、この時点で利下げが優勢である事はわかりましたが、利下げ速度が問題視され、もしかしたら、市場が予想していた米利下げ観測が、年内までに実現しないとの思惑が広がり、ドル円は144円付近まで上昇。今後も上昇する可能性があるので注意です。
ただ、フェドウォッチを見ると、年内の利下げ予想が4.25%まで引き下げられていますが、上昇していますよね!何故?
おそらく、テクニカル的にも上昇材料が欲しく、市場が予想する年内利下げ観測が後退する思惑を、上昇材料に使った感じがしています。
ここから、本当に米経済指標の結果が、再び上昇す可能性があるので、何とも言えませんが、もし、テクニカルを重視した上昇であれば、今後の戻り売りに期待できます。
よって、ドル円は、現状の上昇が終わり次第、戻り売りのチャンスとなるでしょう。
利上げする?日銀
9/20に日銀政策決定会合があり、金利は0.25%の据え置きを発表。8月のCPIは3.0%と前回よりも0.2%増となり、賃上げ率も3.5%と予想以上になった事から、日銀が政策金利を引き上げるのも時間の問題とされている中、植田総裁の発言は、若干ハト派よりの発言かな?という印象がありました。この発言により、ドル円は1円上昇しました。
植田総裁の発言内容は、以下の通りです。
- 政策判断に当たって、市場不安定化の背後にある海外経済の状況を確認していく時間的な余裕はある
- 経済・物価見通しが実現していけば、それに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく
- 物価安定目標の持続的・安定的な実現のためには、それと整合的な形で賃金が上昇を続ける必要がある。来年の春季労使交渉でもしっかりとした賃上げが続くことが期待できる
- データ等が見通し通りに推移していけば少しずつ利上げしていくという基本的な考え方に変わりはないものの、決まったスケジュールやペースがあるわけではなく、「ある程度まとまった情報が得られたと判断できたところで都度次のステップに移るということにならざるを得ない
つまり、春闘に期待するとの発言が、すぐには金利を引き上げることはない!との言い方に聞こえて来ます。そうなれば、年内は、円が再び売られやすくなってしまいます。また、利上げしない理由に、もう一つ要因があります。ここまで、米金利が低下している為、今後、日銀が動かなくても、ある程度のドル円落下に期待できます。日銀が、利上げする目的は円安を止める為。ドル円が下がってくれば、金利をイジらなくても良いですもんね。
ただ、市場は、12月にも0.25%の引き上げを予想しているので、一概には言えないですね。仮に、利上げ観測が広まれば、当然、ドル円は落下します。
という事で、現時点では、直近での利上げに不透明な事から、日銀ネタは、短期的な円売り材料となっていますが、中期的にみた場合は、利上げに期待できるので、中長期的にドル円の落下は明白です。
続いて、上昇材料を紹介します。
米利下げ観測速度の遅れあり?
上記でもお伝えしましたが、FOMCでのパウエル議長の発言は、市場が予想する米利下げ観測を否定する内容でした。利下げ優勢ではありますが、年内の利下げ観測後退の可能性がある事から、現状、140円から144円まで買い戻されています。
日銀ハト派姿勢
中長期的に利上げ観測期待が広がる日本経済ですが、9/20の日銀政策決定会合での曖昧な表現が、市場の反応を、今年の現行の金利を、据え置く見方に変化しています。12月に0.25%の利上げ観測はありますが、もしかすると、年内据え置きの可能性がある事から、円売りの流れとなっています。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想。149円まで買い戻し後、徐々に落下していますが、正直、今でも買い戻しが浅いイメージがある為、140円後からの買い戻しもあると思っています。その方向性については、緑の矢印と青の矢印で示しています。
ただ、このまま落下するとなれば、赤い矢印の通りに動く予想です。
ドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動5波のダウントレンドを予想。すでに5波のダウントレンドの中盤になっているので、上昇してもおかしくない場面です。
ただ、144円のレジスタンスラインで、陽線がいくつか出ていますので、ダウントレンドラインに沿って、もう一段階の落下を予想していきたい所です。
逆に、144円のレジスタンスラインを上抜いた場合は、上昇する可能性があるので注意です。
ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動4波のアップトレンドを予想。144円のレジスタンスラインを上回らない事。アップトレンドラインを下抜ける事。サポートラインからの上昇がない事を条件に、エリオット波動5波のダウントレンドで、もう一段階の落下を予想していきます。
では、ありがとうございました。
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