カナダドル円の見通しをお届け。
はじめに、ほび太が分析したカナダドル円のテクニカル分析結果は以下の通り。
次に、現状のカナダドル円のリスク材料を紹介
(上昇材料)
(落下材料)
- 米金利、年内2回の利下げへ
- 日銀、年内1回の利下げへ
- BOC、年内1回の利下げへ
- 大統領はトランプ氏に リスク回避へ
次に、直近で注目を集める経済指標を紹介
- 7/30 日本雇用統計
- 7/31 日銀政策決定会合
- 米ADP雇用者数
- カナダGDP5月
- 8/1 FOMC
- 米ISM製造業指数
- 8/2 米雇用統計
- 8/5 米ISM非製造業指数
- 8/9 カナダ雇用統計
ようやく、円買いとなり、ドル円とクロス円が大きく下げてきました。この落下原因は、日銀為替介入、日銀の利上げ観測期待、米利下げ観測期待、トランプ氏の大統領当選観測でリスク回避、カナダ金利年内1回の利下げ観測予想などのさまざまな材料で、短期的に円買い相場になっています。
さて、カナダドル円は、このまま大きく下がるのでしょうか?その判断は、110円を下回ってから判断していきましょう。
それでは、上記の内容を基に、カナダドル円相場の見通しを、ほび太が解説します。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
カナダドル円のリスク材料
まずは、現状のカナダドル円のリスク材料を紹介していきます。
現状の相場は、長期的に方向転換していて、ここからは落下優勢とみていますが、短期的には、110円のサポートラインより再び上昇を試す展開を予想しています。それらを加味した上で紹介していきます。
では、まずは上昇材料から紹介します。
日銀利上げなし?
河野デジタル大臣や茂木幹事長による政治的な圧力が加わり、市場では、7月30日の日銀政策決定会合で利上げを実施する期待が浮上。
ただ消費者物価指数は、未だ3%台に乗せられず2.8%という結果になっている事と、賃上げ率が上昇したにも関わらず、消費の上昇率の鈍さに、日銀では利上げには慎重姿勢の様子。
市場とは違い、日銀は7月の会合での利上げには、あまり積極的ではないように見える事から、政治家の利上げ要求だけが材料視された事で、過度な円買いが進んでいる感じがします。
その為、もし利上げを実施しない場合、あるいは、0.1%程度の利上げであれば、再び円売りとなり、カナダドル円は上昇する形となります。
米金利は現状維持か?
雇用統計・CPIなどのインフレ指標が鈍感している中、FRBが注目していたPCEデフレーターは、FRBが期待していた2.5%以下の結果で終わる事ができず、2.5%の結果となりました。その事から、7月のFOMCは現状維持が優勢となっています。
さて、ここから米経済は鈍感して行くのでしょうか?ほび太の予想では、今後一年でみた場合は、鈍感して行くと思いますが、今年後半の雇用やCPIは、再び3月・4月の水準まで戻る可能性が十分にあります。
雇用者数
- 12月 結果21.6予想16.8前回19.9
- 1月 結果35.3予想18.0前回21.6
- 2月 結果27.5予想20.0前回35.3
- 3月 結果30.3予想20.1前回27.5
- 4月 結果17.5予想24.0前回30.3
- 5月 結果27.2予想19.0前回17.5
- 6月 結果20.6予想19.0前回27.2
失業率
- 12月 結果3.7%予想3.8%前回3.7%
- 1月 結果3.7%予想3.8%前回3.7%
- 2月 結果3.9%予想3.7%前回3.7%
- 3月 結果3.8%予想3.9%前回3.9%
- 4月 結果3.9%予想3.8%前回3.8%
- 5月 結果4.0%予想3.9%前回3.9%
- 6月 結果4.1%予想4.0%前回4.0%
(CPI前年比)
- 12月 結果3.4%予想3.2%前回3.1%
- 1月 結果3.1%予想2.9%前回3.4%
- 2月 結果3.2%予想3.1%前回3.1%
- 3月 結果3.5%予想3.4%前回3.2%
- 4月 結果3.4%予想3.4%前回3.5%
- 5月 結果3.3%予想3.4%前回3.4%
- 6月 結果3.0%予想3.1%前回3.3%
特にCPIは、3.0%から中々2%台に落下しにくいように見え、もしかしたら、再び3.3%辺りまで上昇する可能性があります。
市場は、年内3回の利下げ予想をしていて、もちろん相場にも織り込まれている現状ですが、ほび太としては、流石に3回はなく、1回・2回の利下げを実施する予想でみているので、再びカナダドル円は上昇する予想でみています。
カナダと日本の金利差ネタは健在
現在のカナダ政策金利は4.5%で、今年、後一回の利下げが予想されている為、現在から金利が低下したとしても4.25%の高金利です。
一方、日銀は、今年1回の利上げが限界とみているため、最終的な日銀政策金利は、0.2%・もしくは0.25%となる予想です。この事から、カナダと日本の金利差は、少なくても4%の金利差がある為、引き続き、カナダドル円は、スワップ狙いのカナダドル円のロングが優勢でみています。
続いて、落下材料を見ていきましょう。
米金利、年内2回の利下げへ
短期的には、米経済の更なる鈍感を否定していますが、やはり、ここから将来的に鈍化傾向をたどる事は間違いないと思うので、9月と12月のFOMCに向け、ドル売りが加速する可能性があります。その為、直近のカナダドル円の落下は、方向転換の合図と見て、短期的に上昇したところを戻り売りでトレードする戦略が優勢である事を予想していきます。
日銀、年内1回の利下げへ
7月の日銀政策決定会合で、金利を据え置いた場合でも、将来的には年内1回の利下げが濃厚とみているため、利上げ幅にもよりますが、徐々に円買いが優勢になっくる事を予想します。
BOC、年内1回の利下げへ
7月のBOC政策金利では、0.25%を引き下げ、現在の政策金利は4.5%となっているが、政策金利後のマックレム総裁の会見では、後一回の利下げ観測を示唆しています。
利下げ時期としては9月に利下げを実施する市場が予想している為、積極的なカナダドル買いは縮小する見通しです。
ただ、引き下げ後のカナダ経済は、引き下げた事により、輸出の拡大・家計支出の回復が追い風となり、今年後半に、再びインフレ率が加速する可能性があります。
大統領はトランプ氏 リスク回避へ
トランプ大統領が4年前に行った政策は、主に関税が印象にあります。関税の対象になった国と言えば中国ですよね。その影響で、同じ資源国であるカナダにも影響が出てくるので、トランプ氏の当選後は、ドル買い円売りとなりやすいですが、その後のトランプ大統領の行動に、警戒が集まります。
上記の内容が、現実的となれば、クロス円全般的に落下する見通しでいます。
カナダドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
カナダドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。
110円のサポートラインで、しっかり支えられている事ができていれば、ここから114円〜115円付近まで上昇を予想。これをB波とみていきます。その後は、矢印通りの落下を予想して行き、将来的には110円のサポートラインを下回る予想でみていたいと思います。
上記以外の場合は、矢印のように、110円のサポートラインを、あっさり下回っていき、そのまま落下。
どちらにしても、まずは、110円のサポートラインで、しっかり支えられている事を確認していきましょう。
カナダドル円 4時間足
現在の4時間足は、日足同様、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。4時間足も、110円のサポートラインから買い戻される展開を予想しているため、積極的なショートエントリーに注意して下さい。そして、やはり戻り売りのショートが優勢とみているので、買い戻しが発生した場合、114円・115円付近のレジスタンスラインでの落下に注目。
カナダドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想。チャネルライン内で相場が動いている間は落下が継続です。
チャネルラインから出た場合は、4時間足で示した通り、114円・115円付近のレジスタンスラインからの落下に注目。その後は、徐々に落下して行き、将来的には110円を下回る予想をしていきます。
1時間足では、113円も目立つレジスタンスラインであるため、このラインにも注目です。
では、ありがとうございました。
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