来週の豪ドル円の見通しは、豪雇用統計が良好だったにも関わらず、上昇が弱くなってきたことから、しばらくは落下目線でみていきます。
その理由を、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
もくじ
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 来週の見通し
(来週の豪ドル円の方向)
(来週の豪ドル円のテーマ)
以上のテーマで解説していきます。
ダウ先物落下
今週末、パウエル議長から発表があり、パンデミック対応で導入していた金融機関向けの補完的にレバレッジ(SLR)の条件緩和措置を今月いっぱいで終了という、いわゆる金融緩和の縮小を発表。
この発言により、ダウ先物が落下し、ドル円に大きな反応はなかったものの、豪ドルでは、豪ドルドル相場を見てもらえれば分かると思いますが、豪ドル売り米ドル買いの反応になっています。
来週も米ドル買いが続くか注目していきましょう。
現状の豪ドル
最近の豪ドルは、豪経済指標の結果が若干鈍化してきており、ほぼパンデミック前の水準に戻ってきている事から、豪ドル買いの反応も鈍くなってきているイメージでいます。いわゆるピークは過ぎたっていう感じです。
また、今週発表された豪雇用統計の結果が改善されたものの、豪ドル買いが継続する事はありませんでした。その事を考えると、豪ドル売りが優勢のように感じています。
まぁ〜買われ過ぎている面が強いので、85円が良いターニングポイントなのかもしれませんし、何だかんだで、アメリカ経済も復活しつつあるので、しばらくは豪ドル円を、下目線で見ていきたいと思います。
米中関係に少し警戒
バイデン氏が大統領に就任されて以降、米中関係も静かになると思っていましたが、今週、米日豪が、中国が行ってきた人権問題に対し、適切な制裁を行う事を発表。中国もこの制裁に対し、何らかの措置を取る発言をしています。
まだ為替には影響がないものの、今後関係がさらに悪化するかもしれないので、豪ドルに深い関係にある中国の制裁に注目して行きましょうと同時に、警戒も必要になります。
原油相場にも少し警戒
資源通貨である豪ドルにも影響してくる原油相場にも警戒していきたいところです。
今週、サウジアラビアの原油施設が、イエメンのシーア派から攻撃を受けた事に、原油相場が落下。貯蔵している原油には影響がない事から、それほど警戒する必要なないと思いますが、まだ新しい材料なので、これから進展する可能性もあるので、来週いっぱい警戒する必要があるかもしれません。
ただ、現状は世界のサプライチェーンが活発化している事から、今後原油需要も拡大してくる事を考えると、原油相場は引き続き上目線だと思っています。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で来週の豪ドル円相場を解説。やはり注目所はダウ先物の落下です。この反応が、豪ドル売りになるかを、テクニカル分析で見ていきたいと思います。
豪ドル円 日足
現在日足はエリオット波動5波がフェイラーしている状態です。ただし、85円の強力なレジスタンスラインに押し戻されている事から、売りが増加してきている感じがします。
という事で、ここからはアップトレンドラインにタッチするまで落下目線でいきます。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足は、レンジ相場内での動きになっています。また、短期的なアップトレンドラインから抜けているので、上昇は一服していると予想。
まだ、現段階では落下シグナルは出ていないものの、84.7円のレジスタンスラインで、しっかり反発されれば、ヘッドアンドショルダーとなるので、84.7円のレジスタンスラインで、ショートエントリーしても良いと思います。
まとめ
来週は注目する経済指標もなく、豪ドルにとっては、少し材料不足になると思いますので、引き続きダウ先物の動向や株価主体の動きに吊られる事になると思うので、わかりやすいテクニカル分析でトレードしていきましょう。
では、ありがとうございました。