ドル円の見通しをお届けします。
はじめに、ほび太が分析したドル円相場のテクニカル分析結果を紹介します。
続いて、ドル円のメイン材料を紹介
その他、ドル円のリスク材料を紹介
(上昇材料)
- 米経済 利上げする可能性
- 4月の米経済指標結果に注目
- 為替介入後の押し目狙い
(落下材料)
- 日銀 為替介入
現在のドル円は、米経済のインフレ率が再び加速している一方、日銀のハト派維持が根強い影響で、引き続きドル円は上昇目線。また、上昇目線の背景には日米金利差が影響しています。多分、スワップ金利狙いで投機的な相場展開になっている事から、当分は上昇目線が続きそうです。ただ、もちろん落下材料も存在する事から、短期的な落下に注意しながら相場を見ていきましょう。
さて、5月初旬から注目材料が多数あるので、そちらの材料にも注目。
それでは、上記の内容を基にドル円相場の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
日銀 やっぱりハト派姿勢
この材料は、上昇材料となります。
3月にマイナス金利が解除され、賃上げ率も過去最高の5.8%となりながらも、未だ円買いにならない理由は、日々の日銀関係者の慎重発言。もちろん、米経済の影響もありますが、マイナス金利解除以降、もう少しタカ派姿勢になっても良いのでは?と思っている現状の日銀。
さて、今月日銀政策決定会合がありましたが、その後は更にドル円が上昇。その理由と今後の戦略について紹介していきます。
日銀政策決定会合
今月4/26に日銀政策決定会合が発表され、植田総裁の発言で、ドル円が更に上昇する形となりました。主な発言は以下の通り
- 円安が物価上昇を通じて、来年の春闘で、賃金上昇率が上昇すると分かれば、その前に利上げを実施。ただ、今のところ基調的物価上昇率に大きな影響を与えていない。
- 円安により、仮に基調的な物価上昇率 に無視できない影響が発生する場合は利上げの判断材料となる
- 現状、基調的な物価上昇率が2%を下回っている事から、当面、金融環境が継続。
- 物価が上昇していく中、消費が強弱に政策運営上、重大なチェックポイント
- 過去20〜30年間、持続的に金利が上がった経験が日本経済にはない。その事から、データの蓄積が不十分で段階的な利上げがもたらす影響には不確実性があり、利上げの決断には慎重さが求められる半面、あまりゆっくりやっていると、どこかで急激に利上げを進めないといけない。それに伴うショックが発生するリスクもある。
以上の内容となります。
つまり、現在の円安は物価の上昇に直接には繋がらず、無視できるという見方であり、利上げについては時期尚早。ただ、物価上昇率が上がると分かれば、利上げの判断材料となり、また、その状況の中でも消費が強いと分かれば、来年の春闘前に、利上げを実施するとの見通しでいるみたいです。
はっきり言うと、利上げは、今年10月〜12月くらいに物価の上昇率や消費の強弱をみて実施し、その判断は今はできないという事です。
さぁ、この影響で、市場は会合で何らかのアクションがで出ると期待していたのが裏切られて、ドル円が更に上昇する形となりました。いわいる円の失望売りです。
日銀の影響でドル円は上昇継続
今年のドル円は、日銀の影響を単独で見た場合、おそらく、ドル円は引き続き上昇一直線になると見ています。その理由に、日米金利差の影響から、スワップ狙いでドル円のロングエントリーが増加すると見込んでいるからです。
また、日銀が利上げを行ったとしても、おそらくプラス0.1%程度なので影響は小さく、金利差で相場が動くのであれば、ドル円は、米経済が下方向に傾かない限り、今後数年間は円安方向になると見ています。
その他、ドル円のリスク材料
日銀ネタも含め、堅調な米経済の影響で、引き続き上昇目線が予想されるドル円相場。ただ、短期的な落下材料も存在するので注意も必要。
さて、5月に入り米経済指標は、第1四半期一発目となる4月の結果が発表されます。この結果が、今後どのように影響してくるかに注目。
それでは解説していきます。まずは、上昇材料を紹介していきます。
米経済 利上げする可能性
米消費者物価指数や米小売売上高、それから米生産物価指数の好調な結果から、年内1回の利下げが予想されている現在の米経済。もしかすると、今年は現状維持の可能性もありますし、サプライズで利上げする可能性も排除できないくらいインフレ率が加速しています。特に、米消費者物価指数の前年比は、前回の3.1%からプラス0.4%上昇の3.5%という結果に、やはり米経済は強いといった印象です。その事から、引き続きドル買いが継続する予想をしていきます。
4月の米経済指標結果に注目
5/1〜5/15にかけ、第1四半期一発目の米経済指標の発表がある事から注目が集まっています。
4月の結果が良ければ、おそらく、今年の利下げ観測が更に後退する可能性があるので、更なるドル買い反応になるでしょう。結果が悪ければ、多少は落下すると思いますが、現状の相場は、投機的な動きである事から、スワップ狙いでのロングエントリー者が押し目を狙っているので、結果的にはドルの買い戻しに繋がると見ています。
為替介入後の押し目狙い
4/29月曜日、午後14時くらいに突然急落しましたが、おそらく為替介入を実施したと思われます。どこまで落下していくのかに注目です。ただ、ここでショートエントリーはNGです。基本は押し目狙いに徹する事を前提にトレードしていきましょう。
次に落下材料を紹介。
日銀 為替介入
ようやく為替介入に日銀が踏み切りましたね。後は、どこまで落下していくかに注目です。おそらく、2回・3回と連続で介入してくる可能性があるので、ストップする場所を見極めていく必要があり、そこはテクニカル分析で判断していきましょう。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続。現状のファンダメンタルを加味した場合、おそらく152円のサポートラインでの押し目買い反応があると見ています。そこで上げきれずレンジ相場になった場合でも、アップトレンドラインに沿った上昇になると予想しています。
152円のサポートラインとアップトレンドラインを下回った場合、上昇がストップすると見ていて、一気に下落相場になると見ています。
ドル円 4時間足
現在の4時間足は、日足同様、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。やはり152円のサポートラインでの押し目買い反応になると見ています。また、アップトレンドラインと上手く重なった場合、一気に上昇する可能性がある事から152円台での相場展開に注目です。
ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想していますが、為替介入の影響もあり、もう1段階の下落に注意する必要があります。
その下落する流れをABC波の形にして矢印で書いてみました。最終的には152円まで落下する予想。
落下せず、そのまま上昇となった場合は、アップトレンドラインに沿って上昇する予想をしていきます。
では、ありがとうございました。
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