ドル円の見通しをお届けします。
まずは、ほび太が分析したテクニカル分析結果を紹介します。
続いて、ドル円相場のリスク材料を紹介
(上昇材料)
- 米経済鈍感傾向でもドル買いが継続
- 国債買い入れ減額計画も不発
(落下材料)
- トランプ優勢の大統領選挙
- 日銀、7月にも利上げか?
続いて、直近のドル円の注目材料を紹介
現在のドル円相場は、ようやく米経済が鈍化してきた印象があり、過度な米高金利が第1四半期に入り効果が出てきた模様。一方、日銀は、早ければ7月に利上げする可能性がある事から、以前よりはタカ派姿勢になってきましたね。これで、ようやく円買いに傾くと思われましたが、一向にその兆しが見えない状況。
一体どうなってるの?
やはり、日米金利差が主な原因で、他、日銀の不適切な対応がドル円の上昇を後押ししている印象があります。
それでは、上記の内容を基にドル円相場の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ドル円相場のリスク材料
現在のドル円相場は、米経済の鈍感が経済指標などの結果により明らかとなっています。また、日銀も7月に利上げ示唆している事から、ドル円が落下する期待が出てきましたが、日米金利差の影響や、不適切な日銀の対応などで、引き続き、ドル円は落下する事なく上昇傾向にある状況です。
それでは、もう少し詳しく解説していきます。
米経済鈍感傾向でもドル買いが継続
まずは、米経済状況からお届け。
第1四半期に入り、ようやく米経済が鈍化してきました。今日までの注目を集めた米経済指標の結果は以下の通りです。
ISM製造業指数
- 4月 結果49.2予想50.1前回50.3
- 5月 結果48.7予想49.7前回49.2
米雇用統計
雇用者数
失業率
- 4月 結果17.5予想24.0前回30.3
- 5月 結果27.2予想19.0前回17.5
- 4月 結果3.9%予想3.8%前回3.8%
- 5月 結果4.0%予想3.9%前回3.9%
米CPI
前月比前年比
- 4月 結果0.3%予想0.4%前回0.4%
- 5月 結果0.0%予想0.1%前回0.3%
- 4月 結果3.4%予想3.4%前回3.5%
- 5月 結果3.3%予想3.4%前回3.4%
米PPI
前月比
前年比
- 4月 結果0.5%予想0.4%前回0.2%
- 5月 結果-0.2%予想0.1%前回0.5%
- 4月 結果2.2%予想2.1%前回2.1%
- 5月 結果2.2%予想2.5%前回2.2%
殆どの米経済指標が、4月・5月と徐々に低下している事が分かりますね。6月も低下すれば、年内1回の利下げ観測が加速し、年内2回の利下げ観測が高くなってきます。もちろん、最終的な判断材料は、7/11に発表となる米CPIの前年比が3%を下回る事です。
ただ、現時点のドル円は上昇しています。
おそらく、この後、お伝えする日銀の対応を含め、日米金利差の影響でスワップ狙いのトレーダーが沢山いるのが原因です。
という事で、金利差を縮めない限り、ドル円は上昇目線が継続されるでしょう。
国債買い入れ減額計画も不発
7/9・7/10の2日間に渡り、債券市場関係者から日銀の国債買い入れについて意見を聞く会合があると発表がありました。
日銀は、マイナス金利解除後も国債買い入れを継続的に実施しているが、6月の会合で、国債買い入れを減額する方向へ進み、次回会合で詳細計画を決定。
報道が入った瞬間、市場では、早期に国債の買い入れを減額する予想から円買い反応となりましたが、植田総裁は、1〜2年後の国債買い入れ減額計画を決める事から市場は失望し、再び円売り圧力を強める形となりました。
こんな行動を起こしていたら、円安に脅威を示していないと言っているのも同然です。まぁ、とりあえず注目してみていきましょう。
次に、落下材料を紹介していきます。
トランプ優勢の大統領選挙
6月までの平均支持率世論調査では、バイデン大統領が44.9%、トランプ氏が46.8%である事から、意外にもトランプ氏がリードしていますね。まだまだ、どうなるかは不明ですが、ほび太としては、トランプ大統領が当選し、円買いになる事を期待したいですね。
当然、中国に圧力をかける事から、オセアニア通貨は売られ、また資源国のカナダ通貨も売られるでしょう。また、ユーロにもトランプ氏が圧力をかけることから、クロス円を中心に円買いになるかと予想しています。
また、バイデン大統領を有利にする為に、FRBが利下げを実施して、国民にアピールする可能性が高い為、どちらにしても、大統領選挙前には、短期的な落下が期待できると思います。
日銀、7月にも利上げか?
今後インフレ率が加速する中、年明けの日本経済の賃上げ率が上がった事で、消費率が上昇すると植田総裁は予想していますが、結局は、日本消費者物価指数の結果次第となるでしょう。
その日本消費者物価指数の現時点での結果は、以下の通りです。
- 1月 結果2.2%予想2.0%前回2.6%
- 2月 結果2.8%予想2.9%前回2.2%
- 3月 結果2.7%予想2.9%前回2.8%
- 4月 結果2.5%予想2.5%前回2.7%
- 5月 結果2.8%予想2.8%前回2.5%
一度は、4月の結果で利上げの時期が遠のきましたが、5月は再び2.8%まで戻ってきましたね。7月の利上げに期待できそうです。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析でお伝えします。
ドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。上手く152円のサポートラインに支えられて上昇しています。次のエントリータイミングは、158円のサポートラインです。そこで支えられれば、ロングエントリーをして行きましょう。
158円を下回った場合は、152円と158円の間でレンジ相場となるでしょう。その場合も、現状の日米金利差を考えた場合、ロングエントリーが優勢になるでしょう。
ドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。日足と同様、158円のサポートラインまで下がってくるまで待ちましょう。
支えられたと思ったら、ロングエントリーしていきましょう。
158円を下回った場合は、152円と158円の間でレンジ相場となるでしょう。その場合も、現状の日米金利差を考えた場合、ロングエントリーが優勢になるでしょう。日足と同じですね。
ドル円 1時間足
現在のドル円は、エリオット波動3波のアップトレンドを予想。日足・4時間足と同様、158円のサポートラインまで落下するのを待ちましょう。その後は、再び上昇する予想なので、ロングエントリーが優勢になるでしょう。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。