カナダドル円の見通しをお届けします。
はじめに、ほび太が分析したカナダドル円相場のテクニカル結果は、以下の通り
続いて、カナダドル円相場のメイン材料を紹介。
カナダ経済 景気持ち直す可能性
その他、カナダドル円のリスク材料は以下の通り。
(上昇材料)
- 強い米経済
- 4月の米経済指標結果に注目
- 為替介入後の押し目狙い
(下落材料)
- 日銀 複数回の為替介入に注意
現在のカナダドル円は、3月のカナダ経済指標の結果が伸び悩んでいる事で、市場は、カナダ中銀が早々に利下げに踏み切る予想をしていましたが、カナダ中銀は現状維持のタカ派姿勢。一方日銀は、今年は利上げに踏み切る可能性がありながらも、直近で実施する可能性は低く、条件次第では利上げが更に遅れる可能性も。また、FOMCではドル売りになりましたが、引き続き、米経済が堅調である事には変わりないので、基本的には、カナダドル買い円売りでカナダドル円は上昇する予想でいます。
それでは、上記の内容を基に、カナダドル円相場の見通しをほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
カナダ経済 景気持ち直す可能性
この材料は上昇材料となります。
3月のカナダ経済指標は、予想以上の鈍化だった事を受け、市場では、ユーロの次に利下げに踏み切る可能性があるとして、短期的な落下が目立ちましたが、4/10に発表されたカナダ政策金利では意外にもタカ派姿勢でした。この影響もあり、現在のカナダドル円は上昇目線が継続。
さぁ、そのカナダ政策金利は、どのような内容だったのか?紹介していきます。
カナダ政策金利
4/10にカナダ政策金利後のマックレム総裁の発言は、利下げを後退させるタカ派の内容となりました。以下の通りです。
- 1月以降の経済指標で、経済活動が活性化する中でもインフレは緩やかに低下し続けるというわれわれの確信が高まった
- ただ、物価安定に向けた進展が持続すると確信するにはさらに長い期間見守る必要がある
- 必要以上に金融政策をこれほどまでに引き締めた状態にしておくことは望んでいない。
- ただ、政策金利をあまりに早く引き下げたり、あまりに急激に引き下げたりすれば、インフレ抑制に向けたこれまでの進展を危うくする恐れがある
以上の内容となります。
つまり、1月〜3月にかけて発表された指標には、インフレ低下の予兆が見られたが、まだ確信が持てなく、長期に渡り指標を見ていく必要があり、また物価が安定するまでは利下げを行わないとの事です。
カナダCPIは、2.9%の水準にあり、カナダ中銀が目標とする2%までは遠い事から、まだ確信できる段階ではないと発言したのでしょう。
さて、上記の発言が6月の利下げ観測を後退させる形となり、カナダドル買いの展開となりました。
24年のカナダ経済成長率を上方修正
カナダ中銀が、24年のカナダ経済成長率を、1月時点の0.8%から1.5%に上方修正。理由としては、移民の流入と家計支出の増加が主な要因。
マックレム総裁は、人口が力強く伸びている事で、消費需要と労働供給が増加している。家計支出は年間を通して回復すると予測されているとの事。
利下げ予想を9月に後退
マックレム総裁の発言を受け、市場では、これまで中銀が7月に利下げに着手するとの見方が完全に織り込まれていたが9月に後退すると予想。ただマックレム総裁は、年内利下げに踏み切る可能性も示唆しているので、今後の経済内容次第で、マックレム総裁の発言の変化に注目していきましょう。もしかして、年内利下げ無しという可能性もありえます。というのも、一部のアナリストは、6月の会合で今後の利下げに着手できるかは、次回の消費者物価指数次第と発言しているからです。
また、カナダ中銀は、FRBが金利を据え置く事で、慎重姿勢になっている事を指摘。その事から、もしかしたら米経済の動向が、少なからずカナダ経済に影響を及ぼしている可能性があるので、FRBが据え置きした場合、カナダ中銀も据え置くと言った可能性もあるかもしれません。
今後の動向・カナダ消費者物価指数に注目していきましょう。
その他、カナダドル円のリスク材料
その他、カナダドル円のリスク材料を紹介していきます。
日銀のハト派姿勢が円売りを誘う中、好調な米経済が影響し円売りが加速。ただ、歯止めをかけたのが日銀による為替介入でした。FOMCでのパウエル議長の発言の影響も含め、短期的には一気に円買いの流れ。しかし、あくまでも今の相場は投機的な動きである事から、短期的な落下となっているカナダドル円は、落下を押し目狙いして、今後、再び上昇する予想です。
それでは、その理由を紹介していきます。
FOMC
5/2にFOMCの発表がありましたが、市場は思っていた程のタカ派ではなかったとして、パウエル議長の発言後にドル売りとなりました。
ん〜…市場は利上げがあってもおかしくはないと見ていたのでしょうか?それとも、(インフレ率の低下が見られる!)という発言が、市場とは一致していなかったのでしょうか?
どちらにしても、FRBは、年内1回の利下げを実施すると予想しているほび太ですが、とは言え、実施すると言っても年の後半ですし、日銀も年の後半に利上げを実施する可能性がある事から、スワップ金利狙いの今の相場からしてみれば、あと半年以上は、確実にスワップ金利だけで稼げる展開です。
という事で、投機的なドル買いは、半年は続く可能性はあるかなぁと見ています。
4月の米経済指標結果に注目
5/1〜5/15にかけ、第1四半期一発目の米経済指標の発表がある事から注目が集まっています。
5/1 ADP雇用者指数4月
ISM製造業指数4月
5/2 FOMC5月
5/3 米雇用統計4月
ISM非製造業指数4月
5/14 米PPI(生産者物価指数)4月
5/15 米CPI(消費者物価指数)4月
米小売売上高4月
4月の結果が良ければ、おそらく、今年の利下げ観測が更に後退する可能性があるので、更なるドル買い反応になるでしょう。結果が悪ければ、多少は落下すると思いますが、現状の相場は、投機的な動きである事から、スワップ狙いでのロングエントリー者が押し目を狙っているので、結果的にはドルの買い戻しに繋がると見ています。
為替介入後の押し目狙い
4/29月曜日、午後14時くらいに為替介入が入りました。5兆円規模の介入みたいですね。
さぁ、ここから為替介入だけで、どこまで落下していくのかに注目です。ただ、ここでショートエントリーはNGです。基本は押し目狙いに徹する事を前提にトレードしていきましょう。
上記でもお伝えしている通り、今の相場は投機的な相場展開です。米経済が利下げを示唆してくれば、将来を見通した市場は徐々にドルを売ってきますが、今はその段階ではありません。
次に落下材料を紹介。
日銀 複数回の為替介入に注意
為替介入後は、押し目狙いしていきたい所ではありますが、実際、為替介入は終わったのか気になる所ですね。もしかしたら、2回・3回と複数にわけて実施する可能性があるので、積極的なロングエントリーは、テクニカルでしっかり分析してからエントリーしていきましょう。
カナダドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
カナダドル円 日足
現在の日足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続中。おそらく、111円付近のサポートラインを抜けてしまうと110円のサポートラインが目標となります。ただその前に、アップトレンドラインがあるので、上昇トレンドに乗れるかに注目していきましょう。
ファンダメンタル目線で行けば、上昇トレンドに再び乗る予想でいます。
カナダドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。111円付近のサポートライン、もしくはアップトレンドラインで、再び115円まで上昇する予想をしていきます。その後は、エリオット波動C波で落下していく予想を立てたい所ですが、アップトレンドラインで上昇トレンドが継続するかもしれないので、そこから先は、現時点では不透明です。
カナダドル円 1時間足
現在の1時間足は、4時間足と同様、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。111円のサポートライン、もしくはアップトレンドラインに乗って、再び115円まで上昇する予想です。その後は、エリオット波動C波で落下していく予想ではいますが、もしかしたら上昇が継続して、矢印の動きになるようなイメージで見ていきたいと思います。
エリオットC波が発動された場合、115円から、111円のサポートラインを下抜け、矢印のような動きをしながら落下していく予想を立てていきます。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。