豪ドルドルの見通しをお届け。
はじめに、ほび太が分析した豪ドルドル相場のテクニカル結果は以下の通り
米経済状況の把握と豪経済状況の把握
現在の豪ドルドル相場は、米経済が堅調でありながらも、第1四半期に突入し、雇用統計の結果が低下してきた事で、やっとインフレ率が鈍化してきたかなぁ?って思える5月初旬。まだまだわかりませんが…
一方、豪経済は、第1四半期の豪CPIの結果が上振れた事で、もしかしたら利上げがある?という思惑が市場間で広がり、豪ドル買いが目立つ相場展開でしが、RBA理事会では市場よりもハト派姿勢だった事もあり、豪ドル買いのチャンスがなくなってしまいました。
さて、とは言え米経済は依然堅調な事は間違いので、もう少し様子見しなければ分からない相場展開であり、短期的には、若干上昇目線でありながらも、中長期的には依然下目線です。
それでは、上記の内容を基に、豪ドルドル相場の見通しをほび太が解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
第1四半期の米経済
堅調な米経済ですが、第1四半期に入り、米指標の結果に注目が集まっています。第1四半期でも堅調な結果となれば、ほぼ今年の利下げは1回、もしくは現状維持される見通しから、今年も米ドル買いの流れになると見ています。
ただ、流石にこの流れがずっと維持される訳がないと思うので、一旦は米ドル売りも視野に入れて見ていきましょう。ただ、どこで判断するかですね!
とりあえず、ここまでの米経済を振り返って、戦略を立てていきましょう。
FOMC
まずは、今後の米経済を見通していく上で、重要となるFOMCでのパウエル議長の発言を振り返りましょう。
- 雇用とインフレ目標達成に向け、経済は大きく進展している
- インフレ率は過去1年で鎮静化したが、依然として高水準。
- インフレ率が2%に戻るとの確信が強まるまで利下げは適切でないだろう。
- インフレがさらに持続し労働市場が引き続き堅調であれば、利下げを遅らせることが適切となる可能性がある
- しかし利下げにつながる道筋は他にもある。それは、労働市場が予想外に軟化した場合だ。
- 予想より悪い3つのインフレ指標からシグナルを受け取る必要がある
- インフレ率は今年、再び低下すると予想している。
- インフレ率が再び低下するという確信はこれまでより低くなっている。
- 利下げする道もあれば、利下げしない道もあり、経済指標次第となる
以上となります。
つまりは、現時点では利上げの可能性はなく、選択肢として、利下げと現状維持の2択だけ。
インフレ率は、この1年間で低下しているのは確信しているが、まだまだ高水準。それでも、今年は更にインフレ率が低下する予想をしているが、低下している速度が弱まっている。
低下している事が確信できる根拠としては、3つの指標が低下している事。特に、労働市場には注目している。これらが低下した場合、利下げを実施する。
こんな感じでしょうか。現時点では、利下げを予想するのが困難なFRB。また、利上げはしないものの、現状維持の可能性を示唆しているという事は、結果、あくまでも現状の米経済状況から、今年もドル買いになるのではないかと見ています。
利上げ観測を排除しない市場
市場は、FOMCでのパウエル議長の会見で、利上げ示唆に期待していたみたいですが、結果は、利下げあるいは現状維持が優勢である事を強調。この発言で、ひとまずドル売りの展開となりましたが、市場は、パウエル議長が利上げの可能性は低いと示唆しながらも、今年一年、利上げする可能性は十分にあると予想しています。
というのも、昨年12月にパウエル議長がハト派転向した翌年1月の労働市場が上回った事で、パウエル議長の発言に優位性が低下した事が要因。
という事で、市場では、今後も強い経済指標の発表が続けば、利上げ観測が浮上する事も視野に入れているので、ドル買いは継続する予想になりますね。
4月の雇用統計は低下
市場間が、どのような予想を立てたとしても、こちらは、四半期事の経済指標のデータで判断していくだけです。
第1四半期に入り、早々に発表された重要指標の1つである雇用統計の結果は、これまで上振れていた雇用者数と失業率が、4月に入り低下した事が、米ドルを買っている投資家にとったら気がかりのような感じがします。その事から、この後、発表となる米CPIの結果によっては、少し米ドル売りの動きになるかもしれないので注意していきましょう。
米大統領選挙の影響で利下げも?
利下げ観測が強まるとすれば、米大統領選挙前の8月〜10月までの間ではないでしょうか?このイベントで、バイデン大統領が利下げを支持して有権者にアピールする可能性があります。
トランプ氏が当選した場合
そろそろ大統領選挙の行方にも注目していきましょう。バイデン大統領が勝てば、一時的な米ドル買いとなり、その後は、ある程度の経済鈍化が見込まれる為、一時的な米ドル売りになると思います。ただ、高金利の状態でも経済が鈍化しない現状の米経済なので、利下げがどの程度まで有効になるのか?それらを考えた場合、現時点では、今後緩やかなドル売りとなり、その後は再びドル買いになる感じで見ていきたいと思います。
一方、トランプ氏が当選した場合、当選直後はドル売りとなりますが、その後は、間違いなくドル買いになると思います。特に、対豪ドルでは、トランプ氏が中国経済に制裁を加えることは間違いと思うので、豪ドル売りが先行する感じで見ていきたいと思います。
まとめ
以上の事から、今日から8月までは米ドル買いとなり、8月〜12月までは米ドル売りとなる予想を立てたいと思います。ですが、その後の大統領選挙の行方や、米金利をどこまで下げるかにもより、再びドル買いとなる可能性が十分あるので注意していきましょう。
第1半四半期の豪経済
第4四半期では、早期利下げに警戒されていましたが、3月に入ると、徐々に利下げ観測も後退。そして、第1四半期に入った途端、今度は利上げ観測が浮上してきました。指標的には、そこまで良い結果に見えませんが、インフレが低下しづらくなってきている事が材料視されているかもしれませんね。
それでは、これまでの豪経済を振り返りながら、今後の戦略を立てていきましょう。
豪政策金利
4月7日に発表された豪政策金利は、4.35%の現状維持を決定。発表後のブロック総裁の発言は以下の通りです。
- 現行の金融状況は十分に景気抑制的と判断
- 金利は適正な水準にあると考えている
- インフレ率を目標に戻す動きはスムーズにいかない公算。
- インフレ率が目標レンジに戻るまでしばらく時間かかる。
- 利上げ必要ないことを望むが、必要なら利上げに動く。
- サービスインフレの動き続けば行動する必要が出てくる。
主な内容は以上となります。
この発言で、市場が予想していた利上げ観測が後退し、短期的な落下となりました。
短期的な豪ドル買いに期待
第1四半期に入り、米経済が鈍化する予兆が雇用統計で見られました。この後、発表となる米CPIの結果次第では、鈍化傾向が更に強まる事から、ここまで買われ続けてきた米ドルが、一定量の米ドル売りとなるので米CPIに注目。
一方、米CPIの結果が強かった場合は、利上げ観測が後退した現状の豪ドルからしてみれば、豪ドル売りが優勢になるのかなぁという印象で見ています。
まとめ
豪ドル単体で見れば、今後は利下げ・もしくは現状維持が見込まれる為、豪ドル売りが先行する予想でいますが、対米ドルでは、第1四半期の米経済指標の結果次第では、堅調な米経済が鈍化する可能性が浮上し、一定量の米ドル売りになる予想でいます。
となれば、両通貨が売り合戦となりますが、基本、通貨量の多い米ドルの流れが相場に反映されるので、チャートでは米ドル売りが目立つ展開にはなってくると思います。
ただ、第1四半期の米経済指標が強かった場合は、引き続き、豪ドルドルの落下予想をしていくので、引き続き、経済指標に注目していきましょう。
豪ドルドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
豪ドルドル 日足
現在の日足は、エリオット波動5波のダウントレンドが継続している予想でいます。
短期的に上昇を迎えていますが、上限を0.69もしくは0.7付近まで上昇後、そこから緩やかに落下していく見通しでいます。最終的には、0.62まで落下する予想でいます。
豪ドルドル 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動2波のアップトレンドを予想。0.65〜0.66付近のレンジ相場で、もう少しモジモジしそうですが、最終的には、0.66のレジスタンスラインを抜け、0.69のレジスタンスラインまで到達する予想でいます。
ただし、ここまでの上昇は、豪利上げ観測が浮上した事と、米雇用統計が鈍化してきた事が要因となるので、豪利上げ観測は否定されたので、あとは、再び強い米経済指標の結果となった場合は、0.66のレジスタンスラインを上限に、再び落下する予想でいます。
豪ドルドル 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動3波のアップトレンドを予想。アップトレンドラインに沿って上昇している感じに見えますが、あくまでも、0.665のラインを上回り、そのラインがサポートラインになる事が条件です。
ただ、4時間足でもお伝えした通り、米CPIや今後の経済指標次第では、ポジションを取りやすい位置の為、上昇も落下もあり得る場面です。
気をつけてみていきましょう。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。