85円を抜ける?それとも83円を割る?皆さんどちらだと思いますか?私は、長いレンジ相場が続いている以上は、短期で攻めるしか方法がないと思っています。ただ、週足・日足にもそれなりの方向性を知らないと、大きな波も取り逃してしまうので、テクニカル的には上昇。感覚的には、落下という感じで見ています。
- どんな相場戦略を考えてるの?
- 豪ドル円の落下対象は?
という事で、以上の疑問も解決しながら、来週の豪ドル円相場を、ほび太のファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
- 引き続き、日足ではレンジ相場目線。
- 週足のアップトレンドラインに注目
- 短期的(1時間足)には落下優勢。
(来週のテーマ)
- 豪中銀政策金利に注目
- 経済指標
- 米経済指標にも注目
以上3つのテーマで解説していきます。
豪中銀政策金利
来週火曜日の5/4に豪中銀政策金利の発表があります。ただ、先月の中銀政策金利でのロウ総裁の発言では、
- 2024年まで金融緩和の継続を維持
- 2024年まで政策金利を0.1%を維持
- インフレ率が2〜3%の目標が達成されるまで、キャッシュレートを引き上げない。
と発言されているので、今回の豪中銀政策金利での政策内容の変更はないと見て、ほぼ無風に終わる可能性があります。
ただし、経済指標はパンデミック前の水準に戻ってきているので、その辺も好調ぶりに、金融緩和をどうすかが気になる所。
また、来週の報道で、金融緩和や政策金利に関わるガイダンスが流れるかもしれないので注意して下さい。
それでも、豪ドル高でデフレ気味の通貨に加え、住宅価格の高騰などで住宅ローンの債務者の減少を考えると、アメリカや日本の金融緩和とは別の意味で、金融緩和を維持する必要があるような感じがします。
という事で、デフレ脱却のポイントになるのが、やはりアメリカの金融緩和を縮小する事で米ドル買いに傾く事かなぁと思っています。
豪経済指標
来週の経済指標で、個人的に注目しているのが、住宅建設許可の発表にあります。
(前回) (予想) (結果)
住宅建設許可 21.6 3.0
今年に入り、オセアニア国内の住宅価格が高騰しています。
理由は、パンデミック時で家を売却した国民に対して、富裕層がその売却した家を買いまくっている事で、住宅価格が高騰しています。
今回、この状況が経済指標に表れているので、これが豪ドルのリスク要因になる可能性もあるのかなぁという印象です。注目ですね!
その他、豪貿易収支なんかにも注目していきましょう。
米雇用統計に注目
FOMCが終了し、パウエル議長の発言では、現状の量的緩和を縮小するのは時期尚早だと判断しました事で、量的緩和の縮小の期待が薄れてしまいましたが、今後の米雇用統計の結果次第では、量的緩和の縮小が早まる可能性があるので、注目していきましょう。
(前回) (予想)
- 雇用者数 91.6% 95%
- 失業率 6.0% 5.8%
米経済指標
他米経済指標にも注目していきましょう。
(前回) (予想)
- 5/3 米ISM製造業 64.7 65.1
- 5/4 米貿易収支 -711 -734
- 5/5 米ADP雇用者数 51.7 90
ファンダメンタルズ分析 まとめ
(豪ドル円 上昇要因)
(豪ドル円 落下要因)
- 豪経済指標の結果に、市場の反応が鈍化
- RBA、現状の政策内容を維持
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で具体的に解説します。
豪ドル円 日足
現在日足は83円〜85円内のレンジ相場を継続中。この時点では、日足のアップトレンドラインから、大きく外れているので、少なくとも上昇はないと見ています。
ただ、2番目のアップトレンドライン、つまり週足のアップトレンドラインが伸びてきているので、そこで下値を抑えられている事と判断。
つまり、落下のタイミングは、週足から伸びてきているアップトレンドラインから外れることが、落下の条件になります。
ただし、週足のトレンドラインを意識されているという事は、週足のエリオット波動も意識される事になるので、日足が落下したとしても、現状82円が限界という見方でいます。
まずは、週足のトレンドラインから外れる事から確認していきましょう。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足はエリオット波動C波、もしくはC波後に4波となり5波で84円に到達。
その後は、ダウントレンドラインを抜けるかどうかになるでしょう。
まとめ
テクニカル分析を見る限り、週足のトレンドラインが優勢になりますので、まずは週足のアップトレンドラインから抜ける所から見ていきましょう。
後は、来週の豪ドル円の材料としては、個人的に住宅建設許可指数・米雇用統計になりますので、そちらに注目していきましょう。