FOMCでのパウエル議長のタカ派発言により、一気に米ドル買い/豪ドル売りとなった今週の豪ドルドル相場。今後8月もしくは9月まで、米ドル買いが優勢になりそうな感じから、来週からは下目線で見ていきます。
- オーストラリア経済は良好なのに?
- どこまで落下するの?
- 来週のテーマは?
以上の疑問も含め、ほび太なりのファンダメンルズ分析とテクニカル分析で、来週の豪ドルドル相場を解説します。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
豪ドルドル 来週の見通し
(来週の方向性)
- 日足はエリオット波動3波を予想しているので、引き続き落下する予想でいます。
(来週のテーマ)
- パウエル議長の発言で、豪ドル売りが継続。
- 豪雇用統計も利上げに絡まず。
- 今後の RBA理事会に注目
- 1.7兆ドル経済対策に期待
以上4つのテーマで解説してきます。
パウエル議長の発言で豪ドル売り
今週、開催されたFOMCでのパウエル議長の発言を簡単に言うと、
- インフレ上昇の警戒から利上げをする可能性がある。
- 今後の経済指標の進展継続から、テーパリングする可能性がある。
利上げについては、米消費者物価指数・生産物価指数・住宅関連の指数の進展次第ですね。
テーパリングについては、米雇用統計・ISM・ADP雇用者数・米貿易収支・GDPの進展次第ですね。
どちらにしても、7月・8月の経済指標が大きなポイントととなり、同時に、少しでも悪化する予想が公表された場合、一気に警戒モードになるので注意して下さい。
豪雇用統計
(前回) (結果)
豪雇用統計 (雇用者数) -3.06 11.5
(失業率) 5.5 5.1
豪雇用統計の良好な結果にも関わらず、豪ドル買いの反応になりませんでした。
その原因が、豪雇用統計後のロウ総裁の発言にあります。
(ロウ総裁の発言)
- 債券買い入れ終了は時期尚早。
- 2024年に利上げシナリオも有るが、利上げしない可能性もある。
- 経済は、まだ回復段階。
まぁ〜失望と言った方が早いですね。
ウェストパック銀行による予想
豪雇用統計の結果に、ロウ総裁は、ハト派の慎重姿勢を見せましたが、ウェストパック銀行の今後の予想を発表。以下
- 2023年の第一四半期には利上げを開始するだろう。
- 流れは変わった。
ただ、2023年以降の話になるので、今回相場に影響はなかったみたいです。
来月の RBA理事会に期待
そうは言っても、市場はこの豪雇用統計の結果を無視しないでしょう。ロウ総裁は発表直後、上記の発言をされていましたが、 RBA理事会になれば分かりません。
もしかしたら、利上げを早める可能性もありますし、現状の量的緩和を縮小する時期を公表する可能性もあります。
今後の報道に注目していきましょう。
1.7兆ドル経済対策
こちらの法案にも、引き続き注目していきましょう。
現状1.7兆ドル経済対策を成立させる為には、議席を60票獲得する必要がありますが、やはり上院民主党50票と下院共和党50票の対立で中々成立がしません。(分かっていましたが…)
そこで民主党は、1年で一回だけ使用する事ができ、議席50票でも成立させる事ができる財政調整措置を使い、強引に成立させる構えです。
まぁ〜どちらにしても、初めから合意する予想はしているので、来週以降この報道に注目していきましょう。
もしこの法案が通れば、ダウ先物の上昇で、米ドル売りとなる為、豪ドル買いの対象です。なので、現在の落下を反発する材料となるので、警戒してください。
ファンダメンルズ分析 まとめ
(豪ドルドル 上昇要因)
- 豪雇用統計の改善により、 RBA理事会でのロウ総裁の発言、もしくは事前のタカ派の報道に期待。
- 米1.7兆ドル経済対策に期待
- 米経済指標に警戒
(豪ドルドル 落下要因)
豪ドルドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
豪ドルドル 日足
現在日足は、エリオット波動3波を予想しています。名前はわかりませんが、一度反発するネックラインが存在すると思うので、まだ出ていない事を考えると、まだまだ落下する可能性が十分ありますので注意してください。
豪ドルドル 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動3波が継続中。チャネルライン通りに進めていきましょう。又、チャネルラインから外れた場合、エリオット波動3波が終了しますので、短期トレーダーは注意して下さいね。
まとめ
現状は、米ドル買いが優勢ですが、 RBA理事会で反発する可能性があります。又、1.7兆ドル経済対策の米ドル売りにも注意して、トレードして下さい。
今後の注目材料
では、ありがとうございました。