短期、中期的のドル円の見通しをお届け。
短期的に注目を集めるのは、やはりFOMCですね。市場が予想するターミナルレートが、徐々に下がってきた事から、ドル売り円買いの流れとなっています。他、米経済指標に注目。
中期的には、米金利の他に、日銀の金融政策であるYCCの撤廃の行方に注目が集まります。現在、現金融政策を維持する事を公表している植田氏ですが、市場はYCCの撤廃をどこかで実行する予想でいます。そうなれば、円買いの動きとなるでしょう。
という事で、短期中期的に見ても、ドル円の落下を予想します。ただ、今後どうなるのか、まだまだ分からないので、引き続き警戒していきましょう。
それでは、短期中期的なドル円の見通しを、ほび太がお届けしていきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズで注目を集まるのは、以下の3種類。特にメイン材料であるFOMCは、今後のドル円の方向性を左右する材料となる為、しっかり確認していきましょう。
FOMCに注目
23日に発表される米政策金利の行方に注目が集まっています。現在市場の予想では、0.25%引き上げの5%の政策金利が予想されていますが、その確率は6割位しかありません。逆に、0.25%引き下げる確率が4割越えとなっています。引き下げる可能性は低いと思いますが、もしかしたら、今回、政策金利を現状維持する可能性もあるので警戒して下さい。
さて、中期的にも見ていくと、3月〜7月辺りまで、現在の政策金利を引き上げる可能性が、かなり薄くなってきており、逆に現状維持、または4%〜4.25%まで引き下げる予想が多くなってきています。
この反応に、ドル円も138円〜132円まで急降下しています。この先も落下が継続するかは不透明ですが、リスクオン材料がリスク回避材料に変わってきているのは間違いないですね。
ただし、この先の反応次第では、まだまだ上昇する余地はあります。経済指標の結果が改善される可能性もありますし、テクニカル上、日足のドル円が、エリオット波動4波の位置につけている予想なので、この先5波の上昇にも期待できます。
ただ、現状は落下傾向にあるので、どこまで落下していくのかを、まずは見極めていきましょう。
日銀 新総裁
4月に新総裁となる植田氏の今後の動向に注目が集まります。
現在市場は、植田氏が現在の金融政策を維持する事が明確になっている事から、少し薄い材料となっています。事実、植田氏も、アコードを見直す必要は今の所考えていない事を公表。また、現状の金融政策は適切であり、また継続する事で企業の賃上げを目標にしていく事も公表しています。
ただエコノミストからは、引き続きYCCの撤廃を予想していますので、引き続き植田氏の発言に注視していきましょう。
※尚、アコードとは、政府と日銀が協調して定 めた政策の事を言います。
経済指標
現在注目が集まる直近の経済指標です。
3/23
- 米FOMC
3/24
- 日消費者物価指数
- 米PMI3月(速報値)
4/3
- 日銀短観 第1四半期
- 米ISM製造業指数
4/5
- 米ADP
- 米貿易収支
- 米ISM非製造業指数
4/7
- 米雇用統計
4/12
- 米消費者物価指数
- 米生産物価指数
4/13
- 米小売売上高
- 米ミシガン大学信頼感指数(速報値)
米金利の行方にも引き続き、注意が必要となりますが、やはり今後、大きな材料になりそうな日銀の動向に警戒が集まります。その為、日本の指標に注目していきましょう。
テクニカル分析
テクニカル分析では、やはり米金利の鈍化に反応した円買いとなっています。FOMC後の相場の反応に注目していきましょう。それでは、中期的な目線で日足、短期的な目線で4時間足と1時間足で見ていきましょう。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動4波のダウントレンドを予想。126円付近のサポートラインで反発されていますが、ここを下回ると、目で見える次のサポートラインは115円でのラインとなるので、126円付近のサポートラインが、大きなポイントになってきます。
一応、126円のサポートラインで、エリオット波動5波のアップトレンドに入る予想をしていますが、ダウントレンドラインを上抜かない限りは、落下が継続すると見ているので様子見をオススメ。もしくは落下の流れに一旦シフトチェンジした方が良いかもしれません。
ドル円 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動5波のダウントレンドを予想。ここでも、126円のサポートラインがポイントになってきています。将来的に、126円のサポートラインを下抜ける予想でいますが、ここからは、大きく上下した落下になってくるので、なるべく高値でショートを仕掛けるようにしましょう。
一応、ダウントレンドラインを引っ張っていますが、次の反発でも機能できるラインである事を確認した上で、一つの指標にしてみて下さい。
ドル円 1時間足
現在1時間足は、ABC波の上昇後の落下となっている為、ここから5波に向けての落下なのか、それともエリオット波動1波のダウントレンドなのか不透明な状況です。
ただし、日足や4時間足を見る限り、落下を予想しているので、現状の1時間足のダウントレンドを、エリオット波動1波のダウントレンドと予想をするのが妥当だと思っています。
一応、ダウントレンドラインを引っ張っていますが、4時間足と同じく、次の反発で機能している事を確認した上で、このラインを使っていきましょう。
では、ありがとうございました。
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