ユーロ円の見通しをお届けします。
最初に、ほび太が予想したユーロ円相場のテクニカル分析結果を紹介。
次に、ユーロ円のメイン材料を紹介。
ユーロ金利の行方
他、ユーロ円のリスク材料を紹介。
(上昇材料)
(落下材料)
現在のユーロ円は、FRB・ECBともに、直近の経済状況から利下げをするのは時期尚早としながらも、年内の利下げを示唆した事によりユーロ売り・米ドル売りが先行気味。また、日銀が早くも3月にマイナス金利解除に踏み込む可能性がある事から全面円買いの流れに。この事から、長期的にはまだ上昇目線ですが、短期では下目線が優勢とみて短期の落下を予想。
さぁ、短期の落下を狙うためには、3月15日に発表される春闘の結果がポイント。この材料で、まずはどこまでユーロ円が落下するのかみていきましょう。
それでは、上記の内容をもとに、ほび太がユーロ円相場の見通しを解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ユーロ金利の行方
この材料は、長期的な落下材料となります。
現状のユーロ経済は、今日までの指標を見る限り、ほとんどの指標が予想以下の結果となった事で、経済が鈍化傾向に動いている印象。そんな中、今月ECB理事会が開催され、今後のユーロ経済について言及されました。その発言内容から、ほび太は今後はユーロは売られやすくなると判断。では、見ていきましょう。
ECB理事会
今月開催されたECB理事会。ラガルド総裁の発言に注目が集まりました。以下の通り。
- 賃金の伸びが緩和し始めた兆しある。
- 成長に対するリスク、依然として下振れ方向。
- インフレ、低下傾向を続けていると見られる。
- ただ、インフレに十分な確信はない。
- 4月にはもう少し、6月には遥かにもっと状況が分かる。
- 6月にさらなるデータが得られると幅広く合意。
- ECBの景気抑制的な政策はしばらく続く。
- 将来の金利の動きのペースを約束はしない。
以上の内容になります。
直近のデータ、もしくは第1四半期のデータだけではインフレ低下の確信はもてないという判断で、その判断は6月のデータ、つまり第2四半期のデータ次第で利下げの有無を決定するという発言です。
ただ、市場が判断するのは、4月・5月の経済指標の結果になると思うので、6月前には相場が動くと予想。引き続き経済指標に注目です。
年内の利下げ幅
ECBが利下げに踏み切る場合、市場が次に注目するのは利下げ幅ですね。一部メディアでは、現行の政策金利4.5%に対し、年内1%低下の3.5%になると予想。これで行けば、年内3回〜4回利下げを実施する事になります。その事から、ユーロ通貨は売られやすい状況となるでしょう。
他、ユーロ円のリスク材料
ユーロ経済が今後低下するとなれば、次に期待したいのはFRBのタカ派姿勢〜ハト派姿勢への転換です。今月、議会証言でパウエル議長が、年内の利下げを示唆した発言がありましたが、依然タカ派姿勢を維持しています。本格的にハト派姿勢になるのはいつになるのか。また、日銀のマイナス金利解除にも期待。今月3/15に春闘の結果が出るので注目が集まります。
それでは、上記の内容をもう少し詳しく解説していきます。
タカ派姿勢継続のFRB
年に2回の議会証言でパウエル議長が、米経済の今後の見通しについて発言しました。以下
- 年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性高い
- インフレ率が2%に向かうと確信が持てるまで、利下げは期待できない
- 入ってくるデータ、進展する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める
- 労働市場は引き続き比較的タイト
利下げについて言及しましたが、依然、今日までの指標を見る限り、インフレ警戒が高まっているため、利下げ時期については不透明。加えて、雇用統計の堅調な結果がでている為、利下げそのものついても時期尚早と言った所。つまり、まだまだFRBはタカ派姿勢を維持!と言った感じでしょう。
続いて、落下材料を紹介します。
日銀 春闘の結果に注目
3月15日に春闘の結果がほぼ出揃う事で注目が集まっています。メディアの予想では、依然4月にマイナス金利解除をする予想でいますが、徐々に3月にマイナス金利解除の期待が高まっているので、15日の日本企業の賃上げ率に期待が集まると同時に、18日に開催される日銀政策決定会合にも注目が集まるでしょう。
短期的な米金利の見極め
議会証言で発言されたパウエル議長は、利下げについて、引き続き時期尚早と発言しましたが、同時に年内の利下げは濃厚と明確にした為、市場では米ドル買いに見切りをつけ米ドル売りの展開。短期的にユーロ円が落下しているのは、ECB理事会でのラガルド総裁のタカ派〜ハト派姿勢への転換や日銀マイナス金利解除期待の他、この影響もあります。また2月の雇用統計も、失業率・平均時給が低下している為、長期的には引き続き上昇目線ですが、直近のユーロ売り・米ドル売りに期待して、まずは短期的なユーロ円の下目線の方向転換を見極めていきたい局面です。
米大統領選挙の行方
アメリカでは、11月に大統領選挙の候補者を決めるスーパーチューズデイが始まっています。そして今月、共和党では、はやりトランプ氏が選出され、これでトランプ氏とバイデン大統領が11月の大統領選挙で争う事になりました。
トランプ氏が大統領になれば、中国に対する規制を強化する事から、リスク回避のドル買い・円買いになりやすくなり、ユーロ円は落下する見通しでいます。また、大統領だった時もユーロ圏に厳しい規制を設けていたので、今回も厳しい規制を設けるとした上で、ユーロ円の落下を予想していきます。
一方、バイデン大統領が勝てば、ドル買い・円売りでユーロ円は上昇。ただ、事前にバイデン大統領は、国民にアピールする一つの手段として、政策金利を引き下げてくると思うので、大統領選挙前には、米利下げ観測によりユーロ円が落下する見通しです。
どちらにしても、大統領選挙前には、ユーロ円は一度大きく落下する予想です。
ユーロ円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
長期的には依然上昇目線ですが、短期的には方向転換シグナルは出ていないものの、将来的に方向転換すると見極め落下予想をしていきます。
ユーロ円 日足
現在の日足は、165円のレジスタンスラインを上限に、ドンドン上値を上げていき上昇していく三角持ち合いとなっています。
正直、現状のファンダメンタルでは、ここから更に上昇するのは厳しいと思うので、アップトレンドを下抜け、将来的に155円のサポートラインまで到達する予想でいます。
ユーロ円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動A波、もしくはB波のダウントレンド予想。162円のレジスタンスラインを上限にダウントレンドラインに沿って落下する予想でいますが、ダウントレンドラインから外れた場合でも、162円のレジスタンスラインを上限に、将来的に159円のサポートラインまで落下する予想です。
ただ、162円のレジスタンスラインを上抜けた場合は、一旦様子見に転じたほうが良いと思います。というのも、1時間足では159円のサポートラインを下抜けない限り上昇目線が継続されるので、今はまだ積極的なショートエントリーは控えた方がよいです。
直近のユーロ円相場の材料
最後に、直近のユーロ円相場の材料を紹介。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。