ドル円の見通しをお届けします。
最初に、ほび太が分析したドル円のテクニカル分析結果は以下の通り。
次に、ドル円のメイン材料は以下の通り
その他、ドル円のリスク材料を紹介
(上昇材料)
(落下材料)
現在のドル円は、日銀マイナス金利解除期待が強く、全面的に円買いの流れ。また、パウエル議長の議会証言では、タカ派姿勢を維持しつつも、今日までの堅調な米指標を見る限り、利上げする可能性もありましたが、利下げを示唆した事により、米ドル売りとなっている状況。
さぁ、まだ時期的にも早い考察となりますが、市場は米ドル買いに見切りをつけ、将来の利下げに期待して、ドル売りに方向転換してきた可能性があります。その事から、今後のドル円は、落下優勢で見ていきたいと思います。
それでは、上記の内容を基に、ほび太がドル円相場の見通しを解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
日銀 マイナス金利解除へ
この材料は、ドル円の落下材料となります。
以前からマイナス金利解除の報道は出ていましたが、解除の時期が不透明だっただけに、市場は呆れて去年に続き円売りの流れになっていましたが、やっと日銀植田総裁、または一部関係者から、大まかなマイナス金利解除時期が報道されましたね。この材料で、少なくとも日銀ネタだけで3月は落下が優勢になってくるかなぁと思っています。
それでは、今後の見通しについて紹介していきます。
マイナス金利解除は3月が適切
今週、植田総裁・中川順子審議委員からマイナス金利について発言がありました。
物価目標については、2%維持を目標と定めているので、現在の物価指数は2.2%という事で合格ラインですね。仮に次回の物価指数に期待と言っても、そこまで差が開く事ないとみている為、後は賃金指数ですね。賃金指数次第で、マイナス金利解除の有無がはっきりする状況なので、春闘に期待しましょう。
春闘
春闘とは、正式名称を春季生活闘争と言い、 多くの企業にとって新年度となる4月に向けて、労働組合が労働条件を要求し、経営者と交渉し決定することをいいます。大手企業を中心に、労働組合が企業に要求を提出するのが2月、企業からの回答が3月頃であることから、春闘と呼ばれているのです。
春闘で要求・交渉・決定する内容は、月給やボーナスといった賃金が主となります。
つまり、もう春闘がスタートしている状況です。指標ではないので、あまりパッとしませんが、とりあえず、現在、組み合いが経営者に要求している賃上げ要求は5.85%であり、30年ぶりの高値みたいですね。
このまま行けば、3月にもマイナス金利解除が現実的となります。後は、もう少し上げて、今月開催される日銀政策決定会合に注目。
マイナス金利解除後
現在のマイナス金利解除期待は、3月もしくは4月であり、3月に解除された場合は、早期マイナス金利解除となり円買い方向となるでしょう。ただ、その後は、金利0%以上の利上げは不透明となっているので、もしかすると、解除後は、すぐに円安方向となる可能性があるので注意ですね。
ただ、一部メディアでは、もう1段階の利上げがあるかもしれないという事なので、解除後の日銀の報道に目が離せない展開となるでしょう。
その他、ドル円相場のリスク材料
日銀マイナス金利解除後は、次回の利上げが不透明なので、円安に向かいやすくなるかもしれませんね。と慣れば再びドル円は上昇?となりますが、やはり通貨のベースは米ドルとなるので、米経済次第で、円買いになる可能性があります。
では、まずは上昇材料から紹介していきます。
タカ派姿勢継続のFRB
年に2回の議会証言でパウエル議長が、米経済の今後の見通しについて発言しました。以下
- 年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性高い
- インフレ率が2%に向かうと確信が持てるまで、利下げは期待できない
- 入ってくるデータ、進展する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める
- 労働市場は引き続き比較的タイト
利下げについて言及しましたが、依然、今日までの指標を見る限り、インフレ警戒が高まっているため、利下げ時期については不透明。加えて、雇用統計の堅調な結果がでている為、利下げそのものついても時期尚早と言った所。つまり、まだまだFRBはタカ派姿勢を維持!と言った感じでしょう。
続いて、落下材料を紹介します。
短期的な米金利の見極め
議会証言で発言されたパウエル議長は、利下げについて、引き続き時期尚早と発言しましたが、同時に年内の利下げは濃厚と明確にした為、市場では米ドル買いに見切りをつけ米ドル売りの展開。短期的にドル円が落下しているのは、日銀マイナス金利解除期待の他、この影響もあります。また2月の雇用統計も、失業率・平均時給が低下している為、長期的には引き続き上昇目線ですが、直近の米ドル売りに期待して、まずは短期的なドル円の下目線の方向転換を見極めていきたい局面です。
米大統領選挙の行方
アメリカでは、11月に大統領選挙の候補者を決めるスーパーチューズデイが始まっています。そして今月、共和党では、はやりトランプ氏が選出され、これでトランプ氏とバイデン大統領が11月の大統領選挙で争う事になりました。
トランプ氏が大統領になれば、中国に対する規制を強化する事から、リスク回避のドル買い・円買いになりやすく、ドル円は落下する見通しでいます。
一方、バイデン大統領が勝てば、ドル買い・円売りでドル円は上昇。ただ、事前にバイデン大統領は、国民にアピールする一つの手段として、政策金利を引き下げてくると思うので、大統領選挙前には、米利下げ観測によりドル円が落下する見通しです。
どちらにしても、大統領選挙前には、ドル円は一度大きく落下する予想です。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
長期的には上昇目線ですが、短期的には落下目線に切り替えたい局面です。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続中。上値を抑えられながらも上昇する三角持ち合いに注目です。
ドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドが継続中。140円もしくは138円の各サポートラインを下抜けない限り上昇が継続すると思ってください。
とは言え、現状の4時間足は落下気味ですよね。とりあえず、ファンダメンタル的にも落下要素の方が多いので、140円・138円までは落下優勢でみても良いと思っています。
となれば、落下を狙うなら149円のレジスタンスラインまで戻り、そこから再度落下が狙えそうです。
他、146円のサポートラインを下抜け、そこから再度上昇を待ってから146円のレジスタンスラインで戻り売りを狙うのも良いかもしれません。
ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。ただ、146円のサポートラインを下抜けるまでは上昇目線なので、本格的なダウントレンドになるかは不透明。それでも、一度146円のサポートラインに反発されてから、4時間足でも言ったように、149円のレジスタンスラインで戻り売りを狙っていきたい場面です。
直近の注目経済指標
最後に、直近の注目経済指標を簡単に紹介。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。