豪ドル円ね見通しをお届けします。
最初に、ほび太が予想した豪ドル円相場のテクニカル分析結果は以下の通り
次に、豪ドル円のメイン材料は以下の通り
豪利下げ観測早まるか?
その他、豪ドル円のリスク材料は以下の通り
(上昇材料)
(落下材料)
現在の豪ドル円は、FRBが年内の利下げを示唆した事や、直近で注目集める日銀マイナス金利解除期待で米ドル売り円買いの展開。また、豪経済にインパクトをあたえた材料はなかったものの、先日発表された豪経済指標では、経済が確実に鈍化して来ている事が証明できる程の弱い結果が印象的でした。その事から、今後の豪ドル円は、FRB・RBAの利下げを期待して、短期・中期的に落下していく見通しでいます。特に、RBAは早期利下げに踏み切る可能性があるので注目していきましょう。
それでは、上記の内容を基に、ほび太が豪ドル円相場の見通しを解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
豪利下げ観測早まるか?
この材料は、豪ドル円の落下材料となります。
経済指標の結果を見る限り、明らかに鈍化傾向にある豪経済ですが、メディア間では、いまだ豪利下げ観測が出ていません。ですが、もしかしたら今後どの国よりも早期利下げに踏み切る可能性がある事から、ほび太は、中期的な豪ドル円の落下を予想していきたいと思います。
それでは、もう少し詳しく解説します。
豪CPI(第4四半期)の鈍化
まず、最初に注目したのが、豪CPI(第4四半期)の結果です。以下の通り。
(前期比)
結果0.6%予想0.9%前回1.2%
(前年比)
結果4.1%予想4.3%前回5.4%
前年比を見ると、2021年第4四半期の3.5%の結果に近い数値です。この頃を見ていくと、金利を上げ始めた頃なので、4.1%という結果は、だいぶ利上げ効果が出て来た印象があります。
失業率の上昇
次に注目したのが失業率です。以下の通り
1月 結果4.1%予想4.0%前回3.9%
1月の失業率は4.1%で、この結果は2022年あたりの失業率と近い数値です。この時の政策金利は、まだ利上げしていない時なので、失業率も利上げ効果がだいぶ効いて来てる印象があります。
今後の豪経済の見通し
明らかに鈍化してきている豪経済。このまま鈍化傾向が続くと、もちろん、どの国よりも早期の利下げが実現するというか、この状況であれば、すぐに利下げしても良い感じがしています。という事で、まずは3月19日に発表となる豪政策金利に注目しましょう。
豪経済が鈍化している原因
最後に、ここまで豪経済が鈍化している原因の一つに、移民の減少が最大の理由だと思っています。2023年末〜今年はじめにかけて、移民増加を食い止めるために、厳しい法案が可決されました。その結果、豪消費者物価指数(月次)では、徐々に低下していますよね。
- 11月 結果4.3%予想4.6%前回4.9%
- 12月 結果3.4%予想3.6%前回4.3%
今後も移民が減少傾向に向かう事から、更なる消費の低下に注目を集めます。
その他、豪ドル円のリスク材料
ここまで短期的に豪ドル円が落下している理由に、パウエル議長の年内利下げ濃厚発言と日銀マイナス金利解除期待があります。長期的には上昇目線ですが、下記の材料により、まずは短期的な落下に注目していきましょう。
それでは、まずは上昇材料からです。
タカ派姿勢継続のFRB
年に2回の議会証言でパウエル議長が、米経済の今後の見通しについて発言しました。以下
- 年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性高い
- インフレ率が2%に向かうと確信が持てるまで、利下げは期待できない
- 入ってくるデータ、進展する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める
- 労働市場は引き続き比較的タイト
利下げについて言及しましたが、依然、今日までの指標を見る限り、インフレ警戒が高まっているため、利下げ時期については不透明。加えて、雇用統計の堅調な結果がでている為、利下げそのものついても時期尚早と言った所。つまり、まだまだFRBはタカ派姿勢を維持!と言った感じなので、長期的には、引き続き豪ドル円は上昇目線となります。
続いて、落下材料を紹介します。
日銀 春闘の結果に注目
3月15日に春闘の結果がほぼ出揃う事で注目が集まっています。メディアの予想では、依然4月にマイナス金利解除をする予想でいますが、徐々に3月にマイナス金利解除の期待が高まっているので、15日の日本企業の賃上げ率に期待が集まると同時に、18日に開催される日銀政策決定会合にも注目が集まるでしょう。
短期的な米金利の見極め
議会証言で発言されたパウエル議長は、利下げについて、引き続き時期尚早と発言しましたが、同時に年内の利下げは濃厚と明確にした為、市場では米ドル買いに見切りをつけ米ドル売りの展開。短期的に豪ドル円が落下しているのは、豪経済指標が鈍化してきている事を始め、日銀マイナス金利解除期待や、この影響も豪ドル円の落下に繋がっています。また2月の雇用統計も、失業率・平均時給が低下している為、長期的には引き続き上昇目線ですが、直近の米ドル売り円買いに期待して、まずは短期的な豪ドル円の下目線の方向転換を見極めていきたい局面です。
米大統領選挙の行方
アメリカでは、11月に大統領選挙の候補者を決めるスーパーチューズデイが始まっています。そして今月、共和党では、はやりトランプ氏が選出され、これでトランプ氏とバイデン大統領が11月の大統領選挙で争う事になりました。
トランプ氏が大統領になれば、中国に対する規制を強化する事から、中国経済の影響を受けやすい豪ドルは売られやすくなり、リスク回避のドル買い・円買いになります。その事から豪ドル円は大きく落下する見通しでいます。
一方、バイデン大統領が勝てば、ドル買い・円売りで豪ドル円は上昇。ただ、事前にバイデン大統領は、国民にアピールする一つの手段として、政策金利を引き下げてくると思うので、大統領選挙前には、米利下げ観測により豪ドル円が落下する見通しです。ただ、豪ドルドルが上昇しやすくなるので、豪ドル円の落下はそれほどでもないかもしれませんね。
どちらにしても、大統領選挙前には、豪ドル円は、一度落下する予想です。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
基本的には、米経済が堅調である以上、上昇目線で見ていくのが妥当ですが、短期的な落下が気になりますね。このまま、短期・中期と方向転換してくれれば良いのですが。
豪ドル円 日足
現在の豪ドル円は、99円のレジスタンスラインを上限に、上値を切上げている三角持ち合いに注目。現状のファンダメンタルを加味した場合、今後、アップトレンドラインを下抜ける予想でいますが、米経済の姿勢がタカ派である以上、今は積極的なショートエントリーは避けたい局面です。
豪ドル円 4時間足
現在の4時間足は、エリオット波動A波のダウントレンドを予想。チャネルラインに沿ってトレードしていきましょう。ただ、95.5円のサポートラインにタッチ、もしくは下抜けない限りエリオット波動A波のダウントレンドと判断するのは少し早い気がします。また、各アップトレンドラインに注意が必要です。
豪ドル円 1時間足
現在の1時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想。一度上昇してから、97.4円のレジスタンスラインで戻り売りとなった時点で、C波のダウントレンドとなります。ただ、やはり注意したいのがアップトレンドラインです。このラインを下抜ければ、もう一段の落下に期待できるでしょう。ちなみに、95.5円のサポートラインを下抜ければ、落下への方向転換となります。
では、ありがとうございました。
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