来週のドル円相場の見通しは、現状1.9兆ドル経済対策の影響や雇用統計の改善によりドル売りの展開の中、引き続き109円台で揉み合いが継続、又は一時的な調整落下になるだろうと予想してみました。
その理由を、来週のメインイベントであるFOMCを題材に、他ファンダメンタルズ分析も含め、テクニカル分析を使い、シンプルに解説していきます。
もくじ
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ドル円 来週の見通し
(来週のドル円の方向性)
(来週のテーマ)
- FOMC
- 1.9兆ドル経済対策
- 第二弾追加経済対策
以上3つのテーマで解説していきます。
FOMC
3月18日に、FOMCが開催されますが、やはり注目されるのが、最近の長期金利の上昇に対するパウエル議長の発言です。
前回議事録では、長期金利の上昇について、対応を示唆する動きが見えなかった事に、市場は失望からのドル買いとなりました。
それから、たった1ヶ月後のFOMCで、パウエル議長の発言が変更するとは思えない事から、今回も対策を行わないと見ています。
その事から、ドル売りは継続すると予想。もし仮に、長期金利に対して、なんらかの措置を行う発言が出れば、リスク回避のドル買いになると見ているので、注目していきましょう。
1.9兆ドル経済対策
日本時間の土曜日、1.9兆ドル経済対策の成立が正式に合意されました。まぁ〜今週に入り、すでにその期待からダウ先物の買いに合わせ、ドル円も上昇していたので、ほぼ織り込み済みと判断しているので、大きな上昇はないかと見ています。その辺の判断は、1時間足で確認すると良いでしょう。
第二弾経済対策
1.9兆ドル経済対策の後は、今度はインフラ整備にバイデン大統領は、2兆ドル規模の経済対策法案を提出する模様。
仮に第二弾経済対策が成立されれば、さらなる米ドル売りの対象になると見ていますが、現状バイデン大統領は、正式に第二弾経済対策の提出日を決めていないので、正確な日時は不明の為、報道に注目していきましょう。
ただ、さすがに1.9兆ドル経済対策の成立から、直ぐに2兆ドル経済対策を成立させるのは難しい気がします。その理由はもちろん上院共和党の存在です。
今回の1.9兆ドル経済対策の成立が、どのようなやり方で成立させたかは、詳しくは分かりませんが、あれだけ1.9兆ドル経済対策に反対していた上院共和党が、今度の第二弾経済対策をすんなり成立させるわけがないので、この事を考えれば、法案の提出後リスク回避としての円買いになるのかなぁと予想します。
また、現状米財政赤字に警戒している一部の市場関係者もいます。その事を考えると、第二弾経済対策の成立させたからと言って、安易にドル売り予想をするのは、危ない感じがします。
まぁ〜報道が入ってきた段階で考えていきましょう。
経済指標
以上の経済指標に注目していきましょう。
ドル円 テクニカル分析
上記のファンダメンタルズ分析では、ダウ先物の上昇で、現状ドル売りの流れになっていますが、同時に、全ての指標が織り込んできているような感じがするので、ここからは調整落下としてみていきたいと思います。
では、テクニカル分析ではどんな感じで動いているのかを解説していきます。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動3波を予想しているので、やはり109円のレジスタンスラインで反発されている事を考えれば、一旦は調整的に落下する予想、あるいはエリオット波動4波になる予想をしていきます。
まぁ〜どちらにしても、この大きな上昇からロングエントリーする人はいないと思うので、押し目狙いで、今後は考えていきましょう。
では円買いになる材料といえば何でしょうか?FOMCでしょうか?それとも、何らかの影響でダウ先物が落下する事が原因でしょうか?
来週は、落下の要因となる材料も、同時に考えていければと思います。
因みに、天井は110円と見ているので、基本的には円売りと考えて貰えれば良いと思います。
ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動5波を予想していきますので、ABC波で少なくとも2番目のアップトレンドラインまで下がるようなイメージでいきます。
その2番目のアップトレンドラインを割らない限りは上昇目線。もし割るような事が有れば、日足の調整落下が始まると予想していきます。
まとめ
いかがでしょうか?
来週のメインイベントとなるFOMCが、まずは今後のドル円の方向性を決める展開となる事は確かだと思いますので注目していきましょう。
ただし、日足レベルでは引き続き上目線なので、仮に何らかの原因で落下したとしても、押し目狙いで考えていきましょう。
では、ありがとうございました。