議会証言でのパウエル議長のハト派発言の影響でリスク回避の円買いになっています。
前回のFOMC議事録では、テーパリングについて具体的な事を発言されていましたが、パウエル議長の本音は、まだまだテーパリングをする段階ではないと言うのが、現状の考えだったんでしょう。
この事から、日足レベルでの落下がほぼ確定している予想から、来週も引き続き落下目線で見ていこうと思いますが、1.2兆ドルインフラ経済対策の協議が再開されている為、そちらの方にも注目していきたいと思います。
それでは、来週のドル円相場の見通しを、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ドル円 来週の見通し
(来週の方向)
(来週のテーマ)
- 引き続きテーパリングの話題が材料に
- 米経済指標の進展に!
- 何故円買いに?
- 1.2兆ドルインフラ経済対策に注目
以上4つのテーマで解説していきます。
米テーパリングの行方
まずは、今年後半の最大のテーマである米テーパリングについて話していきますが、皆さん議会証言には注目していたと思うので、結果だけ解説していきます。
まずは前回のFOMC議事録の内容をもう一度振り返りましょう。
- 次回会合で、資産購入ペースの議論を強化。
- 18人中の内13名のFRBメンバーが2023年の利上げを予想。
- 資産購入ペース縮小を基準に向けた進展があると予想。
次に、議会証言で発言したパウエル議長の考えです。
まぁ〜要は、インフレ率の状況をもう少し観察して行きながら、テーパリングに向けた協議で現状のインフレ率について議論していきたい。
その上で、もしインフレ率が脅威となれば、調整する。こんな言い方だと思います。
と言う事は、現段階では、今年中のテーパリングの実施する可能性は0という事になりますね。もし市場も同じ予想なら、今後リスク回避の円買いに触れていく事になるでしょう。
米経済指標の進展
テーパリングについては、まだまだ長い道のりみたいですが、米経済指標は回復に進んでいるみたいですね!
(前回) (結果)
- 米消費者物価指数 0.6 0.9
- 米生産物価指数 0.8 1.0
- 米小売売上高 -1.3 0.6
この内容で米ドル買いにもなっています。後は8月初旬の重要経済指標の進展にも期待していきたい所。
又、米ドル買い/円買いとなれば、クロス円が落下する対象となるので、買われ過ぎていたオセアニア通貨、ユーロ通貨の落下に期待していきましょう。
何故円買いに?
理由は簡単ですね!前回まで、経済回復が進んでいると見ていた市場が、オセアニア国やユーロ国の通貨を買いまくりの状態。
ですが、ここに来てデルタ感染拡大の影響や、中央銀行の慎重姿勢が見られた事により、豪ドル・ユーロが売られ始めました。そこにリスク回避として円が買われていると言った感じでしょう。
一方、米ドルもテーパリングの実施に長い道のりを示しながらも、経済の悪化に底をつけ始め、今後、徐々に回復の道に進んでいき始める事で、米ドル買いが継続していくはずです。
となれば、仮に他国よりもテーパリング実施が遅れたとしても、世界通貨だけに、米ドル買い圧力が一気に来ると言った感じになると見ていますので、今後米ドル買い/円買いが、徐々に高まると見ています。
1.2兆ドルインフラ経済対策にも注目
来週の21日にも合意を目指す1.2兆ドルインフラ経済対策にも注目です。
合意に達するかは、メディア間でも不透明と言った感じで見ていますが、来週はこの報道に注目。
もし合意となれば、ダウ先物の上昇で、米ドル売りの対象になるので、現在ドル円をショートエントリーしているトレーダーは、注意してください。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動B波を予想。110.5円をミドルラインとしてB波が形成されていく感じで見ていきます。
ドル円 1時間足
現在1時間足はエリオット波動B波を予想していますので、もう一段階の上昇を予想していきますが、基本的にはチャネルライン通りにエントリーしていきましょう。
まとめ
来週はひとまず材料が出尽くしたので、相場が落ち着くと思います。
ただ、引き続きテーパリング関連の報道や、夜中に発言されるFRBメンバーの発言には警戒していきましょう。
また、材料がない分他国の経済指標、つまりECB理事会に吊られる可能性がある為、そちらにも警戒しましょう。
では、ありがとうございました。