ユーロドルもユーロ円と同様に、来週に控えるECB政策金利に注目が集まります。
ただ対米であるユーロドルは、米テーパリングの行方や、来週にも協議が再開される1.2兆ドルインフラ経済対策の行方にも影響を非常に受けやすいので、他の通貨ペアと比べれば、材料の多いユーロドルと言えるでしょう。
さて!そうは言ってもECB政策金利の行方に市場は注目しているので、来週はこちらをメインにユーロドル相場の見通しを考えていきましょう。
それでは、来週のユーロドル相場の見通しを、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ユーロドル 来週の見通し
(来週の方向)
(来週のテーマ)
- ECB政策金利に注目
- 米テーパリングの行方
- 1.2兆ドルインフラ経済対策にも注目
以上3つのテーマで解説します。
ECB政策金利に注目
まずは前回のECB理事会議事録でのラガルド総裁の発言からです。
- 現状の緩和政策を維持
- インフレ率を2%をやや下回る水準〜2%ジャストに変更。
注目するのはこの2点だけでした。特に興味深いのが、インフレ率の変更です。インフレ率を2%に変更するという事は、テーパリング時期が長期化するという事になりますので、当然ユーロ売りになるでしょう。
議事録の内容から、来週に控えるECB政策金利では、現状の緩和策を長期にわたり維持する、新たな政策方針を公表する可能性があります。
ただECBメンバーの一部に、資産購入の縮小した方が良いという声もある事から、今週になってもECBメンバー内での意見がまとまらない状態。
ただ気になるのが、現在デルタ感染拡大の懸念のあるユーロが、このままテーパリングを実施するのか?また議事録から10日余り経ったECB政策金利で、緩和策の維持〜縮小計画に変更するのか?
なので、現状の予想は、やはり緩和策を長期的な方針に変更する政策内容を公表する可能性が高いと思っているので、ユーロ売りが加速する味方でいます。
米テーパリングの行方
まずは前回のFOMC議事録の内容をもう一度振り返りましょう。
- 次回会合で、資産購入ペースの議論を強化。
- 18人中の内13名のFRBメンバーが2023年の利上げを予想。
- 資産購入ペース縮小を基準に向けた進展があると予想。
次に、議会証言で発言したパウエル議長の考えです。
まぁ〜要は、インフレ率の状況をもう少し観察して行きながら、テーパリングに向けた協議で現状のインフレ率について議論していきたい。
その上で、もしインフレ率が脅威となれば、調整する。こんな言い方だと思います。
と言う事は、現段階では、今年中のテーパリングの実施する可能性は0という事になりますね。もし市場も同じ予想なら、今後リスク回避の円買いに触れていき、ユーロも、ECB政策金利次第では売られやすい対象になります。
米1.2兆ドルインフラ経済対策にも注目
来週の21日にも合意を目指す1.2兆ドルインフラ経済対策にも注目です。
合意に達するかは、メディア間でも不透明と言った感じで見ていますが、来週はこの報道に注目。
もし合意となれば、ダウ先物の上昇で、米ドル売りの対象になるので、ユーロが買われやすくなります。
ただし、ECBの結果が優先されるかもしれません。
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ユーロドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ユーロドル 日足
現在日足は、エリオット波動2波を予想していますが、基本は1.16〜1.22の大きなレンジ相場になっているので、エリオット波動3波でレンジを抜けるか、または単なる大きな揉み合いが継続するかのどちらかです。
ユーロドル 1時間足
現在1時間足はエリオット波動4波を予想しています。少しチャネルラインを大きくしていますが、基本の上限をダウントレンドラインにしているので注意して下さい。
まとめ
先程から言っているように、ECB政策金利に注目が集まるので、米テーパリングの話題は、一旦は一服て考え、1.2兆ドルインフラ経済対策の行方に注目しながら、ECB政策金利も見てあげて下さい。
では、ありがとうございました。