10日に開かれたECB理事会議事録の慎重的な政策内容の公表に、テーパリング期待が強まっていた市場は一気にユーロを売り始め、その影響は、今週末まで続いています。
このリスク回避のユーロ売りの分岐点は、来週開催されるECB政策金利次第となる為、内容次第では、大きく相場が動く可能性があります。
それでは、来週のユーロ円相場の見通しを、ほび太なりのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ユーロ円 来週の見通し
(来週の方向)
(来週のテーマ)
- ECB政策金利に注目
- 1.2兆ドルインフラ経済対策
来週はECB政策金利一本に注目。それから、米1.2兆ドルインフラ経済対策にも少し注目だけ、注目していきましょう。
ECB政策金利
まずは前回のECB理事会議事録でのラガルド総裁の発言からです。
- 現状の緩和政策を維持
- インフレ率を2%をやや下回る水準〜2%ジャストに変更。
注目するのはこの2点だけでした。特に興味深いのが、インフレ率の変更です。インフレ率を2%に変更するという事は、テーパリング時期が長期化するという事になりますので、当然ユーロ売りになるでしょう。
ECB政策金利
議事録の内容から、来週に控えるECB政策金利では、現状の緩和策を長期にわたり維持する、新たな政策方針を公表する可能性があります。
ただECBメンバーの一部に、資産購入の縮小した方が良いという声もある事から、今週になってもECBメンバー内での意見がまとまらない状態。
ただ気になるのが、現在デルタ感染拡大の懸念のあるユーロが、このままテーパリングを実施するのか?また議事録から10日余り経ったECB政策金利で、緩和策の維持〜縮小計画に変更するのか?
なので、現状の予想は、やはり緩和策を長期的な方針に変更する政策内容を公表する可能性が高いと思っているので、ユーロ売りが加速する味方でいます。
米1.2兆ドルインフラ経済対策にも注目
来週の21日にも合意を目指す1.2兆ドルインフラ経済対策にも注目です。
合意に達するかは、メディア間でも不透明と言った感じで見ていますが、来週はこの報道に注目。
もし合意となれば、ダウ先物の上昇で、米ドル売りの対象になるので、ユーロが買われやすくなります。
ただし、ECBの結果が優先されるかもしれません。
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ユーロ円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ユーロ円 日足
現在日足はエリオット波動B波を予想。129円のレジサポラインをポイントにエリオット波動Cとなる可能性が高いと見ています。
ユーロ円 1時間足
現在1時間足は三角持ち合いで収まっているのか?それともレンジ相場内で、相場が動いているのか?と言った感じで見ています。
ここからの動きは、当然ECB政策金利次第となるので注意して下さいね!
まとめ
来週はECB政策金利一本に集中です。また、材料がない為、他の通貨ペアもECBの結果で、吊られてしまう可能性があるので注意してください。
それと、米1.2兆ドルインフラ経済対策の行方にも注目です。成立すれば、多分米ドル売りの反応となり、ユーロが買われやすくなります。
ただ、ECBの結果が優先される可能性がある為、注意してい下さい。
では、ありがとうございました。