来週のユーロ円の注目材料は、ECB理事会にあります。もちろんFOMC会合にも、引き続き注目が集まりますが、開催日は再来週なので、まずは、直近のECB理事会に注目しましょう。
また、世界第2位の世界通貨ですから、それなりに他の通貨ペアも吊られる恐れがあるので注意して下さい。
それでは、ECB理事会の内容も含めながら、来週のユーロ円相場の見通しを、ほび太なりのファンダメンルズ分析とテクニカル分析で解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ユーロ円 来週の見通し
(来週の方向性)
(来週のテーマ)
- ECB理事会に注目
- FOMC会合に注目
以上2つのテーマで解説します。
ECB理事会
現在ユーロ圏のインフレ率は3%と、ECBで掲げた2%ジャストを大きく上回っている事から、市場では、テーパリング(PEPPの縮小)の実施期待がされています。
又、各ユーロ圏の各中銀総裁も、ユーロのテーパリング実施を望んでいる声も多数。
中には、まだ現状の維持を望んでいる声もありますが、基本的にはインフレ率(ユーロ消費者物価指数)の上昇と、ユーロ失業率の低下が、PEPP縮小に繋がる基準となるでしょう。
さて!ここで前回のECB政策金利の政策内容をもう一度おさらいです。
- PEPPの規模を1.85兆ユーロを維持し、少なくとも2022年3月まで継続。
- 利上げを行う条件は、インフレ率を2%にする必要がある。
- 9月の理事会での経済見通しは、今後の政策に影響。
ただし後付けとして、あくまでも安定的に2%を維持した場合と発言しているので、今回短期的な面から、ラガルド総裁はどんな反応を示すのか?
また、短期的なだけに、インフレ率が3%まで上昇しても、テーパリング実施・利上げの可能性が大きいとは、一概には言えません。
ただインフレ率3%は、短期的と言っても、脅威となる可能性があるので、なんらかの措置をする可能性はあるのかなぁという印象です。
因みに、ユーロがテーパリングを実施した場合、もちろんユーロ買いとなるので、注意して下さい。
9/23 FOMC会合に注目
ジャクソンホール会合で、パウエル議長の発言によれば、年内の量的緩和縮小が適切と判断している事から、考えられる縮小時期は2つしかありません。
当初、8月の米雇用統計の進展が見られ、9月の米雇用統計に進展あるいは、雇用者数が80%を維持すれば、9月のFOMC会合での、米テーパリング実施が濃厚となる予定が期待されていましたが、今週の米雇用統計の悪化で、11月になりそうな米テーパリング。
(前回) (予想) (結果)
米雇用統計 (雇用者数) 94.3 75 23.5
(失業率) 5.4 5.2 5.2
来週は、米雇用統計の結果について、FRBメンバーがどんな発言をするかに注目です。
ユーロ テクニカル分析
ここからはテクニカル分析で解説。また、今回は月初めという事で、日足で大きな目線も含め解説していきます。
ユーロ円 日足
現在日足は、ダウ理論的に3段階目の上昇を試しています。
ただ、エリオット波動ではC波が終了しているので、ここからエリオット波動4波となると、前回落下から反発して上昇している事もあり、一概にエリオット波動4波とは言えない相場です。
しかしながら、短期的に上昇を予想している事から、まずは1時間足・4時間足等で、短期的な落下をみた後、押し目買いになると思うので、そこでロングエントリーをして、上昇度合いを見極めていく方法も有りかと見ています。
ユーロ円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動5波継続もしくは、エリオット波動5波終了と言った予想でいます。
とりあえずは落下しきった所を押し目買いしていきましょう。
ちなみに落下を狙うのは、逆張りになるので。オススメできません。またECB理事会もあるので、どちらかと言えば、ロングエントリーが優勢と見ています。
まとめ
まずは、ECB理事会を見ていき、そこからFOMC会合に注目です。もしかすると、ユーロ買いが加速するかもしれないので、ECB理事会でロングエントリーした後は、ポジションを保有しても良い可能性があります。
その際は、テクニカル分析を重視した上でポジション保有を考えてください。
では、ありがとうございました。