ようやくドル円が落下し始めました。落下要因は、もちろんFOMCで発表された今後の金利の動き、それからハト派を匂わせた発言や、その金利の動きに必要なデータとなる、経済指標の弱さが落下要因でしょう。
さて、来週もその重要なデータの1つである米雇用統計の発表があります。この結果次第で、市場がどんな反応をするかに注目。
今回の落下で、ほび太は日足レベルで落下すると予想。その理由を、来週のドル円の見通しを含め解説していきます。
はじめに
このブログは、5年目のトレーダーが勝ち始めて2年しか経っていませんが、それでも年間500pipsを維持している為、ある程度、信頼性のある記事だと思っています。 とてもシンプルに書いている為、初心者・更には中級者にも読みやすく書いてあるので、参考にして頂ければと思っています。
ドル円 来週の見通し
(ファンダメンタルズ分析)
(テクニカル分析)
以上の内容で解説していきます。
ドル円 ファンダメンタルズ分析
まずは、今週と来週のファンダメンタルズ分析を解説していきます。
FOMC後の動き
7/28に開催されたFOMCの内容は以下の通り。
以上の内容になります。
今回、円買いに動いている原因が、ある時点から利上げを抑制する事が適切、という発言がリスク回避の円買いに繋がっている模様。
また、異例の大幅利上げを繰り返すかはデータ次第という発言で、一旦利益確定売りがでている可能性もありますね。
さて、FOMCは現在2022年末の時点で、3.4%まで引き上げを示唆しています。
これで行けば年内に、約1%の引き上げを見込む事になります。9月は0.5%の引き上げが濃厚であれば、残り2回のFOMCでは、0.25%ずつ引き上げするのか?
それとも、セントルイス連銀総裁が3.75〜4%まで引き上げるべきだ!との発言が実現するのか?
はたまた、米消費者物価指数と米雇用統計が落ち込み、パウエル議長が金利を抑制させるのかは、今後のデータ次第になってくるでしょう。
この影響でドル円が落下。
米GDPの弱さ
8/28に発表された米GDP第2四半期速報値。高インフレ率により、FOMCが大幅利上げを市場が予測する中、米GDP第2四半期速報値の予想外の弱さが目立ち、全面ドル売り円買いとなっています。
FOMCでパウエル議長が、大幅利上げをしても景気後退はないと断言しているが、このGDPの弱さで、パウエル議長の発言が信用できなくなっていると思います。
また、次回以降のFOMCで利上げに影響がでるデータでもあり、来週発表となる米雇用統計にも注目と警戒が集まる可能性があります。
この影響でさらにドル円が落下。
経済指標
来週注目を集める経済指標は以下の通り
- 8/1 米ISM製造業指数
- 8/3 米ADP雇用者数
- 米ISM非製造業指数
- 米貿易収支
- 8/5 米雇用統計
以上の経済指標に注目して行きましょう。上記の指標も弱ければ、更に米ドル売りが加速されるでしょうね。
雇用統計
GDP第2四半期速報値の予想外の弱さに、米雇用統計にも警戒が広がります。こちらも次回以降の利上げに影響を与える重要なデータなので注目して行きましょう。
雇用者数= 前回37.2万人 予想25万人
失業率=前回3.6% 予想3.6%
FOMCで、データ次第と言われた以上、米雇用統計を無視する事はできませんね。
次回のFOMCは9月。その間の米雇用統計には重要になるでしょう。
ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説。
ドル円 日足
現在日足はエリオット波動A波のダウントレンドに入っています。意識されそうなサポートラインは131円としていきましょう。
A波が終わった場合、しばらくは138円〜131円付近で上下すると思うので、注意して下さい。
ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動5波のダウントレンドです。
落下継続示唆はダウントレンドラインを意識した落下。それからレジスタンスラインを意識した落下になります。
ただし、あくまでもダウントレンドラインを意識してトレードして行きましょう。また強いダウントレンドの場合、ブレイクアウト〜緩やかな落下〜レンジ相場になっていくので、そこも意識してみて行きましょう。
その後、レジスタンスラインを意識した上昇となります。
そして、日足から伸びているダウントレンドラインから抜けない限りは、日足レベルのダウントレンドが継続するので注意して下さい。
まとめ
(ドル円 落下要因)
(ドル円 上昇要因)
どちらにしても、市場の期待を下回る利上げであれば、ドル円は落下。市場の期待通りであれば上昇。更なる利上げとなれば更に上昇。全ては経済指標次第となるでしょう。
では、ありがとうございました。