来週の豪ドル円の見通しをお届けします。
今週の豪ドル円は、中国がオーストラリア産石炭の輸入禁止措置を終了した事で豪ドル買いの展開後、日銀が政策している大規模な金融緩和を見直す事が報道され、一気に豪ドル円が落下しましたね。
来週は、日銀が金融緩和を見直す事を市場が予想している為、17日に発表となる日銀政策決定会合に注目が集まります。その為、来週も豪ドル円の落下が予想されるでしょう。
他、引き続き、今後の中国経済の行方や米経済に注目が集まります。
それでは、以上の内容を踏まえて、来週の豪ドル円相場の見通しを、ほび太が解説していきます。
はじめに
月収なんとか20万をキープしている6年目の凡人トレーダーほび太がお届けする、日足と4時間足を使った中期トレード予想ブログ。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析でポイントを押さえ、リスクの軽減とチャートの方向性を重視したブログです。
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豪ドル円 ファンダメンタルズ分析
日銀
17〜18日に発表となる日銀決定会合に注目が集まります。
今週、日銀が追加で金融緩和を修正する動きがあるとの報道がありました。
この解説をすると、かなり長くなり、逆に分かりづらくなる為、結論を言います。
イールドカーブコントロールを実施してきた日銀が、長期金利の上限幅を変更した影響で、長期金利が上昇。この事からイールドカーブコントロールにアンバランスが生じ、制御出来ない状態。アンバランスの状態が続いた場合、コントロールする意味がなくなるので、イールドカーブコントロールをやめる可能性があります。その場合、長期金利の変動幅が上昇しやすくなりますね。短期金利も同じく利上げの対象となります。
要は、更に金利を引き締める可能性があるという事です。そうなった場合、更に円買いが加速して、豪ドル円が更に落下する可能性があるという事です。
その詳しい内容については、17日〜18日で行われる日銀政策決定会合で公表する見たいなので、注目が集まるでしょう。
米経済の減速
先週から今週に渡り、ドル円が米経済指標の結果を受け、落下継続中。先週の米経済指標の結果は以下の通り。
(前回) (予想) (結果)
- ISM製造指数 49 48.6 48.4
- ADP 12.7 14.9 23.5
- 米貿易収支 -782 -630 -615
- PMI12月非製造 44.4 44.4 44.7
- 米雇用統計
(雇用者数) 25.6 20.1 22.3
(失業率) 3.6% 3.7% 3.5%
- ISM非製造指数 56.5 55.1 49.6
- 米消費者物価 6% 5.7% 5.7%
ISMとPMIが、50%にも届かない結果となっていて、雇用自体は改善されてきていますが、賃金が低下されてきている事から、経済の低下が伺えます。また、消費者物価指数も鈍化してきましたね。
この内容に、市場ではFRBが設置しているターミナルレート5%〜5.25%よりも低い4.5%〜4.75%のターミナルレートを90%もの人が予想。つまり、現状の政策金利が4.5%になるので、今年は現状維持、もしくは、どこかで0.25%の利上げが最後となる市場の見通しですね。また中には、今年に入り2回利下げする予想をする投資家もいますね。
さて、この内容により豪ドル円は、今後落下していく見通しですが、豪ドルドルとの関係もあるので、徐々に落下していく感じで見ていきましょう。
という事で、1月31日に開催されるFOMCに注目していきましょう。
中国とオーストラリアの関係が改善
豪ドル円の落下を支えているのが、中国とオーストラリアの関係が改善されてきた事ですね。
今年に入り、中国は、長期に渡って輸入禁止をしてきたオーストラリア産石炭を、12日に輸入禁止の措置の終了を発表。この報道で、豪ドル買いが発生。
ただ中国経済だけで見ると、今週発表された中国貿易統計の結果を受け、今後も中国経済の回復は低迷するみたいですね。ただ、中国経済の影響が大きな材料になる事はないと見ているので、こんな事があったんだ〜みたいな感じで見ていくと良いでしょう。
ほび太も少しづつ、情報を集めていきたいと思います。
経済指標
来週の経済指標は以下の通り。
(前回) (予想)
1/16
1/17
- 中新築住宅販売価格 -0.2
1/18
- 中鉱工業生産物価指数 2.2 0.4
- 中小売売上高 -5.9 -8.0
- 中GDP 第四半期 3.9 1.8
1/19
- 米小売売上高 -0.6 -0.8
- 米生産物価指数 0.3 0.1
(雇用者数) 6.4 1.8
- 豪雇用統計12月
(失業率) 3.4 3.4
1/20
- 日本消費者物価指数 3.8 4.2
経済指標で注目を集めるのは、中国経済指標です。上記で解説した中国経済の弱さが、経済指標でも分かるようになってきましたね。特に中小売売上高やGDPは、かなり弱い印象です。やはりコロナの影響があるのでしょうか?
それと、日本消費者物価指数にも注目。金融緩和の見直しはインフレ率の上昇が影響しているのでしょうか?
とりあえず、注目していきましょう。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
豪ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想します。91円のレジスタンスラインで反発があり、その後大きく落下する見通しでいましたが、その流れが来ていないので、引き続きエリオット波動C波の大きな落下を予想していきます。
豪ドル円 4時間足
現在4時間は、エリオット波動1波のダウントレンドを予想。その後はエリオット波動2波の流れとなり、その後はエリオット波動3波で、大きく落下する見通しでいます。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動3波のダウントレンドを予想。ダウントレンドラインが引けない為、20期間移動平均線をメインに落下を見ていきましょう。20期間移動線を上抜けした場合、エリオット波動4波の上昇となり、90円あたりまで上昇するイメージでいます。
まとめ
改めて、来週は豪ドル円の落下を予想します。まずは中国経済指標の落下、それから日銀の金融緩和による警戒。こちらは結果次第で、更に為替が大きく反応しそうです。
その後は、31日に開催されるFOMCに注目となります。それでは、最後に豪ドル円のリスク材料を紹介。
(豪ドル円 落下材料)
(豪ドル円 上昇材料)
- 日銀、金融緩和の維持する可能性あり。
- 米経済の回復の可能性あり。(今後の経済指標次第)
- 中国とオーストラリアの関係が改善。
では、また来週!ありがとうございました。
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