ほび太のシンプルFX

この記事は、1週間分の各通貨ペアのトレード情報を紹介した解説ブログになります。なるべく初心者の方にも分かりやすいように説明しているので、是非参考にして下さい。

ユーロ円の見通し(ECBのタカ派姿勢が続く相場)

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ユーロ円の見通しをほび太がお届け。

ECB理事会から、ECBメンバーのタカ派姿勢が目立っています。対して、日銀はハト派姿勢を継続。この結果ユーロ円は上昇。また、今後もユーロ円の上昇が継続する予想です。

ただ、ECBラガルド総裁は、引き続き経済指標次第になる事も強調しているので、今後の経済指標次第では、タカ派姿勢が一変するかも。また、警戒したいのが日銀の為替介入です。今は報道はありませんが、気にしていきましょう。

それでは、ユーロ円相場の見通しを、ほび太がお届けしていきます。

はじめに

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!

ユーロ円 ファンダメンタルズ分析

ユーロに関しては、依然タカ派姿勢が継続。円に関しては、引き続きFRB・ECBのタカ派姿勢、日銀のハト派姿勢が影響し、円が売られやすい状況となっています。

しかし、FRBとECBはタカ派姿勢でありながら、少しずつハト派よりにもなってきているので注意して下さい。また、日銀も為替介入を示唆した発言が、政府から出てきているので、警戒していきましょう。

それでは、より詳しく解説していきます。

タカ派姿勢のECB

 ユーロ消費者物価指数(HCPI)の結果が鈍化傾向にありながら、ECBはタカ派姿勢を強調。その理由について、ECB理事会後のラガルド総裁の声明文で把握していきましょう。以下の通り。

  • 利上げの停止、または一時停止は、全く考えてないし、検討もしていない。
  • ターミナルレートについては、コメントを控える。
  • インフレの上方リスクは、ロシアのウクライナ侵攻によるもの。今後、更にインフレが高まる可能性がある。
  • 7月も、利上げする可能性が強い。
  • インフレは鈍化しているが、インフレ率が長い期間、高止まりする可能性がある。
  • 賃金圧力は、インフレの重要な要因になっている。

以上が、ラガルド総裁から発信された現状のリスクと今後の見通しになります。

この内容をまとめると、インフレについては、鈍化しているが、ロシアのウクライナ侵攻や賃金圧力が、インフレ率を高止まらせている可能性がある。その為、現時点で、ターミナルレートを予想する事はできない。また、インフレ率が高止まりしている以上は、継続的な利上げが必要。という感じになります。

となれば、7月のユーロ政策金利状況が気になりますよね。

7月のECB政策金利も利上げが優勢

7月のECB理事会でも、0.25%利上げが優勢になっている事から、現在、ユーロ買いが継続しています。利上げとなれば、4.25%の金利となりますが、上記でラガルド総裁の声明文通り、ターミナルレートは不透明なので、どこまで上がるか、実際の所は経済指標次第となります。また、結果次第では、7月のECB政策金利の利上げも、もしかしたら一変するかもしれないので、今後の経済指標の結果をしっかり把握していきましょう。

では、7月以降のECB政策金利は、どうなるのでしょうか?

7月以降の利上げは慎重姿勢

7月以降のECB政策金利状況について、ECBメンバーが、今後の金利状況の見通しについて話しています。以下の通り。

  • 労働市場の圧力次第で利上げを実施。
  • コアインフレが高止まりしている以上利上げを実施
  • 9月の利上げについては時期早尚。

つまり、7月以降は、ユーロ雇用統計・ユーロ消費者物価指標(HCPI)のコア指標の結果次第になるという事です。

ユーロ雇用統計とユーロ消費者物価指数

さて、そのユーロ雇用統計とユーロ消費者物価指数ですが、2022年9月から、ユーロは利上げを始めましたが、失業率は未だ下がり続けています。また、ユーロ消費者物価(HCPI)も、前月比は下がってきていますが、コア前年比は上昇しています。以下の通り。

         (2022年9月)     (現在)

  • ユーロ雇用統計         6.6%         6.5%
  • ユーロHCPI 前月比 10.0%         6.1%
  •              コア前年比   4.8%         5.3%

この結果から、少しだけ利上げ効果が出ていると言った感じで、明確に鈍化しているとは言い切れない結果ですね。つまり、まだまだインフレ率が高いという事であり、追加利上げの可能性が、この結果から見てもわかると思います。

 

ここまでが、ユーロに関するファンダメンタルズ分析になります。タカ派姿勢が印象的ですよね。次に、日本のファンダメンタルズ分析を解説していきます。

FRBタカ派姿勢でドル買い円売り

ECBのタカ派姿勢でも円売りになっていますが、FRBタカ派姿勢も円売りのきっかけになっているので、米経済にも注目。

6/12に開催されたFOMC以降、依然FRBタカ派姿勢が継続している影響で、引き続きドル買い円売りとなっています。

そのFRBパウエル議長が、6/21に2回目となる議会証言で、引き続き利上げが必要と強調しています。内容は以下の通り。

  • 年内にあと1回、もしくは2回の追加利上げが必要。
  • 金利は、最終到達地点に近づきつつある。
  • やり過ぎは望まず
  • 来年、景気次第で利下げをする可能性がある。
  • インフレ率が2%まで低下する可能性があるまでは、利下げをしない。

まず、メインの利上げについては、1回もしくは2回の利上げが必要で、FRBメンバーの過半数は利上げを望んでいるみたいですね。この影響で、ドル買い円売りが加速。

次に、利上げ停止について発言がありましたが、おそらく、この発言が米経済鈍化懸念に繋がり、短期的にリスク回避に傾いていると思います。鈍化に繋がっている材料は、今の所ありませんが、警戒していきましょう。また、リスク回避は、米経済鈍化懸念だけではありません。日銀が動き出しそうなので、注目していきましょう。

日銀の為替介入の動きに警戒

日銀が、ついに動くかも知れません。

強烈な円売りになっている事から、日銀による為替介入に警戒していきましょう。

今週、鈴木財務相から、現状の円売りに対し、警戒しているような発言がありました。

行き過ぎた動きがあれば、適切に対応

この発言が、為替介入を意味するのかは不透明ですが、政府から発信があれば、日銀が為替介入に踏み切る可能性がある為、警戒していきましょう。

 

ここまでが、ユーロ円のファンダメンタルズ分析になります。現在もユーロ買いが継続していますが、ようやくリスク回避要因も出てきたっという印象です。まだまだ上昇目線ですが、ここからは、鈍い上昇となるか、または、短期的に上昇目線が終了するかという感覚で見ていますが、実際はどんな感じなんでしょうか?

この後のテクニカル分析で見ていきましょう。

ユーロ円 テクニカル分析

ここからは、テクニカル分析で解説していきます。

ユーロ円 日足

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現在日足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。チャネルラインから外れない限り、上昇が継続する見方でいます。また、150円辺りサポートラインで、押し目をつけて上昇する可能性があるので、そちらにも注目。

ユーロ円 4時間足

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現在4時間足は、エリオット波動3波もしくは5波のアップトレンドを予想。チャネルラインから外れない限り、上昇が継続する見方でいます。

この上昇がエリオット波動3波だった場合は、151円付近のサポートライン押し目をつけて、エリオット波動5波のアップトレンドになる予想でいます。また、この上昇がエリオット波動5波だった場合は、151円付近のサポートラインを抜けない限り上昇目線が継続。少しでも抜けた場合は、方向転換のチャンスになりそうです。でも、まずは151円まで落下するかに注目していきましょう。

ユーロ円 1時間足

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現在1時間足は、エリオット波動3波、もしくはエリオット波動5波のアップトレンドを予想。

アップトレンドライン、もしくはチャネルラインから外れない限り、上昇が継続する見方です。

4時間足と同様に、この上昇がエリオット波動3波だった場合は、151円付近のサポートライン押し目をつけて、エリオット波動5波のアップトレンドになる予想でいます。

この上昇がエリオット波動5波だった場合は、151円付近のサポートラインを抜けない限り上昇目線が継続。

まとめ

テクニカル分析は、上昇し過ぎてあまり注意点がありませんでしたが、そのくらいECBとFRBタカ派姿勢が、相場に影響しているという事になります。

引き続き、両中銀のタカ派姿勢で、ユーロ円の上昇が優勢になりますが、そろそろ経済指標の鈍化が気になる所なので、利上げ停止も視野に入れた上でトレードしていきましょう。また、上記で説明した通り、日銀の動きにも警戒です。

では、ありがとうございました。