豪ドルドル相場の見通しをお届け。
米CPIの結果で、短期的に流れが変わった豪ドルドル相場ですが、もう1段階の上昇を期待するには、FRBがハト派よりに傾く必要がありそうです。
ほび太としては、中期的に豪ドルドル相場の上昇目線を予想していきますが、0.77ドルを上抜けしない限り方向転換は厳しそう。ですが、短期的には方向転換しても良さそうな展開。その鍵を握るのが、やはり米経済指標が鈍化傾向になる事です。
この記事では、今後の豪ドルドル相場の上昇に必要な材料を書きました。また、同時に落下材料も書いているので、是非見てください。
それでは、豪ドルドル相場の見通しを、ほび太がお届けしていきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
豪ドルドル ファンダメンタルズ分析
豪ドルドルのリスクオン材料は以下の通り。
- 米経済鈍化が始まったか?
- RBAはタカ派姿勢維持
続いて、リスクオフ材料は以下の通り
米CPIの予想以下の結果に、ついに米経済に鈍化の予兆が見られた事で、短期的に米ドル売りの流れ。加えて、RBAロウ総裁のタカ派姿勢を維持した事で豪ドル買い。この結果、短期的に豪ドルドルの上昇となりました。このまま上昇するのか?
まだまだ分かりません。FRBは米CPIの結果にも関わらず、タカ派姿勢を変えません。また、米CPIだけがインフレ指標ではないので、この後の米経済指標次第で、再び米経済は堅調と示される可能性は十分ありそう。
以上の内容を、詳しく説明していきます。
米経済鈍化が始まったか?
7月12日に発表された米CPIの結果は、前回の前年比を大きく下回った結果となりました。以下の通りです。
(前回) (予想) (結果)
- 米CPI(前月比) 0.1 0.3 0.2
- (前年比) 4.0 3.1 3.0
- (コア前月比) 0.4 0.3 0.2
- (コア前年比) 5.3 5.0 4.8
この結果により、強烈な米ドル売りとなり、豪ドルドルが上昇する形となりました。
米経済が鈍化してきたのでしょうか?まだまだ分かりませんが、米雇用統計の結果も、正直良い結果ではなかったので、少し米経済の鈍化が表面化してきた印象を持っています。まだまだ不透明ですが、一つの判断として、この後の米経済指標の結果でみていきたい場面ですね!
RBAはタカ派姿勢維持
7月4日に発表された豪政策金利は、4.1%の据え置きを決定しましたが、この判断は、これまでの利上げの影響を見極める為のもので、決して消極的ではないとの事!
さて、現状の豪金利について、RBAロウ総裁が、今後の見通しについて発言されているので紹介していきます。
以上が、ロウ総裁の現状の判断と今後の見通しになります。内容的にタカ派姿勢だと思いますが、あくまでも経済指標で判断していく見通しです。
一方、市場の予想は、あと2回の利上げが必要と、こちらもタカ派予想となっています。今後も、豪経済指標に注目ですね。
ここまでが、豪ドルドルのリスクオン材料となります。次にリスクオフ材料を紹介します。
FRBはタカ派姿勢を変えず
米CPIの結果が鈍化しても、FRBのタカ派姿勢は変わらずです。
7月12日に発表された米CPIは、予想を下回る結果となりましたが、FRBメンバーのウォラー理事が、再度タカ派姿勢を強調しました。この影響から、市場は、50%の確率で利上げを11月に行う予想としています。
ですが、ウォラー理事は、次のように話しています。以下の通り。
- 年内2回の利上げが必要。
- ただし米CPIが、あと2回落ち着いた数字となれば、利上げを打ち止めする可能性がある。
タカ派姿勢を強調していますが、同時に、ハト派姿勢に変わるのも時間の問題と言った感じの発言ですね。やはり、米経済指標がポイントになりそうなので、引き続き、米経済指標に注目していきましょう。
米経済指標に警戒
米CPIが予想以下の結果となり、相場は、短期的に米ドル売り一色になっていますが、この後の米経済指標次第で、再び米利上げ観測期待が浮上するかもしれないので、特定の米経済指標に注目してトレードしていきましょう。以下の経済指標に警戒
- 7/18 米小売売上高
- 7/19 住宅着工件数
- 7/24 米PMI
- 7/27 実質GDP
- 7/28 PCEデフレータ
FOMCに注目
7月27日に開催されるFOMCに注目。今回は、1回目の利上げが濃厚となっていて、また、今回に限りライブ会合で行うそうです。相場が短期的に動きやすくなる為、注意してください。
さて、FOMCで、一体どのような発言が出るのでしょうか?おそらく、2回目の利上げに対し、特定の経済指標が堅調であれば、利上げを行う、鈍化傾向が見られた場合は、利上げを打ち切る事を宣言するかもしれません。また、その後の米政策金利についても発言があるかもしれません。
ただし、FOMCまでの米経済指標の結果次第で、発言内容が変わってくる可能性がある為、米経済指標に注視していきましょう。
ここまでが、ファンダメンタルズ分析となります。ようやく、米経済に鈍化傾向の兆しが見えてきました。また、市場がその鈍化傾向に反応した事が大きいと思います。ただし、まだ兆しというだけで、完全に鈍化している事を証明するものはありませんし、FRBがタカ派姿勢を維持している事は間違いない事。引き続き、米経済指標に注目して、米経済が鈍化傾向にあるか見ていきましょう。
豪ドルドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
豪ドルドル 日足
現在日足は、エリオット波動B波のレンジ相場を予想。0.66ドルのサポートラインで指示され、相場がレンジに動いています。
将来的には、ダウントレンドラインを上抜け、上昇する予想でいますが、FRBのタカ派姿勢が、今後維持されるような事があれば、ダウントレンドラインに沿って、落下する可能性がありますし、FRBがハト派姿勢となれば、ダウントレンドを上抜け、エリオット波動C波が発動され、上昇する見方でいます。そして、おそらく0.76ドルのレジスタンスラインまで上昇する予想でいます。
豪ドルドル 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動B波からC波の上昇トレンドに切り替わる所です。0.68ドルのサポートラインで反発し、上昇したらエリオット波動C波が発動されたと考えれば良いでしょう。また、アップトレンドラインでも確かめていきましょう。それ以外は、やはりFRBがタカ派姿勢を維持し続ける限り、落下しないにしても、中々上昇しない相場が続くと予想。
豪ドルドル 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動C波のアップトレンドラインを予想。0.69ドルのレジスタンスラインで反発されていますが、もう1段階の上昇が期待できそうな場面。その上昇材料は、来週からの米経済指標で、予想以下の結果となった場合、上昇が期待できそうです。それ以外は、アップトレンドラインに沿ってトレードするか、反発した部分をラインで結び、それをアップトレンドラインにして上昇を見ていくかのどちらかになりそうです。また、仮に落下した場合は、0.67ドルのサポートラインで反発して再び上昇するかもしれないので注目していきましょう。
まとめ
米経済の鈍化が、米CPIの結果で見られた事で、短期的に米ドル売りをメインに豪ドルドルが上昇。ただし、もう1段階の米経済の鈍化傾向が見られない限り、その後の上昇が難しい場面となっています。
という事で、今後の米経済指標に要注目です。
では、ありがとうございました。
ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。