ほび太のシンプルFX

この記事は、1週間分の各通貨ペアのトレード情報を紹介した解説ブログになります。なるべく初心者の方にも分かりやすいように説明しているので、是非参考にして下さい。

NZドル円の見通し(米経済指標の鈍化が続く。そろそろ落下?)

スポンサーリンク

f:id:Original23:20230719225234j:image

NZドル円の見通しをお届け。

タカ派姿勢のFRBも、米CPI・米小売売上高・住宅関連の指標の結果が悪化した事で、慎重姿勢にならざるを得ない状況になっています。

その事から、ほび太の予想は、2回目の米利上げ観測は後退した味方でいます。テクニカルでは、日足の形状は上昇目線ですが、短期的に、明らかな落下形状となっている為、短期的に落下を予想しています。

さて、ここからは、日銀の動きに注目して行きましょう。金融緩和の修正を、市場が警戒していますが、植田総裁は否定しています。かなり不透明な展開。

それでは、上記の内容を含め、NZドル円の見通しを、ほび太が解説していきます。

はじめに

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!

NZドル円 ファンダメンタルズ分析

NZドル円のリスクオン材料は以下の通り。

  • 米利上げ観測期待が継続?

次いて、リスクオフ材料は以下の通り。

  • 米経済鈍化懸念高まる
  • 米経済指標に警戒
  • 今年からNZ経済は鈍化の道に
  • 日銀、金融緩和修正あるか?

現在のNZドル円は、米利上げ観測期待の影響で、しぶとい上昇が中期的に続いていますが、市場の一部では、既に次の段階に突入。

次の段階とは、もちろん米経済鈍化懸念を始め、NZ経済の鈍化、日銀の金融緩和修正などのリスク回避です。まだ一部という事もあり、短期的な落下ですが、時期に中期的に落下してくる予想でいます。

それでは、まずはリスクオン材料から紹介。

米利上げ観測期待が継続?

先週、発表された米CPIが予想以下の結果になった事で、短期的な米ドル売りとなっている現在のNZドル円。この影響で、市場が予想する米ターミナルレートも、2回目の利上げが不透明な展開となっています。

しかし、先週のウォラー理事の発言によれば、連続で米CPIが落下すれば、利上げ打ち止めする可能性があるとの発言。従って、今後の米経済指標次第では、再び米利上げ観測が高まる可能性があるので、引き続き米経済指標に注目です。

 

ここまでが、リスクオン材料になります。次に、リスクオフ材料を紹介。

米経済鈍化懸念高まる

上記では、米利上げ観測期待が継続と書きましたが、足元では米ドル売りの展開。やはり、米CPIの結果が、米経済鈍化懸念材料を誘発しているような感じがします。

さて、その米CPIは、かなり悪化した印象があります。以下の通り。

         (前回)    (予想)    (結果)

  • 米CPI(前月比)     0.1         0.3        0.2
  •           (前年比)    4.0          3.1        3.0
  •    (コア前月比)    0.4          0.3        0.2
  •    (コア前年比)    5.3          5.0        4.8

特に前年比が一気に下がっていますよね。という事は、このあと発表される米経済指標の結果は、全体的に悪化する予想をする事ができますよね。そうなると、米経済鈍化懸念が一気に高まってくるでしょう。

米経済指標に警戒

その米経済指標ですが、直近の指標に警戒しましょう。以下の通り。

  • 7/19 米住宅着工件数
  • 7/20 住宅中古販売件数
  • 7/24 米PMI
  • 7/25 米コンファレンスボード
  • 7/26 米新築住宅販売件数
  • 7/27 FOMC
  •         米実質GDP(速報値)
  • 7/28 PCEデフレータ

特に注目を集めるのが、住宅関連の指標になります。前回のFOMCでは、パウエル議長が住宅需要が高まっている事から利上げが必要!と発言していました。米CPIの前年比の結果が落ち込んだ状態であれば、もしかしたら、住宅関連の指標も、全体的に落ち込む可能性が高いような感じがします。

他、住宅関連の指標と同様に、実質GDPの結果も、パウエル議長はインフレが高止まりする原因と発言していました。

という事で、米経済指標の悪化に注目しましょう。

今年からNZ経済は鈍化の道に

今年に入って、主要のNZインフレ指標の結果が悪化した事により、NZ中銀は、7月12日に発表となったNZ政策金利で、据え置きを発表した。声明文は、以下の通りです。

  • 消費支出の伸びは鈍化し、住宅関連の需要も減少した。また、住宅価格は、元の水準に戻った。

NZ経済指標は、4半期毎の発表が多い為、何とも言えないデータとなりますが、7月のNZ政策金利での声明文で、消費支出と住宅関連の指標が鈍化!という発言をしているという事は、もしかしたら、第2四半期の経済指標の結果が悪化している可能性があります。だとすれば、NZドル円は、落下優勢と見ても良いかもしれません。

日銀、金融緩和修正あるか?

6月に入ってから、日銀の動きに警戒する市場が増えてきました。市場の予想は、7月27日に開催される日銀政策決定会合で、現在の金融緩和を修正する動きに警戒して、リスク回避の円買いを強めています。

ですが、植田総裁は次の発言をしています。

  • 安定的な2%の物価目標まで距離がある。今後、認識に変わりがなければ、現在の金融緩和を粘り強く続ける。

この発言で、再び円売りとなっています。もう少し、日銀の動きに様子見の展開になりそうですね。

 

ここまでが、ファンダメンタルズ分析となります。まだ不透明な事が多い米経済ですが、明らかに米経済指標が鈍化傾向にある事から、リスクオフの円買い。加えて、NZ中銀のハト派姿勢で、より円買いの展開になっています。残りは日銀の動きですね。現在、植田総裁が、現金融緩和を維持する示唆した影響で、再び円売り圧力がかかっています。ただし、ここまでの円売りは、米経済の堅調な動きに反応した動きで、日銀を材料にはしていないず!

あくまでも、メイン材料は米利上げの行方です。ただ、少し日銀の動きにも反応するかもしれないので注意してください。

NZドル円 テクニカル分析

ここからはテクニカル分析で解説します。

NZドル円 日足

f:id:Original23:20230719220222p:image

現在日足は、エリオット波動5波のアップトレンドから外れて、大きなレンジ相場となっていますが、レンジ相場を下抜けしない限り、上昇目線となります。また、アップトレンドラインも出現していますよね!

という事で、日足はまだまだ上昇目線です。

NZドル円 4時間足

f:id:Original23:20230719220544p:image

現在4時間足は、エリオット波動B波のダウントレンドを予想。レジスタンスラインを上限と見て、落下優勢で見て行きたいと思います。

可能性として、ここからサポートラインレジスタンスライン内で上下に相場が動く予想です。この場合は、方向性に一貫してトレードして行きましょう。

NZドル円 1時間足

f:id:Original23:20230719221017p:image

現在1時間足は、4時間足と同様に、エリオット波動B波のダウントレンドを予想。88.7円レジスタンスラインを上限に、86.2円サポートラインを下抜けする予想でいます。

一応、ダウントレンドラインを引いていますが、あくまでも88.7円レジスタンスラインを上限にした落下と見て行きましょう。

まとめ

メイン材料は、あくまでも米利上げ観測の行方ですが、市場は日銀も動きにも注目しているようです。まぁ、短期的な動く程度でしょう。

その米利上げ観測の行方は、現状、米経済指標の鈍化により、2回目の利上げの行方が不透明な状況。また日銀も、市場が金融緩和の修正を警戒していましたが、植田総裁が現金融緩和の継続を示唆しています。完全に方向性のない状況ですが、どちらかと言えば落下優勢と見ています。テクニカルも、その状況が表れています。

まぁ、もう少し様子見して行きましょう。

では、ありがとうございました。

ほび太より

ここまでのご視聴ありがとうございました。 よろしければ、読者ボタンも押してくれると嬉しいです。