豪ドルドルの見通しをお届け。
RBA理事会のハト派よりの姿勢に比べて、市場は、なお米金利の引き上げに期待を寄せている事から、現在の豪ドルドル相場は、米ドル買いのリスクオフの展開。つまり落下中です。
ほび太としても、日足レベルでの落下を予想している現在の豪ドルドル相場ですが、落下し過ぎて、中々ショートしにくい通貨ペアですね。
さて、今後の豪ドルドル相場は、やはりRBA・FRBの政策金利の動向で相場が動く予想をして行きます。
それでは、上記の内容を含め、豪ドルドル相場の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
豪ドルドル ファンダメンタルズ分析
豪ドルドルのリスクオフ材料は以下の通り
- ターミナルレートが決まったか?RBA理事会
- 豪ドル円の圧力
- 米CPIの結果を受け米ドル買い
続いて、リスクオン材料は以下の通り
- 豪インフレ率が6%…高すぎない?
- 鈍化気味の米経済
上記の内容を、詳しく解説します。
ターミナルレートが決まったか?RBA理事会
8/1に発表された豪政策金利は、4.1%の金利を2会合連続で据え置きしましたね。その影響で、ターミナルレートを4.1%と見込み、市場間では、豪ドル売りが加速する展開となりました。その理由については以下の通り。
- 豪CPI(前年比) 前回7.0% 結果6.0%
- 豪小売売上高 前回0.7% 結果-0.8%
上記のように、インフレ率が急落した事で、ロウ総裁は、今回は、より政策金利を見極める為の期間が必要として、2回合連続で政策金利を据え置きしました。そして、その上で判断するみたいです。
さて、今後の豪経済の見通しは、以下の通りの予測となっている。
インフレ率が6%と、依然高水準である豪経済。その為、豪CPIが6%前後をキープし続ければ、更なる豪金利の引き上げがあるかもしれません。ただRBA理事会が、今年から来年にかけてのインフレ成長率を下方修正している段階で、インフレ率上昇のピークが過ぎたと、市場間では判断しているみたいですね。
引き続き、豪経済指標に注目して行きましょう。
豪ドル円の圧力
豪ドル円が落下する度に、豪ドルドルでは、豪ドル売りの展開になっています。また、落下原因が、米経済指標の結果が悪化した事によるもの。多分、豪ドル売りのリスク回避として、円買いではなく、米ドル買いになっているかもしれません。
安全資産が、以前のような円と米ドルの両買いではなく、米ドル買いだけになってしまっています。この事から、円は売られやすい通貨という事が予測できますよね。
一方豪ドルドルでは、米経済成長が極端に鈍化しない限り、この先も上昇が見込みづらい展開になる事を予測できます。
米CPIの結果を受け米ドル買い
その安全資産である米ドルは、米CPIが鈍化傾向にあるにも関わらず、米ドル買いの展開になっています。1つの原因として、前年比が前回の3%より0.2%上昇した事をきっかけに、米ドル買いが加速したと予想しています。
また、この展開で市場が予想する米ターミナルレートも、5.5%〜5.75%の0.25%引き上げ予想率が上昇。まだ据え置き予想が半分以上占めていますが、もしかしたら、米金利の更なる引き上げがあるかもしれません。
ここまでがリスクオフ材料になります。続いて、リスクオン材料を紹介。
豪インフレ率が6%…高すぎない?
現在、豪政策金利は4.1%と2回合連続で据え置きを発表。この2回合連続での据え置きの実施で、豪ターミナルレートが4.1%をピークと予想している人が大半ではないでしょうか?
ですが、先程も紹介しましたが、現在の豪インフレ率は6%と高水準。そのインフレ率を、年内6%前後キープし続けた場合、金利を引き上げて、更にインフレ率を下げる政策を実施してきそうな感じもします。なので、ターミナルレートが4.1%という判断は、まだ早いかもしれません。
従って、今後の豪経済指標次第では、まだまだ政策金利を引き上げする可能性もあるので注意しましょう。
鈍化気味の米経済
ここ最近の米経済指標を見る限り、明らかに鈍化傾向にある米経済。現状、豪ドル円の落下に、吊られて豪ドルドルが落下していますが、本来であれば、豪ドル買いになるのが普通です。
さて、今後の米経済の見通しとしては、2回目の利上げに注目が集まります。9月のFOMCでは、現行の米政策金利を据え置く予想となっているので、実際注目を集めるのは、11月と12月のFOMCになります。つまり、9月・10月の米経済指標が重要になってきますので注目。
ここまでが、豪ドルドルのファンダメンタルズ分析となります。正直、現在の豪ドルドルは、かなり弱い印象を持っています。上記のリスクオン材料が現実的となれば、豪ドルドルの上昇が期待できそうですが、今の所は期待できそうにない感じがするので、下目線で見て行きましょう。
豪ドルドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
豪ドルドル 日足
現在日足は、エリオット波動5波のダウントレンドを予想します。0.71のレジスタンスラインで戻り売りになってる事で、現在は揉み合っていますが、ここから更に落下する予想でいるので、将来的にエリオット波動3波の位置を下回る展開で見て行きたいと思います。
豪ドルドル 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想します。チャネルラインから外れない限りは落下が継続する予想ですが、0.645のサポートラインで押し目買いになる可能性があるので注意して下さい。0.645のサポートラインを下回った場合は、更に落下する予想でいるので注目です。
豪ドルドル 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動3波のダウントレンドを予想。チャネルラインから外れているねので、おそらく0.65のサポートラインで、一旦上昇する予想でいます。その際は、0.66もしくは、0.67のレジスタンスラインまで上昇する可能性がある為、注意して下さい。
ただし、0.65のラインを完全に下回った場合、更なる落下に注意です。その場合も、エリオット波動3波のダウントレンドが継続している見方でいましょう。
まとめ
RBA理事会の動向やFRBの利上げ示唆に注目が集まります。
RBA理事会は、今後の利上げについて様子見の展開。もしかしたら、このまま4.1%の金利を据え置きする可能性があります。ただ、豪CPIの前年比が6%と非常に高い水準であるので、今後のCPIの結果次第で、追加利上げの可能性も十分残されています。ただ、やはりFRBのタカ派姿勢が収まらないと、現在の豪ドルドルの方向転換は難しいように思えます。
そのFRBに対する市場の反応は、米経済指標の結果が鈍化傾向にあるにも関わらず、安全資産である米ドルに買いが入っている状況です。非常に難しい場面になっていますが、もう少し反応を見てみたいと所ですね。
以上のように、現時点での豪ドルドル相場は、米ドル買いが優勢になっでいるので、落下しやすい局面。今後の報道に、引き続き注目して行きましょう。
では、ありがとうございました。
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