ほび太のシンプルFX

この記事は、1週間分の各通貨ペアのトレード情報を紹介した解説ブログになります。なるべく初心者の方にも分かりやすいように説明しているので、是非参考にして下さい。

ドル円の見通し(日銀の動きに注目)

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ドル円の見通しをお届けします。

現在のドル円の見通しは、以下の通り

・日足は、エリオット波動3波のアップトレンドを予想。
・4時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。
・1時間足は、エリオット波動5波のアップ    トレンドを予想

次に、ドル円のメイン材料は以下の通りです。

メイン材料

     日銀の動きに注目

他、ドル円のリスク材料は以下の通りです。

ドル円リスクオン材料

  • 米利上げ観測に期待

ドル円リスクオフ材料

  • 日銀為替介入に警戒
  • 米政府閉鎖に警戒

現在のドル円は、中期的にリスクオンの動き。その要因となっているのが、日銀のハト派姿勢とFRBタカ派姿勢です。その中でも、日銀のハト派姿勢が、円売りを誘っている展開となっています。ただ、短期的に日銀による為替介入と米政府閉鎖のリスクオフ材料には警戒したい所です。

それでは、上記の内容を、より詳しくほび太がドル円相場の見通しを解説していきます。

はじめに

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!

日銀の動向に注目

現在のドル円相場は、FRBタカ派姿勢によるドル買いから上昇している一方で、日銀によるハト派姿勢もドル円の上昇を支援している形となっています。その日銀ですが、先日、驚くべき発言をしましたよね。

賃金上昇や継続的な物価上昇に確信を持てれば、マイナス金利の解除含め、いろいろなオプションを実施。マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、マイナス金利を解除する

この発言で、一旦はリスクオフの円買いとなりましたが、市場は口先介入と判断。その後は、再びドル円が上昇する展開となりました。まぁ〜10年振りの短期金利の変動を、簡単に市場が信用するわけないですよね。

しかし、そうは言っても日銀がマイナス金利を解除しない限り、ドル円の方向転換はないと大半の市場が予想しているのが現状で、ほび太もその一人です。

さぁ、日銀は、今後マイナス金利を解除するのかに注目が集まります。それでは、もう少し詳しく解説して行きますね。

日銀政策決定会合の内容

9月22日に開催された日銀政策決定会合の内容は、以下の通りです。

  • 政策金利を-0.1%の据え置き決定。
  • 長期金利上限を0.5%に据え置き。
  • 必要なら躊躇なく追加緩和。
  • 2%の物価安定の目標。

上記の内容により、ドル円は上昇する形となりました。何が原因だったのか?答えは、(必要なら躊躇なく追加緩和)という発言が最大の原因でしょう。先日のマイナス金利解除の示唆は、一体何だったんだろうと思わせるくらい、追加緩和を強調しました。この追加緩和という発言が出る以上、植田総裁の頭の中では、マイナス金利を解除する可能性は、今は低いと思っています。

植田総裁の演説

日銀政策決定会合の3日後、植田総裁の講演に注目が集まりました。内容は以下の通り。

  • マイナス金利の撤廃条件はないが、賃金が重要。
  • 2%物価安定目標の達成には、まだ距離がある。目標が達成されれば、政策変更(マイナス金利解除)の可能性はある。

日銀政策決定会合の発言から一変、再びマイナス金利解除の可能性を示唆してきました。ただ市場は、口先介入以上の事は起きないと思って無反応でした。

今後の日銀の動き

まずは、日本のインフレ率に注目。現在、植田総裁が2%のインフレ率を目標としています。現状のインフレ率は3.2%ですが、これが徐々に2%に戻ってしまうとマイナス金利解除はないと思います。中期的に3%を維持した場合は、マイナス金利の解除があり得るかもしれません。

ただし、あくまでも中期的にみていきましょう。市場の予想は、マイナス金利解除は、おそらく早くて来年と予想している為、すぐにマイナス金利解除はないと思います。

という事で、今後、中期的にインフレ率の結果に注目していき、同時に植田総裁の発言にも注目していきましょう。

その他、ドル円のリスク材料

その他のドル円のリスク材料を見て行きましょう。

FOMC

まずは、リスクオン材料の米金利の状況についてです。

現在、年内あと1回の利上げ観測が期待されてい米経済。市場の反応は、今も据え置きが優勢となっていますが、今後の米経済指標の結果次第で、十分追加利上げの可能性がある状況となっています。また来年は、当初予想されていた利下げ観測も、据え置き予想が優勢になっている事で、来年は、ドル円が落下しにくい展開を予想していきます。

ただ、最近のFRBメンバーの発言が、年内追加利上げに対し、少し慎重姿勢になってきました。データ次第という人もいれば、据え置きを匂わせる発言をするメンバーのちらほら。今や、利上げが必要というFRBメンバーは、殆どいません。もしかしたら、今年は、5.25%〜5.5%の政策金利で終了する可能性がある為、短期的に失望からのドル売りになる可能性があります。

次にリスクオフ材料を紹介していきます。

日銀為替介入に警戒

150円付近に到達したドル円ですが、この150円のラインは、去年、為替介入を行った場所であり、現在その警戒から、150円に到達できないでいます。鈴木財務相も、現状の円安に警戒!などと発言している事から、為替介入に、ますます警戒が広がってきている状況です。

因みに為替介入とは、急激な円安を防ぐ為に、日銀が為替に参戦する事。円安を防ぐのだから、当然、円を買いに行く!つまりショートポジションで参戦してきます。

米政府閉鎖に警戒

米財政危機の影響で、米政府機関が10月から使えなくなる、いわいる米政府閉鎖危機。この影響で、現在ドル売りの展開。

簡単に言うと、米政府は財務上限という設定が厳しく設けられていて、設定された金額でやりくりしなければなりません。ただ、どうしても上限を超えてしまいそうな場合、上限を超えても良い?とバイデン政権は共和党と話し合い、共和党の合意が必要になってきます。

合意されない場合、政府機関の一部が使えなくなります。例えば、国立公園とか国立何ちゃらとか、為替に影響する政府機関で言えば、統計局とかも使えなくなるそうです。そうなれば、経済指標の結果も出せなくなり、来月に発表される米雇用統計や米CPIの結果も先送りになります。また、そこで雇用されている人も、解雇になってしまいます。

上記の内容により、現在米政府機関の活用が危うくなる事から、ドル売りに発展しています。この法案期限は、9/30までに共和党が合意しなければ、米政府機関が閉鎖され、今後、更なるドル売りに変わっていく見方でいます。

ドル円 テクニカル分析

ここからは、テクニカル分析で見ていきましょう。

ドル円 日足

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現在日足は、エリオット波動3波のアップトレンドを予想。128円押し目買いをエリオット波動4波として見ても良い場面ですが、4波の場合、128円以下で押し目になる見方でいたので、違和感を感じ、現状の上昇は、まだエリオット波動3波の上昇を予想。

さて、現在の上昇は、150円のレジスタンスラインを上限に落下していくか、もしくは、各アップトレンドラインに沿って上昇するかのどちらかでしょう。現在、短期的にリスクオフが優勢の状態です。今後、もしかしたら、大きく落下するかもしれないので、注意していきましょう。

ドル円 4時間足

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現在4時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。チャネルラインで上昇を目指すか、もしくは、アップトレンドラインに沿って上昇するか、もしくは、150円のレジスタンスラインで、5波の上昇が終わるかと言った感じです。

仮に落下した場合、147円128円サポートラインが到達目標となるでしょう。

ドル円 1時間足

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現在1時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。チャネルラインを下抜ける事、それからサポートラインを下抜ける事、それから150円のレジスタンスラインが強力である事が、落下判断のポイントになってきます。それ以外は上昇目線ですね。

仮に下抜けした場合は、147円サポートラインが、落下到達目標になってきます。

まとめ

現在、中期的に見れば、日銀のハト派姿勢が継続される事で、今後上昇目線が継続される予想。ただ、短期的には、為替介入、それから米財政危機による米政府閉鎖の危機の影響で、リスクオフムードになっている為、もしかしたら、5円以上の大幅落下になるかもしれません。警戒していきましょう。

では、ありがとうございました。

ほび太より

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