豪ドル円の見通しをお届けします。
現在の豪ドル円の見通しは以下の通り
米利上げ観測の有無に注目が集まる。
その他、豪ドル円のリスク材料は以下の通り。
リスクオン材料
- 日銀、マイナス金利解除の期待は?
リスクオフ材料
- 日銀為替介入に警戒
- 慎重姿勢継続のRBA理事会
- 中国経済の低迷で豪ドル売り
米金利の行方に期待が集まる現在の相場環境。ですが、豪ドル円の上昇が低下しています。もちろん、依然上昇目線で見ていますが、米利上げ観測が期待されながらも、上昇が鈍ってきているという事は、もしかしたら、米金利ピークを見極めているのではないでしょうか?
それでは、上記の内容を含め、豪ドル円の見通しを、ほび太が解説していきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
米金利の行方
まずは、豪ドル円のメイン材料である米金利の行方について解説していきます。
米利上げ観測が一段と強まってきました。ドル円を見れば一目瞭然だと思いますが、ドル買い/円売りの展開が継続中です。また、来年も、当分米金利を据え置く事をパウエル議長が予想している為、米ドルを売りにくい展開になる見通し。その事から、豪ドル円も下げづらい展開になる見通しでいます。
ただ、肝心の米ドル買いのピークが、米利上げ観測の不透明性により、わからない状況となっています。その影響もあり、現在の豪ドル円は上げ渋る展開となっています。
それでは、さらに詳しく解説していきます。
FOMC
9/20に発表されたFOMCでは、引き続きパウエル議長のタカ派発言により、追加利上げ観測期待が高まりましたよね。また、来年の見通しについても、少しだけ発言がありましたので、紹介していきます。
ポイントとしては、あと1回の追加利上げの可能性が出てきた事。それから市場の間では、来年早々、米金利を利下げする予想がされていましたが、パウエル議長は、早くても6月と、引き続き米インフレ率が下がりにくい事を強調した事が、米ドル買いに繋がったと思っています。
ただし、追加利上げに関しては、あくまでも米経済指標の結果次第と発言されている為、今年約1.5ヶ月分の経済指標の結果が重要視されると思います。
米雇用統計
10/6に発表された米雇用統計は、予想以上の結果になった事から、ドル買いの反応になりました。
(前回) (予想) (結果)
(雇用者数) 18.7 16.6 33.6
- 米雇用統計
(失業率) 3.8 3.7 3.8
(平均時給) 0.2 0.3 0.2
パウエル議長も言っていましたが、連続で鈍化している事が証明されなければ、利上げの可能性があると!。今回の雇用統計に関しては、前回の予想以下の結果と違い、現状維持と言った所。その事から、追加利上げの可能性が高まってきました。
ですが、同時に米ドル売りにも繋がっています。この米ドル売りに関しては、失業率の悪化が影響した結果だと思います。
ボウマスFRB理事会
雇用統計後、ボウマスFRB理事は、インフレ率を2%に戻す為、追加利上げが必要になる公算が大きいとの自身の判断を堅持する意向を表明。との事です。
市場の予想は、未だ据え置き予想
ここまで紹介したFOMC・雇用統計・ボウマスFRB理事の発言・結果は、追加利上げ観測を向上させるものでした。ただ、市場が予想する米ターミナルレートは、未だ5.25%〜5.5%の据え置き予想でいます。
(11月のFOMC)
- 5.25%〜5.5%=70%
- 5.5%〜5.75.%=30%
(12月のFOMC)
- 5.25%〜5.5%=60%
- 5.5%〜5.75%=40%
相場はドル買いで反応していますが、市場の予想は現状維持の予想。この結果により、米追加利上げ観測に不透明が生まれています。10/12に発表される米CIPの結果で、方向性が見えてくれれば良いのですが…
米金利のピーク後を材料視?
最後に、ここまでの相場を見てみると、やはり追加利上げに対し、少し不透明性があるのか、ドル売りに動いている感じがします。また、米金利のピーク後の相場環境になっている可能性もあるので、ここから下落?なんで可能性があります。警戒していきましょう。
その他、豪ドル円のリスク材料
まずは、リスクオンに材料から紹介していきます。
日銀、マイナス金利解除の期待は?
先日、植田総裁は、(賃金上昇や継続的な物価上昇に確信を持てれば、マイナス金利の解除含め、いろいろなオプションを実施)と発言していましたが、現状としては、消費者物価指数は3%をキープしている状態で、今後もキープできればマイナス金利解除の可能性があります。
ただ、直ぐにマイナス金利解除の可能性はなく、来年に実施されるかどうかという話になる為、現状の相場は、そのハト派姿勢から円売りの流れになっています。
次にリスクオフ材料を紹介します。
日銀為替介入に警戒
引き続き為替介入に警戒が集まります。日々、鈴木財務相・神田財務官の口先介入発言が、相場を押し下げる展開になっています。この警戒が、豪ドル円の上昇を鈍らせている一つの原因になっているでしょう。引き続き、警戒していきましょう。
慎重姿勢継続のRBA理事会
ブロック新総裁になってから一回目の政策金利は、4.1%の据え置きとなりました。内容は以下の通り。
- 4.1%の据え置きを決定した事で、更にこれまでの利上げ効果を見極められる。
- インフレ状況により、更なる利上げが必要なる。ただ、今後の経済指標の結果次第。
4回合連続で金利を据え置いた事で、今後、利上げする可能性は低く見られていますが、市場は、第三四半期のインフレの動向次第で、まだ利上げの可能性が残されているみたいです。引き続き、豪経済にも注目です。
中国経済の低迷で豪ドル売り
あまり情報が入ってこない中国経済ですが、引き続き、不動産関連の報道には注意しましょう。
豪ドル円 テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説していきます。
豪ドル円 日足
現在日足は、エリオット波動5波が終了し、方向転換狙いの状況になっています。ただ、88円付近のサポートラインで押し目買いとなっている事から、もしかしたら、ここが5波のスタートラインか?…と間違いない為にも、チャネルラインで、ひとまず上昇目線で見ていきましょう。その際、ポイントになってくるのが95円のレジスタンスラインです。このラインで、抵抗され続ければ、下目線で見ていきたい所です。
豪ドル円 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動4波が終わり、93円のサポートラインより5波の上昇になるか?と言った所です。ただ、5波と思われる上昇ラインを抜けていますよね。まだこの状況で、落下優勢ではありませんが、明らかに上昇が鈍ってきた感じがしています。
豪ドル円 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動B波の修正波を予想。ここからC波のダウントレンドになる予想でいます。その際は、93円のサポートラインを下抜けする予想でいます。それまでは、アップトレンドラインで上昇を見ていきましょう。また、95円のレジスタンスラインでの相場内容にも注目。アップトレンドラインから外れて、尚且つレジスタンスラインで抵抗された場合は、C波のダウントレンドになる予想です。
まとめ
米利上げ観測期待で、おそらく豪ドル円は上昇目線で見て良いと思います。ただし、いずれも米経済指標の結果次第となるので、まだ利上げが確定しているわけではないので注意して下さい。テクニカルに関しては、中期的に、もう1段階の上昇がありそうな感じがします。ただ、短期足では、明らかに上昇が鈍いような感じがしますので落下には細心の注意をしましょう。
では、ありがとうございました。
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