豪ドルドルの見通しをお届け。
現在の豪ドルドルの見通しは以下の通り。
米金利の行方
その他、豪ドルドルのリスク材料は以下の通り
(リスクオン材料)
- 地政学の影響で米ドル売りか?
- 米政府閉鎖の警戒続いている
- 中国景気刺激策に注目
(リスクオフ材料)
あと一回の追加利上げが期待されている米経済ですが、FRBメンバーから、利上げに対し慎重な発言も出てきています。もちろん、残り1.5ヶ月間の米経済指標次第で利上げの有無が判断されますが、以前よりも慎重になってきているのは確かな傾向でしょう。また、地政学の影響や、中国景気刺激策の報道が、豪ドル買いに繋がっています。一気に豪ドル買いの流れになってきましたね。このまま方向転換になるのでしょうか?
それでは、上記の内容を基に、豪ドルドル相場の見通しを、ほび太がお届けします。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
米金利の行方
豪ドルドル相場のメイン材料である米金利の行方からお伝えしていきます。
追加利上げ観測期待も少し後退気味になっている現状の米経済。確かな鈍化傾向を示すデータは存在しないと思いますが、FRBメンバーは、先行してハト派姿勢に移ってきています。もちろん、米経済指標の結果次第ですが、市場の反応を見る限りでは、おそらく追加利上げは厳しいかな?という印象です。
それでは、来年の米金利の行方も含め、より詳しく解説していきます。
市場が予想する米ターミナルレート
現在、市場が予想する米ターミナルレートは以下の通りです。
(11月のFOMC)
(12月のFOMC)
- 5.25〜5.5%=80%
- 5.5%〜5.75%=20%
- 5.25%〜5.5%=70%
- 5.5%〜5.75%=30%
いずれも、5.25%〜5.5%の据え置きが優勢となっています。10/6に発表された米雇用統計は、良好な結果ではありませんでしたが、前回よりも悪化していない事に、今後、インフレ率の高止まり期待となるかなぁ?と思いましたが、市場は冷静に受け止めているようです。
この反応に、豪ドルドルは上昇する展開となりました。
FRBメンバーのハト派姿勢
市場だけではありません。タカ派として知られるダラス連銀総裁もハト派よりの発言をしています。以下の通り。
利回り上昇は利上げの必要性を減らすかもしれない
つまり、長期金利を上げることにより、短期金利を上げる必要性がないという事です。
その他、ハト派よりのジェファーソンFRB副議長は、相変わらずハト派姿勢の発言をしています。以下の通り。
FRBは慎重に進むことが可能。利回り上昇の引き締めへの影響に留意
いずれにしても、タカ派よりのダラス連銀総裁が、ハト派姿勢になった事が、ドル売りの展開となった一つの原因になっています。
米CPIが重要
10/12に発表となる米CPIに注目が集まります。米雇用統計の結果は、追加利上げをする程の高い数値ではなかった事は確実。では、米CPIが良好だった場合はどうでしょう。今回は、発表後の市場の反応に注目していきましょう。
2024の米金利
率直に言うと、利下げすると思います。ただ、パウエル議長は、早くても6月と言う予想をしている事で、引き続きインフレ率が高い状況が続く見通し。その事を考えた場合、ドル売りが中期的に限定的になる見方でいます。
とは言え、来年は大統領選挙があります。メディア間では、大統領選挙前に利下げをする?なんて予想もされている為、11月までに、もしかしたら利下げがあるかもしれませんね。
その他、豪ドルドル相場のリスク材料
まずは、豪ドルドルのリスクオン材料を紹介していきます。
地政学の影響で米ドル売りか?
イスラエルとカザ地区との紛争が始まり、エネルギー資源が高騰しました。原油高になると、資源国である豪ドルやNZドル、カナダドルなどの通貨が買われやすくなります。
さて、イスラエルのバックには、アメリカがいます。アメリカが乗り込んでくれば、更にエネルギー関連が買われやすくなりますが、同時にリスク回避のドル買いにも繋がりやすくなります。
現状、原油高の影響で豪ドル買いの展開となっていますが、今後の報道次第では、リスク回避の米ドル買いになるかもしれませんね。
米政府閉鎖の警戒は続いている
9/30までに、何とか繋ぎ予算の法案が通ったバイデン政権ですが、その繋ぎ予算も11/17が期限となり、その後は新たな予算案を可決しなければなりません。この法案が通らなければ、豪ドル買いが優勢となるので、豪ドルドルの上昇の展開になるので、11/17は注目が集まるでしょう。
中国景気刺激策に注目
今月中にも発表される中国経済低迷回避に向けて、新たな景気刺激策を実施する予定みたいです。景気刺激策の内容は、国債を発行してインフラ設備に投資する内容となっています。
この報道により、豪ドル買いの展開となっていて、刺激策発表後も、更なる豪ドル買いの展開となるので、日時は不明ですが注目を集めるでしょう。
ここからは、リスクオフ材料を紹介します。
ハト派よりのRBA理事会
ブロック新総裁になってから一回目の政策金利は、4.1%の据え置きとなりました。内容は以下の通り。
- 4.1%の据え置きを決定した事で、更にこれまでの利上げ効果を見極められる。
- インフレ状況により、更なる利上げが必要なる。ただ、今後の経済指標の結果次第。
4回合連続で金利を据え置いた事で、今後、利上げする可能性は低く見られていますが、市場は、第三四半期のインフレの動向次第で、まだ利上げの可能性が残されているみたいです。引き続き、豪経済にも注目です。
中国経済の低迷
景気刺激策を実施しても、不動産危機の影響により、引き続き中国経済低迷による豪ドル売りの展開になりそうです。新たな報道はなく、また情報が少ない中国経済なので、引き続き報道に警戒していきましょう。
豪ドルドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
豪ドルドル 日足
現在日足は、エリオット波動5波のダウントレンドを予想。チャネルラインに従い落下していく予想でいますが、5波の場合は、余力で落下する特徴があり、また3波の落下が強力だった為に、5波の力はあまり無い印象があります。従って、いつ上昇してもおかしくない状況だと思っています。それでも、3波のサポートラインまで、もしくは、それを下回る所までは、落下を見ていきたい所ですね。
豪ドルドル 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動C波のダウントレンドを予想。C波が終わっている可能性がありますが、それでも、その後の5波の落下に期待したい所です。
さて、C波の落下が終了したとなれば、エリオット波動4波か上昇かの2択の選択になると思います。4波の場合だと、レンジ相場の上限ラインである0.65、もしくは0.66が上限となり、その後は、レンジ相場を抜けて落下。上昇の場合は、0.63を下限、もしくはレンジ相場の下限ラインを堺に、0.66を抜け上昇というシナリオで見ていこうと思います。
豪ドルドル 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動A波のアップトレンドを予想。チャネルライン内で動いている限り、A波の上昇と見ていきましょう。チャネルラインを下抜けた場合、B波の落下となりますが、いずれにしても、4時間足のレンジ相場内で動く予想をしているので、おそらくB波は、0.635でストップする予想です。
その後は、C波となりますが、この上昇も、4時間足のレンジ相場内で動く予想をしている為、上昇しても、0.65を上限に見ていきましょう。
まとめ
メイン材料は、あくまでも米金利の行方が対象となるので、利上げ観測期待が強ければ、引き続きドル買い/豪ドル売りとなり、地政学による豪ドル買いや、中国経済の動向は、あくまでも短期の動きとしてみていきましょう。
では、ありがとうございました。