ユーロドルの見通しをお届けします。
ほび太が分析したテクニカル結果は以下の通り
続いて、ユーロドルのメイン材料は以下の通り
現状のユーロドルは、11/14に発表された米CPIの結果を受け、強烈な米ドル売りが発生。この結果で、米金利は早くも来年3月に利下げが予想されています。対して、ECBもハト派姿勢ですが、現状目立った経済指標の発表がない為、ユーロ経済が鈍化傾向になっているかは不透明。従って、現時点では米ドル売りが優勢で、ユーロドルが上昇。ただ、いずれユーロ経済も近いうちに鈍化傾向になる可能性がある為、もしユーロ経済指標が鈍化した場合、上昇は単純に戻り売りの可能性がある為、注意です。
それでは、上記の内容を基に、ほび太がユーロドル相場の見通しをお伝えしていきます。
はじめに
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を活かした分析で勝率を上げているほび太。スイングトレードを中心にお伝えしていくほび太のトレードスタイルが参考になったら、是非読者ボタンにタップしてくださいね!
ECB政策金利の現状と今後の見通し
インフレが徐々に鈍化傾向になってきている事から、10月のECB理事会では、政策金利を11会合振りに据え置きを実施した。これでユーロの政策金利は4.5%で一時ストップとなりました。
さて、この現状からどんな展開となるかを予想していきたいと思います。
ハト派姿勢となったラガルド総裁
まずは現状のECBの見通しについてお伝えしていきます。
先日ECBラガルド総裁は、ハト派寄りの発言をされました。以下の通り。
- インフレ率が再び上昇したとしても追加利上げは必要ないかもしれない
理由としては、今後数ヶ月でインフレ率は再び上昇する可能性があるが、現行の金利を数四半期間維持すれば、インフル率が目標の2%に戻る公算をしているからです。あまり根拠はないように感じますが、とりあえずは、現行の金利水準で満足しているという事なんでしょう。
ただし、利上げが必要となれば、躊躇なく実施する準備ができているとも発言されているので、まだまだ報道に注意する必要があります。
今後は利下げ観測に注目が集まる
利上げの可能性は残されていますが、ラガルド総裁が、利上げは必要ないかもしれないと言われれば、今後は、利上げから現状維持に注目が集まるでしょう。ラガルド総裁は、数四半期と言っていますよね!どこまで現状維持をするのでしょうか?注目していきましょう。
ユーロ経済指標に注目
利上げ観測期待の時とあまり変わりませんが、利下げ予想の材料として、ユーロ経済指標に注目していきましょう。
さて、まずは以下の経済指標に注目。
- 11/30 ユーロ雇用統計
- 11/30 ユーロHCIP
- 12/14 ECB政策金利
とりあえず、この3つの指標に注目していきましょう。
米金利の行方と今後の見通し
さぁ!もう何も言うことはないと思いますが、11/14に発表された米CPIの影響で、全面米ドル売りとなりました。非常に凄い値動きでしたね!今回の米CPIで、前年比コア指数が予想以下の結果になった事が大きく、住宅家賃も下がったのが材料視されたみたいです。この結果を、FRBがどう受け止めるかに注目していきましょう。
では、米CPI前のFRBの反応と、今後の米経済見通しについて話していきたいと思います。
タカ派姿勢が続くパウエル議長
先日、MF年次研究会議にパウエル議長が出席し、米経済の見通しについてコメントしました。内容は以下の通り。
- 政策をさらに引き締めることが適切となれば、躊躇することなく引き締める。
- インフレとの戦いを終わらせるのに十分高い水準に達しているとは確信していない。
現状は、現行の金利でインフレを制御できている為、利上げの必要性はないみたいですが、今後インフレ率が再度上昇する可能性がある為、その時は、躊躇なく利上げを実施する見通しでいるみたいです。この発言の影響で、市場が予想した6月の利下げが後退する形となりました。
CPIの結果で米利上げ観測終了
市場が予想する利下げ時期が、当初6月が有力でしたが、パウエル議長の発言により6月以降にズレました。ただ米CPIの結果を受け、その予想がまたも変更させる形となりました。
11/14に発表された米CPIは、米利上げ観測を完全に終了する合図結果内容でした。内容は以下の通り。
米CPI (前回) (予想) (結果)
- 前月比 0.4% 0.1% 0%
- 前年比 3.7% 3.2% 3.1%
- 前月比(コア) 0.3% 0.3% 0.2%
- 前年比(コア) 4.1% 4.1% 4.0%
この結果内容で、市場が予想する利下げ時期が、当初、最速で来年6月にも利下げを実施される見通しでいましたが、早くも来年3月にも実施される見通しが予想されています。完全に米ドル売りになっていますね。
今後の米経済の見通し
ユーロ経済よりも、鈍化傾向が明確化となった米経済。その影響から、現状米ドル売りが先手されています。ただ、後手でユーロ経済の鈍化傾向が明確化となった場合、再び米ドル買いになるかもしれないので注意して下さい。
さて、米金利が現状維持される見通しから、次に期待を集めるのが利下げ時期ですね。上記でもお伝えしましたが、早くも来年3月にも利下げ予想が出ています。そして、その利下げを見極めるポイントになるのが、米経済指標の結果なので注目していきましょう。また、12/13から開催されるFOMCで、予想以下となった米CPIの結果に対し、パウエル議長がどのような発言をするかにも注目です。
ユーロドル テクニカル分析
ここからは、テクニカル分析で解説します。
ユーロドル 日足
現在日足は、エリオット波動C波の上昇もしくはエリオット波動4波の修正波を予想。
C波の場合は、1.05のサポートラインを基準に、今後1.12707のレジスタンスラインを上抜く予想でいます。
4波の場合は、ダウントレンドラインで再び落下となるか、もしくは1.12707のレジスタンスラインを超える事なく落下する予想でいます。
ユーロドル 4時間足
現在4時間足は、エリオット波動4波の修正波、もしくはエリオット波動C波のアップトレンドを予想。単純にチャネルライン通りに見ていけばOKです。
C波だった場合、チャネルライン通りに進めていき、チャネルラインを下抜けた場合、1.07付近のサポートラインで押し目買いのチャンスです。
4波だった場合は、1.09・1.10のレジスタンスラインには注意。そこを上抜ければ、4波は否定される事になるでしょう。ただ、日足を見る限り、落下優勢のように感じます。
ユーロドル 1時間足
現在1時間足は、エリオット波動5波のアップトレンドを予想。とりあえず、アップトレンドラインから外れない限り上昇目線。また、1.075のサポートラインを下抜けない限りは、上昇目線で見ていきましょう。
まとめ
米CPIが予想以下の結果で米ドル売りの流れになったとしても、テクニカル分析上、戻り売り目線で見ています。その背景には、やはりFRBと同じく、今後ECBも利下げ局面にきているリスク回避が原因なのかもしれません。
では、ありがとうございました。
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